映画を観る前に知っておきたいこと

【ジョン・ウィック】マトリックスを凌駕するアクション

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ジョン・ウィック

『スピード』『マトリックス』のキアヌ・リーブス新シリーズ始動!マフィアにすべてを奪われた元殺し屋の壮絶な復讐劇を描いたアクション。『マトリックス』シリーズでスタントやスタントコーディネーターを手がけ、キアヌ・リーブスと共に伝説を生み出したアクション界の雄チャド・スタエルスキが初監督として、銃とカンフーを融合させた独自のアクション世界“ガンフー”で新次元を切り開く。

本作で完全復活を遂げたキアヌ・リーブスが演じるのは、完全復活を遂げた裏社会に語り継がれる伝説の殺し屋ジョン・ウィック。ロシアン・マフィアに全てを奪われた男は、怒りに震え、心の奥­底に封じ込めた魔物を呼び覚ます。キアヌ・リーブスが新たに生み出すキャラクター、ジョン・ウィックから目が離せない。『マトリックス』を超えるアクション映画となるか?

    • 製作:2014年,アメリカ
    • 日本公開:2015年10月16日
    • 上映時間:103分
    • 原題:『John Wick』
    • 映倫区分:R15+

予告

あらすじ

裏社会にその名を轟かせ、伝説として語り継がれる殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。彼は愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに愛を知り、裏世界から表の世界へと……ジョン・ウィック平穏な日々を過ごしていたが、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまいジョンは悲しみに暮れるのだった。そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられる。亡き妻の思いが託されたデイジーとの生活で再び心に平穏を取り戻していくジョンだったが、ある日、ジョンの所有する車を狙って家に押し入ったロシアンマフィアが、デイジーを殺してしまう。ジョン・ウィックすべてを奪われてしまったジョン・ウィックは怒りに身を任せ、たった一人、ロシアンマフィアの組織を相手に復讐に乗り出すのだった……

映画を見る前に知っておきたいこと

正気とは思えないスタント

この映画の見所は何と言ってもその革新的なアクションだ。キアヌ・リーブスが主演と製作総指揮も務める本作では、全く新しいアクションを確立するためハリウッド最高の精鋭スタントグループの”87イレヴン”を共同設立したチャド・スタエルスキとデヴィッド・リーチというチームで挑んだ。この二人はハリウッドで数々の大作映画のスタントを務めた、いわばスタントのエキスパートである。チャド・スタエルスキに至っては、アクション映画の金字塔とも言える『マトリックス』をキアヌ・リーブスと共に作り上げた実績がある。そういう意味でも、この二人が『マトリックス』をいかに超えるか、そこに挑んでいるのは明白である。

「チャドとデヴィッドはこのジャンルのエキスパート。常に語り口の観点からアクションを考える。振付をストーリーボードにし、事前に思い浮かべる方法を知っている。それにカメラや撮影での問題点に関しても経験豊富だ。この映画を彼らにすぐ任せるべきなのは明らかだったんだ」

キアヌ・リーブス

スタエルスキとリーチはキアヌが演じるジョン・ウィックというキャラクターのために、格闘技や銃撃戦を含めた混合型のファイティングスタイルを開発する。それが本作の目玉である新しいアクションスタイル“ガンフー”だ。そして、それを実践するためスタエルスキとリーチが手がけてきた作品の中でも最も徹底した訓練が行われた。キアヌはそれに答える形で、ジョン・ウィックになり切るため数カ月前から週5日、一日8時間の訓練で、柔道や柔術といった実用的な組み技系の格闘技に銃をミックスさせ昇華していった。制作スタッフの一人であるイヴァニクは「僕が携わった映画のどの俳優よりも、彼は肉体訓練に打ち込んだ。」と語っている。実際この練習量は、試合前の格闘家と同じぐらいやっていると思う。実際のアクションシーン以前に、正気とは思えない入れ込み方である。

ここまでの徹底した下準備からも想像できると思うが、キアヌはアクションをノンスタントで挑んでいる。かつてワールド・スタント賞を受賞したはキアヌほとんどのスタントを自ら演じているのだ。これぞキアヌ・リーブスの真骨頂である。言葉にすると大したインパクトではないが、実際のアクションシーンをノンスタントで挑んでいることを知って見ると全然イメージは違ってくるはずだ。正気とは思えないことをやっているのがよくわかる。

またアクションの振り付けも複雑なものが多いのも見所である。銃を3発撃って、それから誰かを投げ飛ばし、ほかの人間を突き刺すといった長めのシーンで見せるキアヌのアクションに注目して見てほしい。

キアヌは今年の9月2日で51歳になっているはずだが、演技・アクションともに健在だと改めて感じさせる。おそらくキャリアの中でも最も挑戦的な作品だったはずだ。間違いなく『マトリックス』を凌駕する素材は揃っている。ジョン・ウィック

-アクション, 洋画

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