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「最強の60代」リーアム・ニーソン、最愛の妻の死を乗り越えた男の演技。

投稿日:2015年4月21日 更新日:

リーアム・ニーソン

スターウォーズエピソード1のクワイ=ガン・ジンとして有名なリーアム・ニーソン。2015年の5月に公開されるアクション『ラン・オールナイト』とスリラーサスペンス『誘拐の掟』は彼が主演として出演していることでも話題の2作だ。今ハリウッドで最もアツい男としてその名を世界に轟かせている。そこで今回はリーアム・ニーソンがどんな男なのか、なぜアツいのかを追いかけて、彼の魅力に徹底的に迫ってみた。


アツい所その1・おっとりした性格のナイスガイ

リーアム・ニーソン
本名・ウィリアム・ジョン・ニーソン。彼の本名を出身地でもあるアイルランドの言葉で言い換えるとウィリアム=リーアムとなる。ということで、芸名をリーアム・ニーソンとしている。

非常におっとりした性格で、奥さんは彼のことを※レイド・バックと表現している。「自分のことはハンサムだと思わない。どうしようもないくらい魅力的だけど、でもハンサムとは思わないね。」なんて言うお茶目な一面も魅力のひとつ。

身長190cmを超える体躯のその優しい眼差しに打ち抜かれてしまうのは、何も女性だけではない(ゲイではない)。どうしようもないくらい魅力的な男、それがリーアム・ニーソンなのだ。

※laid‐back
アクセントláid‐báck
【形容詞】
《口語》〈人・態度など〉くつろいだ,リラックスした.

アツい所その2・最強の60代

60歳を超える年齢でありながら、その身体能力は凄まじい物がある。過去にアマチュアボクサーとしての経歴も持っており、『ラン・オールナイト』のアクションシーンは全て彼のオリジナルだ。アクション俳優として有名になった今では、彼のことを生粋のアクションスターとして認識している人も多いと思うが、それは間違いだ。彼のアクションデビューはなんと57歳。『96時間』がきっかけでアクションの仕事が来るようになったのだという。

1993年に『シンドラーのリスト』でアカデミー主演男優賞、同年ブロードウェイデビューを果たした舞台『アンナ・クリスティ』ではトニー賞にノミネートされ、さらに1996年公開の『マイケル・コリンズ』でマイケル・コリンズを演じてヴェネツィア国際映画祭 男優賞を受賞した。そうして俳優として確固たる地位を築いた上に、さらに近年になってこの歳でアクション俳優としての地盤を固めてきた。「最強の60代」、それがリーアム・ニーソンなのだ。
リーアム・ニーソン

アツい所その3・何でもこなす名優

そうして進化し続けてきた結果、サスペンス、アクション、スペクタクルまで本当に何でもこなす。見て分かる通り『ラン・オールナイト』『誘惑の掟』ともに正反対と言っていいほど毛色の違う2作だ。だが、どちらも彼の魅力を存分に味わえる作品となっている。そう、リーアム・ニーソンは映画を選ばず何でもこなしながらも、その個性を存分に発揮する名優だ。

サスペンスに出れば息つく間のない緊迫感をいぶし銀の名演で魅せるし、アクションに出れば哀愁漂う男の憧れるヒーロー像を存分に満たしてくれる。幅広い層に愛されながらもマニアックなファンも唸らせる、それがリーアム・ニーソンなのだ。
リーアム・ニーソン

リーアム・ニーソン、哀愁の秘密

彼の漂わせる哀愁には秘密がある。2009年、彼は最愛の妻を亡くしている。1994年に妻、ナターシャ・リチャードソンと結婚。1995年に長男、1996年に次男が誕生し、幸せな生活を送っていた。ハリウッドでもおしどり夫婦として有名だっただけに、彼の悲しみを思い肩を落とした人は少なくないだろう。

2009年、カナダでスキーをしていたナターシャが転倒、すぐに病院へ運ばれたが間もなく昏睡状態に陥り、脳死と診断された。リーアムは英国の男性誌「Loaded」のインタビューに応え、当時の様子についてこう語っている。

「僕は彼女のそばへ行き、愛しているよと話しかけた。『僕のかわいい人、もう、戻ってこないんだね』と言ったよ。彼女と僕の間には約束があったんだ。もし、僕らのうちどちらかが植物状態になったら、プラグを引き抜こうって。彼女はそのとき、チューブだらけだった。僕はすぐに決断した。そして、彼女は旅立ったんだ」

「彼女の死はあってはならないものだった。今でもそう思っているよ。亡くなって2、3年くらいは、彼女がドアを開けて、声をかけてくれる幻を見ていたんだ」

ナターシャの葬儀の時は憔悴しきっていて、まともに歩くことも出来なかったという。リーアムは本当に彼女を愛していた。乗り越えるのはとても簡単なことではなかっただろう。一山越えた愛深き男が演じるキャラクターは、演技を越えて滲み出る彼の哀愁に支えられている。
リーアム・ニーソン

-コラム

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