映画を観る前に知っておきたいこと

灰色の烏 思春期の少女のコンプレックスをこれでもかと曝け出す映画

灰色の烏 タイトル

この映画の原案は、主演であるシンガーソングライターの西田エリが2010年に発表した楽曲と12年に発表した絵本。3月18日のシングル「灰色のカラス」にあわせ映画を製作、公開する。天狗という存在を介して、少女と大人の狭間で揺れ動くヒロインと、多感な少女たちの繊細な心情を赤裸々に描いた、ガールズムービー。


  • 製作:2013年,日本
  • 日本公開:2015年3月21日
  • 上映時間:88分

あらすじ

主人公は母への憎悪をかかえる少女、望月珠恵(西田エリ)。彼女は沼口マナ(小林歌穂)をはじめとする、中学生を中心としたガールキャンプクラブの少女たちと、天狗が棲むという山に迷い込む。昔、この山に住んでいた親孝行の若者が、誤って母を殺してしまった。

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以来、若者は天狗となって、心にすき間のあるものをさらっていくのだという。そんな逸話のある山で遭難した珠恵たちは、謎の青年・椿(中山龍也)と出会う。彼の存在は、珠恵とマナたちの心の隙間に入り込んでいく。亀裂を生じさせ、彼女たちの秘めた想い、コンプレックスを赤裸々に曝け出していく。


映画を見る前に知っておきたいこと

楽曲と絵本の灰色のカラス

haiiro-no-karasu-ehonこの作品の本当の出発は、10年にラジオで放送された楽曲「灰色のカラス」。一度聞いたら二度とはなれない恐ろしいほどの中毒性を持つメロディーに、「灰色のカラスは最高よ」という謎めいた歌詞。しかしそこには確かな答えが存在していて、ネット上では幅広い媒体に拡散され、意味深な歌詞の考察と検証が繰り返し行われてきました。

12年に発表された同タイトルの絵本は、文章も絵も西田エリ自身によるもの。いじめの苦難というシリアスなテーマを扱いながら素朴で暖かいタッチと愛らしく癒される登場人物たちによって見事に童話に消化させています。しかし、テーマ通りその内容は考えさせられることが多く、読み返すたびに新しい発見があると高く評価されています。

そして映画となった灰色の烏のテーマはやはり重い。容赦のないストーリーは、男性恐怖症、同性愛、母親、自殺、トラウマ、孤独など、思春期の少女たちが秘める様々なコンプレックスを少女同士の関係の中で、これでもかと言わんばかりにさらけ出していく。

それでも自分らしく生きようとする少女たちの苦悩と葛藤と描いたガールズムービー。誰もが病理に満ちた思いで見つめる現代を、自分らしく生きて欲しいと呼びかける映画。

監督・キャスト

西田エリ:(望月珠恵役)

nishida-eri主演を西田エリ本人が演じている。楽曲、絵本と本作品の中心とも言える人だけに、どんな演技を見せてくれるのかとても興味深い。1984年生まれの31歳。

中山龍也(謎の青年・椿役)

kobayashi-kaho1995年生まれの20歳で、俳優活動は2012年から。

小林歌穂(沼口マナ役)

kanayama-tatsuya平均年齢15.7歳のアイドルグループ、エビ中こと「私立恵比寿中学」で活動するアイドル。2000年生まれの15歳。

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