映画を観る前に知っておきたいこと

LION ライオン 25年目のただいま
現代にしか起こりえない奇跡の実話

LION ライオン 25年目のただいま

僕は5歳で迷子になった
それから25年間、ずっと探している
僕の人生の失われたカケラを ──

5歳で迷子になり、25年後わずかな記憶を頼りにGoogle Earthで故郷を探した男の数奇な人生。

この驚きの実話の主人公サルー・ブライアリーが綴ったノンフィクション『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を基にイアン・カニング、エミール・シャーマンら『英国王のスピーチ』(10)のプロデューサーが贈る、感動のヒューマンドラマ。

ガース・デイヴィスの初長編監督作品ながら、2017年ゴールデングローブ賞で主要4部門(作品賞/助演男優賞/助演女優賞/作曲賞)にノミネートされ、いま批評家と映画ファンの双方から高い評価を受けている。

中でもデヴ・パテルとニコール・キッドマン、二人の演技には特に多くの称賛が寄せられアカデミー賞の呼び声も高い。主人公サルーをデヴ、彼の育ての親をニコール、そして彼の恋人をルーニー・マーラが演じる。


予告

あらすじ

オーストラリアで幸せに暮らすインド人の青年サルー(デヴ・パテル)には隠された過去があった……

インドのスラム街。5歳のサルー(サニー・パワール)は、兄と遊んでいるうちに停車する電車内に潜り込んで眠りこけてしまう。そのままどこか遠くの見知らぬ地へと運ばれた少年は迷子になり、家族と生き別れた。

LION ライオン 25年目のただいま

© 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

家から遠く離れたカルカッタの街で路上生活を送っていたサルーは、運良くオーストラリア人の夫妻に引き取られたが、幸せな生活の中で次第にインドの家族への想いを募らせていく。そしてポッカリと人生に空いた穴を埋めるように、彼は母と兄にあの日言えなかった「ただいま」を伝えることを決意した。彼が迷子になった日から、25年後のことだった。

LION ライオン 25年目のただいま

© 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

おぼろげな記憶を頼りにGoogle Earthで故郷を探し始めたサルー。一歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、これまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく ──


映画を観る前に知っておきたいこと

グーグルが提供する次世代世界地図Google Earthは、衛生写真による上空からのアングルと、地上からのストリートビューによってまるでゲームのように世界中の実際の景色を眺めることができる。しかし驚くほど便利な機能の反面、住宅や車、時には人物まで映り込むこともあるため、プライバシーの侵害や犯罪に利用されることなども指摘されている。使ったことがある人は一度は自宅の写真を眺めてみたはずだ。

割と迷惑がられることも少なくないGoogle Earthが、思わぬドラマを生んでしまった事実にまず驚かされる。実在のサルー・ブライアリーが家族と奇跡的な再会を果たしたことは当時のニュースや新聞でも報じられ、原作を読んだ人も彼の数奇な人生に魅せられた。

現代にしか起こりえない実話だからこそ、多くの人にとって新鮮な驚きに満ちているのだろう。

実話に忠実な本物の人間ドラマ

デヴ・パテル

© 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

ノンフィクションとして綴られた原作よりも映画はドラマチックに映るものの、そこに実話以上の要素は別段用意されていない。ネタバレにも等しい邦題からは、あえて脚色する必要がないという真実の物語に対する自信さえ感じられる。

プロデューサーを務めたエミール・シャーマンも「誰かに話せば必ず相手の心に響くストーリー」と語るほど、サルー・ブライアリーの人生はそれだけで秀逸なのだ。

デヴ・パテルの演技が好評を博しているのも、ありのままのサルーに徹しているからであり、映画は実際の出来事をなぞるように伝えることで本物の人間ドラマになり得ている。

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