映画を観る前に知っておきたいこと

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命
ジャクリーン・ケネディの真実

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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命

ケネディ大統領暗殺。
彼女は、最愛の夫を伝説に変えた ──

史上最も有名なファーストレディとして熱狂的な人気を博したアメリカのジョン・F・ケネディ大統領夫人、ジャッキーことジャクリーン・ケネディ。ケネディ大統領暗殺事件を彼女の視点から映し出すことで、知られざるジャッキーの偉業に迫る。

『ブラック・スワン』(10)でナタリー・ポートマンをアカデミー主演女優賞へと導いたダーレン・アロノフスキー監督がプロデューサーとして参加し、『NO』(12)でアカデミー外国語映画賞にノミネートされたチリ出身のパブロ・ララインが監督を務める。

本作は2016年ベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞し、ポートマン2度目のオスカーにも注目が集まっている。


予告

あらすじ

ジャッキーの愛称で親しまれた大統領夫人ジャクリーン・ケネディ(ナタリー・ポートマン)。1963年11月22日、彼女は夫ジョン・F・ケネディ大統領(キャスパー・フィリップソン)のダラスでのパレードに同行中、隣りに座っていた夫が突然狙撃され目の前で最愛の人を失った。

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命

© 2016 Jackie Productions Limited

しかし、怒りと衝撃に震えるジャッキーに悲しんでいる時間はなかった。夫の葬儀の準備、新たな大統領の就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの立ち退きなど、彼女がやらなければならないことは山積みだった。

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命

© 2016 Jackie Productions Limited

刻一刻と夫が過去の人になっていくのを目の当たりにしたジャッキーは、彼の名前と功績を後世に残すため、命の危険さえも顧みず最後の使命に身を投じる ──


映画を観る前に知っておきたいこと

本作は伝記映画としてアメリカ史に残るケネディ大統領暗殺事件を題材としながら、その裏側にあった真実を炙り出すことはしない。あくまでファーストレディの視点から綴られた、ジャクリーン・ケネディの内面を至上とした人間ドラマである。

映画はジャッキーが夫の葬儀までの4日間に取った行動に焦点が絞られているが、そのために彼女がケネディ元大統領と結婚してからの10年間を徹底的にリサーチし、実際の人物像を浮かび上がらせている。ジャクリーンの官能的ともいえる愛、情熱的な美的感覚、そこから付随する彼女にまつわる逸話が史実として映画に散りばめられる。

ファーストレディ

ホワイトハウスのホステスとも表現される大統領夫人。彼女たちは大統領の補佐役であり、社会活動に携わる立場でありながら、公務員ではないため給与は一切受け取っていない。しかし、“世界で最も愛されたファッションアイコン”として今も語られるジャクリーンのような存在によって、歴史と共にファーストレディの影響力は強まっていった。

大統領が就任すると同時にその夫人にファーストレディの地位が与えられるわけだが、時には夫以上に世間の注目を集める彼女たちはかなり特異な存在と言える。

1961年、史上3番目の若さでファーストレディとなったジャクリーンがまず最初に行ったのは、ホワイトハウスの近代化を目的としたリフォームだった。絵画や家具などの調度品も国内の骨董業者から仕入れ、彼女は見事にホワイトハウスの年間維持費を僅か1カ月で使い切ってみせた。

しかし、テレビ番組がこの一新したホワイトハウスを取り上げたことで、政府のイメージアップに費用以上の効果があったという。また、案内役を務めた彼女の気品が視聴者を魅了し、同番組にエミー賞までもたらしている。

そんな彼女がケネディ暗殺時に着ていたピンクのシャネルやピルボックス帽は、時代を象徴するファッションとして今も人々の記憶に残る。

だからこそ、それが血に染まった1963年11月22日は映画でも衝撃的であり、悲しみに暮れるナタリー・ポートマンの演技に時のファーストレディを重ね合わせることができるのだろう。

-伝記
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