震災によって両親を失った幼い姉弟の思いを描き、子どもがテーマの作品を集め、子どもたちが審査員を務める第64回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門で準グランプリとなるスペシャルメンションを受賞。杉田真一監督・脚本による初の長編。
- 製作:2014年,日本
- 日本公開:2015年3月21日
- 原題:『人の望みの喜びよ』
- 上映時間:85分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 震災を経験した監督が描く希望
- 3.2 監督:杉田真一
予告
あらすじ
震災によって両親を失った幼い姉弟の物語
12歳の春菜と5歳の翔太は震災によって両親を失う。叔母の家に引き取られた二人は、気持ちの整理もできず、新しい生活にも馴染めなかった。両親が亡くなった事実を知らない翔太は日に日に両親への思いを募らせる。そんな弟に本当のことを伝えられず、両親を助けることができなかった罪悪感を抱え続ける春菜。翔太のまっすぐな思いが、春奈の心を少しずつ動かしていく。
映画を見る前に知っておきたいこと
震災を経験した監督が描く希望
日本では震災で両親を亡くした子供たちは大勢いるはずだ。町が復興していくなか人の心の再生はどうなっているのだろう。東日本大震災から4年が経とうとしているが、被災者たちは今まさにこの作品と同じその後を生きている。
14歳の時、阪神淡路大震災を経験した杉田真一監督だからこそ、幼い姉弟の視点に立って温かく見守ることができるし、人の望みの喜びを伝えることができる。今その後を生きる人たちにとって希望を見つけるヒントになってほしいと思う。