映画を観る前に知っておきたいこと

キャノンレース ド派手な北欧映画

投稿日:2015年4月7日 更新日:

キャノンレース

2014年にノルウェーで年間興行ランキング第一位のメガヒットを飛ばした本作。首都オスロからヨーロッパ最北端の岬ノールカップを目指して、スカンジナビア半島を縦断する全長2200キロメートルにおよび繰り広げられる超危険な公道レース。フォード・マスタング、トヨタ・GT86、ポンティアック・トランザム、ポルシェ・GT3 RSなど世界の名車26台が登場。特別に撮影許可が下りたというノルウェーの公道を舞台に、大自然の中を爆走する豪快なカースタントと共にそこにはユーモラスなヒューマンドラマもある。


  • 製作:2014年,ノルウェー
  • 日本公開:2015年5月2日
  • 原題:『Borning』
  • 上映時間:93分

予告

あらすじ

スピード違反120回、離婚歴2回、愛車のマスタングだけを生きがいにするロイは、自動車修理工場を経営する傍ら出場する地元サーキットの常勝チャンピオン。そんなある日、彼のもとに長年のライバルレーサーであるティーティーから前代未聞の公道レースを持ちかけられる。そのレースは首都オスロからヨーロッパ最北端の岬ノールカップを目指して、スカンジナビア半島を縦断する全長2200キロメートルにおよぶ前代未聞のものだった。
キャノンレース勝負を受けて立つロイだったが、ひょんなきっかけで離れて暮らす14歳の娘ニーナとともにレースに参加することになる。北欧中から走り屋たちが結集し、総勢26チームによる世紀の大レースがスタートする。

映画を見る前に知っておきたいこと

ド派手な北欧映画

「北欧映画」とは、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、アイスランドの五ヵ国で製作される映画で、もともと同一文化圏に属し、交流も盛んだったため似た雰囲気を持っている。その独自性と芸術性は世界で高く評価されている。哲学的な要素を含むものが多く、生命や人の心をテーマにしばしば描かれる。近年の代表的な作品と言えば2000年の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はカンヌ国際映画祭グランプリを久々に北欧へもたらした。哲学的な作品が多いので「北欧映画」は暗いというイメージを持っている人も多いはずだ。

しかし2010年代になって、北欧諸国のスクリーンは60~90%アメリカ映画に占領されてしまっている。ノルウェーの映画製作本数は、年間数本しかないのが現状だ。その中で『キャノンレース』はノルウェー国内で年間興行ランキング第一位のメガヒットを飛ばした。しかしこの映画いわゆる「北欧映画」的な作品ではない。派手なカーアクションやユーモラスなヒューマンドラマはハリウッド的な空気だ。こうした作品が自国の映画として大ヒットするのはなんとも皮肉な感じがする。ある意味では時代が生んだ作品かもしれない。

-アクション, 洋画

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