映画を観る前に知っておきたいこと

ひるね姫 知らないワタシの物語
すべてを知るために彼女は眠る

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ひるね姫 知らないワタシの物語

夢をみるのには、理由がある

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(02)『東のエデン』(09)などで、重圧な世界設定から人間ドラマを映し出してきた神山健治監督が初めて挑む劇場版オリジナル・アニメ。

所構わず昼寝してしまう平凡な女子高生ココネは、近頃不思議と同じ夢ばかり見ていた。2020年東京オリンピックの3日前、二人で暮らす父親が警察に逮捕され、東京へと連れて行かれた。彼女はいつも自分が見ている夢にこそ、この謎を解決する鍵があることに気づく。すべてを知るために、彼女は眠る ──

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)の高畑充希がヒロイン、ココネ役で声優に初挑戦する他、『猫の恩返し』(02)のキャラクターデザインを手がけた森川聡子や、ディズニーアニメ『ベイマックス』(14)でコンセプトデザインを務めたコヤマシゲトらが参加する。

今より少し未来の日本を舞台に、夢と現実がスリリングに交差する不思議なロードムービー!

予告

あらすじ

岡山県倉敷市。父と二人で暮らす森川ココネは平凡な女子高生。得意なことといえば、どこでも昼寝ができることくらい。近頃、彼女は不思議と同じ夢ばかりを見ていた。高校最後の夏、ココネには考えることがたくさんあった。進路のこと、友だちのこと、家族のこと……そんな娘の気持ちを知ってか知らずか、自動車の改造に精を出すばかりの父親。

ひるね姫 知らないワタシの物語

© 2017 ひるね姫製作委員会

2020年東京オリンピックが3日後に迫るその日、父が突然警察に逮捕され、東京へと連行されてしまう。父がなにか罪を犯したとは思えないココネは次々と浮かび上がる謎を解決しようと、幼なじみの大学生モリオと東京に向かう。

ひるね姫 知らないワタシの物語

© 2017 ひるね姫製作委員会

その道すがら、ココネはいつも見ているあの夢にこそ事態解決の鍵があることに気づく……

映画を観る前に知っておきたいこと

「この物語は、あるミニマムな個人の想いに寄りそった“父と娘の物語”」神山監督自身がそう語るこの映画は、どうしたら娘に観てもらえるかを考えながら奮闘した日々の末に撮られたという。

岡山県の田舎町に父と二人で暮らす、ごく普通の女子高生を主人公に、“夢”というテーマから生み出された物語はこれまでの神山監督作品とは一線を画す。ココネの不思議な旅を岡山弁で彩る奇妙なリアリティに満ちた世界観、そこにはより幅広い世代に愛される軽快さがある。

神山健治

あの宮崎 駿も認める日本を代表するアニメーター押井 守を“心の師”と仰ぐ神山健治監督。彼の代表作である『攻殻機動隊』シリーズの初となる劇場版を手掛けたのが押井監督だった(原作は士郎正宗の漫画)。その続編『イノセンス』(04)は日本アニメとして初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された作品となった。

神山監督が頭角を現したのは、そんな押井監督が映画企画者育成のために主催した「押井塾」に参加していた2002年のことだ。『WXIII 機動警察パトレイバー』と同時公開され、押井 守が脚本を書いた短編アニメ『ミニパト』で初監督を務めることとなった。

しかし、あくまで「押井塾」は企画者育成を目的としていたため、神山監督は実際に押井監督から演出面での手ほどきを受けたことはないという。

それでも神山監督作品に見られる、表面で流れている事象とは別に裏側にも流れている構造を持った演出や、政治的なテーマをアニメに持ち込む手法は押井監督から受け継いだものである。

最近では「一緒に作る職人がいない」とぼやく押井監督が認める数少ないアニメーターが神山健治、その人である。

「こんなに売れるとは思わなかった。もっと早い時期につぶしておけばよかった。」

押井 守

出典:ja.wikipedia.org

「押井さんの影武者になれればいいと思っていた」

神山健治

出典:ja.wikipedia.org

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