大ヒットコミックが待望の映画化!原作・大場つぐみ、漫画・小畑健、「DEATH NOTE」を世に放った黄金コンビが送り出す現代のまんが道、「バクマン。」。2008年より週刊少年ジャンプにて連載を開始。高校生マンガ家コンビがジャンプの頂点を目指すという異色な内容ながら、連載開始と同時に、大場・小畑の黄金コンビ復活を待ち望んでいた「DEATH NOTE」ファンは勿論、一般読者から業界関係者にまで熱狂的な支持を受け、単行本は累計1500万部超えの大ヒットを記録した。
この大ヒット作のメガホンを取るのは、「モテキ」に続き2度目のコミック原作の映画化に挑む大根仁監督。高校生マンガ家コンビを佐藤健・神木隆之介が演じ、主人公が恋心を抱くヒロインに小松菜奈、更に共演にはリリー・フランキー、宮藤官九郎、山田孝之ら豪華個性派キャストが集結した。
少年たちはマンガの底知れぬ可能性に気付いた。絵を描く才能に恵まれた真城最高と、文才に長ける高木秋人。2人の少年がコンビを組み、夢と恋を叶えるため、目指すはジャンプの頂点。友情、努力、勝利、そして恋。これは王道の青春映画だ。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年10月3日
- 上映時間:120分
- 原作:コミック「バクマン。」原作・大場つぐみ、作画・小畑健
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 主題歌のタイトルは「新宝島」
- 3.2 アンケート至上主義の週刊少年ジャンプ
予告
あらすじ
真城最高は絵を描く才能に恵まれながらも、夢を持たず、普通に生きていくだけの日々を送っている高校生。ある日、同じクラスの秀才・高木秋人に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。秋人は巧みな物語を書く才能を持っていた。しかし最高は秋人と一緒に漫画を描くことを拒絶してしまう。最高の叔父は、かつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家・川口たろうであった。だが結局は連載打ち切りとなり、その後過労によって亡くなってしまう。そのことが最高の心に暗い影を落としていたからだ。
だが最高は、声優を目指している片想いのクラスメイト亜豆美保と「漫画家として、声優として、お互いの夢が実現したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。最高と秋人はコンビを組み、夢の週刊少年ジャンプの連載を目指して日々漫画づくりに明け暮れる。
次々と漫画を生み出していく最高と秋人。
だがそこに立ちはだかるジャンプ編集部と新進気鋭の漫画家たち。編集者・服部に見いだされ、
ようやく光明が見えてきた2人の前に突如現れた同年代のライバル、新妻エイジ。弱冠17歳で手塚賞入選を果たした天才ライバルは瞬く間にジャンプ連載を決めて遥か先を走り始める。
果たして二人は連載を掴み取り、週刊少年ジャンプの頂点に立つことができるのか!?
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映画を見る前に知っておきたいこと
主題歌のタイトルは「新宝島」
音楽と主題歌を担当するのは気鋭のロックバンド、サカナクション。劇中音楽のすべてを書き下ろし、作品を盛り上げている。
普段漫画を殆ど読まないというボーカルの山口一郎は、今回「バクマン。」の音楽を担当するにあたり、いくつもの漫画を読んだそうだ。その中でも感銘を受けたのが主題歌のタイトルにもなっている、手塚治虫の名作「新宝島」。歌詞にも6ヶ月の期間を要し、まさにこの映画にぴったりな「線を描く」ということがテーマになっている。「新宝島」、映画への愛が溢れたこの素晴らしい主題歌は、彼らの新たな代表曲となるに違いない。
アンケート至上主義の週刊少年ジャンプ
週刊少年ジャンプの特徴ともいえる「アンケート至上主義」。簡単に言うならば、読者の意見を忠実に誌面に反映する主義である。ジャンプに綴じ込みされている、読者プレゼントの応募も兼ねたアンケートハガキ、これにより読者の意見や感想を募り、その結果によって打ち切りや新連載、作品の方向性などを決定していく。このアンケートハガキ、ジャンプで連載する作家にとっては一喜一憂どころか、人生を決定付ける非常に重要なものだ。
原作ではかなり詳細に描かれていた週刊少年ジャンプのアンケートシステムだが、本作を読むまでは、このシステムの存在自体をご存知なかった読者も多いのではないだろうか。
週刊少年ジャンプは他誌と比較しても、読者アンケートを参考にして編集の方針を定める傾向が強い。アンケートによる評価は作家の実績・経歴に関係なく平等に適用されるため、「アンケート至上主義」と呼ばれている。このため、一世を風靡した漫画家でもアンケートが悪いと打ち切られることがある。アンケート至上主義は「アストロ球団」を連載していた中島徳博の「大御所というだけで人気もない漫画が載っているのはおかしい。アンケートの結果を1週で出すようにして、サバイバルにせよ」という提案が発端だそうだ。提唱者の中島も何度か打ち切りにあっているということからも、そのシビアさが窺える。第3代編集長の西村繁男は「アンケートが2位以下の作品はすべて終了候補である」とも言い切っている。掲載順にもこのアンケートが反映されており、基本的にアンケート上位の作品であるほど誌面の前面に掲載される傾向にあり、読者もここからアンケートの結果が窺い知れるようになっている。