映画を観る前に知っておきたいこと

ラ・ラ・ランド
デミアン・チャゼル、鬼才から天才へ

ラ・ラ・ランド

夢をみていた

2014年アカデミー賞でJ・K・シモンズの助演男優賞をはじめ、見事3部門を受賞した『セッション』の監督デイミアン・チャゼルが挑む、ゴージャスでロマンチックな歌とダンスのミュージカル・エンターテイメント。

セバスチャンの夢は、本格的なジャズを弾く自分の店を持つこと。恋人ミアは、映画スタジオのカフェで働きながら彼の夢を応援する女優の卵。ロサンゼルスを舞台に、ジャズピアニストと売れない女優の恋を煌びやかにも切なく映し出す。

カナダ生まれの実力派ライアン・ゴズリングを主演に迎え、ブロードウェイの舞台でもその歌声を絶賛されたエマ・ストーンが恋人ミアを演じる。J・K・シモンズはチャゼル監督作品に2作続けての出演となった。

2017年アカデミー賞の大本命がついに日本でも公開される。


予告

あらすじ

アメリカ・ロサンゼルス。各地から夢追い人が集まるこの街で、ミア(エマ・ストーン)も女優になることを夢見ていた。映画スタジオのカフェで働きながらオーディションを受ける日々、しかし結果は散々だった。

ラ・ラ・ランド

© Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC.

ある日、ふと立ち寄った場末のバーでピアノを弾いているセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。彼の夢は、自分の店を持って思う存分本格的なジャズを演奏することだった。互いに夢を追いかける二人は惹かれ合い、恋に落ちる。

ラ・ラ・ランド

© Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC.

しかしセバスチャンが生活のために加入したバンドが売れ、次第に二人の歯車は狂いはじめる……


映画を観る前に知っておきたいこと

この作品はトロント国際映画祭での最高賞(観客賞)、ベネチア国際映画祭での最優秀女優賞(エマ・ストーン)を皮切りに、ゴールデングローブ賞でノミネートされた7部門(主演男優賞/主演女優賞/監督賞/脚本賞/主題歌賞/作曲賞)すべてで受賞するという快挙を達成した。オスカー前哨戦と名高いこれらの賞レースで他の作品に水をあける格好となった。いまオスカー像に最も近い映画だ!

デミアン・チャゼル

若干31歳。まだ監督としてのキャリアも浅く、本作が3作目となるデミアン・チャゼル。

2014年、若き天才ジャズ・ドラマーの成長を描いた『セッション』で、彼はその名を一躍映画界に知らしめることになる。

音楽的な才能やジャズの魅力を逸脱したチャゼル監督の脚本は、従来の音楽映画の定型を見事に打ち破ってみせた。音楽が内包する狂気によって分かち難く結びついていく師弟の関係性をラストシーンにすべて凝縮させることで、観客を強制的に感動へと導いたのだ。

そして、『セッション』でその鬼才っぷりを見せつけたデミアン・チャゼルは、本作でミュージカルの新しい可能性を模索する。

クラシックな往年の名作ミュージカル映画を彷彿とさせるゴージャスな歌とダンスの中に、現代的なリアリティを落とし込んだ脚本は、シンプルゆえに普遍的で美しい。映画が持つ革新性は、チャゼル監督によるミュージカルと物語性のバランス感覚に他ならない。

決して奇をてらうことなく王道であることが何よりも素晴らしい。『セッション』にはなかった、魔法のような甘美な瞬間がきっと多くの観客を魅了する。この作品は現代に通用するミュージカル映画として、必ず映画史にその名を残すだろう。

監督わずか3作目にして、デミアン・チャゼルは鬼才から天才へと変貌を遂げている。

「我々は困難な時代に生きているが、この映画は鑑賞に値する作品だ。我々を楽しませてくれるし、人間の新しい一面を見せてくれる。観客は生きていることの喜びを味わえる。アメリカのミュージカルの将来を案じている人間は必ず見るべき映画だ。」

ライター ピート・ハモンド

出典:Wikipedia

あとがき

2017年アカデミー賞大本命という前評判には僕も賛同するところだが、その前哨戦たるゴールデングローブ賞で過去最多7部門受賞(1つの作品が7部門受賞は初)という快挙は、すでにオスカー像以上の価値を感じさせる。賞レースを争う他の作品が気の毒なほどに今年のアカデミー賞は波乱がなさそうだ。

本作がアカデミー作品賞を受賞すれば、ミュージカル映画としては2003年の『シカゴ』以来の快挙となる。しかし、功績としてはそれ以上か。

トニー賞にも輝いたブロードウェイの伝説的演出家・ボブ・フォッシーによる舞台を映画化するのとはわけが違う。デミアン・チャゼルが脚本まで手がけた作品だからこそ、ミュージカル映画の新しい潮流となり得るのだ。

CAST.STAFF.BACK.

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