映画を観る前に知っておきたいこと

戦場ぬ止み 日本人なら知っておくべきこと

投稿日:2015年7月2日 更新日:

戦場ぬ止み

沖縄県・東村高江のヘリパッド建設に反対する住民たちの声をすくい上げた『標的の村』に続き、三上智恵監督がまた沖縄の声を全国に届ける。今、アメリカ軍新基地建設のため埋め立てが進む、辺野古の海で起こっている衝突を記録したドキュメンタリー。『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』というタイトルは、辺野古のゲート前のフェンスに掲げられていた琉歌の一節から取られた。

対立構造を知るだけならテレビのニュースで事足りるが、ここには感情がある。


  • 製作:2015年,日本
  • 日本公開:2015年7月18日
  • 上映時間:129分

予告

あらすじ

2014年11月の沖縄県知事選で新基地建設反対の翁長雄志氏が勝利した後も、国策として海の埋め立てが続き、最新のアメリカ軍基地が作られようとしている。沖縄の民意と国が衝突するが、市民の前に立ちはだかるのは沖縄県警機動隊と民間警備会社。直接ぶつかり合うのは県民同士だ。戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)

「私を轢き殺してから行きなさい」

工事車両の前に身を投げ出したのは、あの沖縄戦を生き延びた85歳のおばあ。彼女にとって沖縄はずっといくさの島だった。はたして今、沖縄で本当は何が起きているのか?いくさに翻弄され続けた70年に終止符を打ちたいという沖縄の切なる願いを今、世界に問う。戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)
そしてそれと同時に、基地と折り合って生きざるをえなかった地域の人々の大切に育まれた豊かな文化や暮らし。厳しい闘争の最中でも絶えることのない歌とユーモアも描かれている。

映画を見る前に知っておきたいこと

普天間基地移設問題のこれまで

1995年の沖縄米兵少女暴行事件を契機に、沖縄の米軍基地に反対する運動や普天間基地の返還要求をする運動が起こった。そして、2004年に沖国大米軍ヘリ墜落事件が起きたことでその運動はさらに強まる。1997年から名護市辺野古への移設が考えられていたが、決着を見ないまま現在に至っている。

今でこそ基地の周りに住宅地が密集している状況にあり、「世界一危険な基地」とされるが、もともと普天間基地運用開始の1945年当時は現在のようには住宅は密集しておらず、普天間基地の運用開始後に段々と密集していった。これにより事故・騒音問題が深刻となった。戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)なぜこのような現象が起きたかというと、国からの膨大な助成金が普天間基地のある宜野湾市の歳入の大きな割合を締め、人々の生活や経済と基地が密接な関係になったからである。よって同じ沖縄県民でも辺野古移設に賛成と反対は立場によって別れる。

例えば、普天間で基地の恩恵をあまり受けてない人は騒音や危険のある基地ははやく無くなって欲しい賛成の意見であり、基地移設によって、埋め立てに必要な土砂を提供する事業者や、土木、建設関係の事業者も賛成の立場である。逆に普天間で基地の恩恵である助成金が収入に大きく関係ある人や、辺野古周辺で暮らす人は反対の立場である。

この問題は様々な立場で意見が違い、かなり複雑化している。本土から眺める問題も映画を観れば、さらに詳しく現状を知ることができると思う。日本人として、関心と自分の意見を持つきっかけにしてもらいたい映画だ。

-ドキュメンタリー

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