この夏バスター開始!
1984年に大ヒットした伝説的映画『ゴーストバスターズ』がついに帰ってくるが……!?映画は続編『ゴーストバスターズ3』ではなく、あくまでリブート版だ。
あのロゴ、あの名曲、そしてプロトンパックにマシュマロマン、往年のファンが心躍らせた演出は健在だ。しかしゴーストバスターズのメンバーは全員女性になるなど設定は一新され、新しい物語りとして生まれ変わっている。
Contents
予告
あらすじ
ニューヨークのコロンビア大学で素粒子物理学を研究するエリン・ギルバート博士は世界初の心霊現象の科学的立証を目指し、日夜研究に励んでいた。
ある日、エリン博士が過去に書いた心霊現象の実在を主張した本が世間に出てしまい、彼は笑い者になってしまった。これをきっかけに大学側から一方的に研究費を打ち切られ、失業するという散々な目に……
エリン博士は本の共同執筆者であるアビー・イェーツと再会し、大学の研究で培ったその知識と技術を活かすため、“幽霊退治”専門の会社「ゴーストバスターズ」を設立する。
心霊学者で科学者のアビー、武器の専門家ジリアン、都市歴史学者のパティが加わり、女性4人の「ゴーストバスターズ」はニューヨークに現れた幽霊退治に乗り出すのだった……
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映画を観る前に知っておきたいこと
2016年版『ゴーストバスターズ』の立ち位置とは?
1984年、当時まだ小さな子供だった僕でも記憶に残っているぐらい日本でも一大センセーションを巻き起こした映画だった。あの曲はいつ聴いても映画を思い出させる。
『ゴーストバスターズ』、続編『ゴーストバスターズ2』(84/89)、あれから27年もの時が経過した。
そんな伝説的な映画の名を冠した最新作は、公開前から既に群を抜いた話題性があった。そして往年のファンの期待と不安を一身に背負い、前代未聞の賛否両論に晒されることとなる。
ファースト・トレイラーは初日から2400万回という驚異的な再生数を記録し、午前中だけで12000件の高評価とそれを上回る13800件の低評価が付けられた。酷評の中でも多く指摘されたのは、コメディのチープさだった。
ただ映画の評価が割れた原因には、続編ではなくリブート版だったことも関係している。
リブートとは、リメイクのようにオリジナル版に忠実に製作されるのではなく、新しく作り直した作品のことをいう。シリーズとしての繋りがないことが前提で、独立した作品として扱われる。
本来は映画は続編『ゴーストバスターズ3』として製作される予定だったが、初代『ゴーストバスターズ』からお馴染みのイゴン・スペングラー博士役のハロルド・ライミスが亡くなったことで前2作の監督アイヴァン・ライトマンが降板してしまった。リブート版に切り替えられたのにはこうした経緯がある。
もし続編として製作されていても、酷評があったのは間違いない。しかし伝説を汚すだけの立場にあるという点でファンの心理も変わってくる。評価ももう少し愛のあるものになっていたかもしれない。
1984年の『ゴーストバスターズ』を知らない若い子にとってはあまり関係ないかもしれないが、映画を観る上で続編ではなくリブート版であることは押さえておきたい。
3Dで蘇った『ゴーストバスターズ』!
さりとて『ゴーストバスターズ』の正統な作品に当たることは確かだ。前2作で監督を務めたアイヴァン・ライトマンの降板は残念だが、本作でもプロデューサーとして参加している。
あのロゴ、あの名曲、そしてプロトンパックにマシュマロマン、往年のファンを意識した演出は決してハズしていない。
あらゆる名作の続編の多くが酷評にさらされる中、ファンはダメージ少なく映画を純粋に楽しむことができるのはリブート版のメリットかもしれない。
あの『ゴーストバスターズ』が3Dで蘇ったことには価値がある。都会で暮らしていれば、IMAX3Dや4DXまで選択できるのは嬉しい。
少しだけ一新されたロゴも心なしか3Dに!(左が2016年版、右が1984年版)⇓
ユーモア溢れる商業戦略
映画の商業的な戦略も良い意味で実にくだらなかった。
エイプリルフールにソニーが、劇中に登場する武器の専門家ジリアンと共にあのプロトンパックを実際に開発したというニュースを流した。そのページではSONYのOがあのロゴに変わるなど細かいユーモアも込められていた。
これ以外にもオフィシャル映像として、あのマシュマロマンが拳銃自殺するという、さらにユーモアたっぷりの予告も公開された。