映画を観る前に知っておきたいこと

レゴバットマン ザ・ムービー
恐るべき大人の遊び心

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レゴバットマン ザ・ムービー

そんなのカンケイねー!

レゴブロックで構築された世界を全編CGで再現した異色のアニメーションながら大ヒットを記録した『LEGO ムービー』(14)。その中で自らを主役と称した三枚目のヒーロー、バットマンが遂に真の主人公としてレゴの世界で宿敵ジョーカーと対決する。

前作のアニメーション共同監督や編集を担当したクリス・マッケイが監督を務め、ウィル・アーネットもバットマンの声優を続投。ジョーカー役はザック・ガリフィアナキス、相棒ロビン役はマイケル・セラ、バッドガール役はロザリオ・ドーソン、執事アルフレッド役はレイフ・ファインズがそれぞれ担当する。

予告

あらすじ

ゴッサムシティに大きな変化が起ころうとしていた。バットマンに敵意を剥き出しの宿敵ジョーカーが街を乗っ取ろうと画策し、宇宙に閉じ込められていた悪者たちが極悪ゾーンから逃げ出してしまったのだ。その中にはキングコングやヴォルデモートに加え、なんとあの怪獣まで!?

レゴバットマン ザ・ムービー

© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

日夜、街を守っているバットマンの相棒は実力イマイチの半人前ロビン。全く噛み合わない凸凹コンビはジョーカーから街を救うため、個性豊かなヒーローたちと共に世界終焉の危機に立ち向かう!!

映画を観る前に知っておきたいこと

次々と生み出されるアメコミ映画の中でも異彩を放つキャラクター崩壊気味のバットマンは、本国でも大きな話題を呼び、全米初登場第1位の好スタートとなった。

誰もが知っているレゴの世界からのポップカルチャーへの言及は、昨今のアメコミ映画が苦手な人でも十分に楽しめるうえ、大人まで魅了するユーモアの数々が幅広い層を虜にしているようだ。

どこかくだらない作品と高を括ってしまっている人にこそ、この映画は一見の価値がある。

恐るべき大人の遊び心

アメコミの世界観にLEGOシリーズならではのコミカルさを盛り込んだ巧みな演出は、そのストーリーだけに収まらない。

一見、ストップモーション(静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影する方法)かと思うようなキャラクターたちのぎこちない動きを敢えてCGで再現する遊び心に、大人までがのめり込んでしまうレゴの魔力とでも言うべき本気度が伝わってくる。

徹底してレゴの可動域を無視しない動きの中で、これだけの躍動感を手に入れるのは、もはやマスター・ビルダーにも匹敵する職人技だ。

そう、この映画はくだらないと感じるほど、その恐るべき完成度の高さがクセになるのである。いつまで経ってもレゴに魅了される大人の気持ちが分かってしまったような気がする。

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