映画を観る前に知っておきたいこと

ラ・ラ・ランド
現代に通用するミュージカル映画

ラ・ラ・ランド

夢をみていた

前作『セッション』(14)から2年。デイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリング&エマ・ストーンを主演に迎えて挑むミュージカル・エンターテイメント。現代のロサンゼルスを舞台に、ジャズピアニストと売れない女優の煌びやかで切ない恋を映し出す。

恋人ミアを演じたエマ・ストーンが2017年アカデミー主演女優賞に輝いた他、同年のゴールデングローブ賞でノミネートされた7部門全てで受賞するという初の快挙を成し遂げた。


予告

あらすじ

夢追い人たちが集まる街ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働きながら女優を目指すミア(エマ・ストーン)は、何度オーディションを受けても落ちてばかり。落ち込む彼女はふと立ち寄った場末の店で、あるピアニスト(ライアン・ゴズリング)の演奏に魅せられた。

ラ・ラ・ランド

© Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC.

ピアニストの名はセバスチャン。彼もまた、いつか自分の店を持って思う存分ジャズを演奏したいと願っていた。互いの才能と夢に惹かれ合う二人は、やがて恋に落ちていく。

ラ・ラ・ランド

© Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. (C)2016 Summit Entertainment, LLC.

しかし、セバスチャンが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、次第に二人の心はすれ違い始める……


映画を観る前に知っておきたいこと

従来の音楽映画の定型を見事に打ち破ったとまで言われた『セッション』で、その名を一躍世界に知らしめたデミアン・チャゼル。彼はハーバード大の卒業制作で、すでに『ラ・ラ・ランド』の前身とも言える作品を撮っている。1930年代後半を強く意識したモノクロ・ミュージカル映画『Guy and Madeline on a Park Bench』(09)だ。

『ラ・ラ・ランド』では60年代のアメリカ・ミュージカル黄金期を意識しながら、前身作にはなかった現代のリアリティを追求している。伝統的なスタイルと現代的ロマンスの絶妙な融合を試みた若き天才監督は、わずか3作目にして、今度はミュージカル映画の定型を見事に打ち破ってみせた。

現代に通用するミュージカル映画

60年代のアメリカ・ミュージカル黄金期を彷彿とさせるゴージャスでロマンチックな歌とダンス。新旧の名作ミュージカル映画に捧げられたオマージュの数々。これだけクラシックな佇まいを見せながら、決してノスタルジックには陥らせないからこの映画は新しい。

様々なアートが衰退していく現代のロサンゼルスを舞台に映し出されるジャズピアニストと売れない女優の夢と挫折。それは現実に街の片隅に転がっている若きアーティストたちの悲哀そのものだ。

チャゼルは“夢を追いかける美しさ”を見つめながら、“夢破れた者の現実”からも決して目を背けない。だからこそ、使い古された切ない恋の物語すらもリアルな現代のロマンスとなって、今を生きる若者たちの感情移入を誘うのである。

古今東西あらゆるジャンルが名作の登場によって進むべき道を見つけてきたが、ミュージカル映画を現代に通用するジャンルへと更新した『ラ・ラ・ランド』も、そんな名作の一つに数えられるだろう。

「究極のテーマは、夢を追いかけるということだよ。星に向かって手を伸ばし続けるのは、それ自体が美しいことなんだ」

デミアン・チャゼル

出典:style.nikkei.com

CAST.STAFF.BACK.

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