映画を観る前に知っておきたいこと

【ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ】お見事!としか言いようがない名作クライムSHOW

投稿日:2016年2月10日 更新日:

ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ

It’s SHOW TIME!!スピーディで巧みな展開で飽きさせない痛快犯罪アクション群像劇。「犯罪アクションと言えば」そう問えば大体名前が出てくる最強クラスの暇つぶし、それが『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』だ。

ガイ・リッチー監督の長編デビュー作であり、ミュージックビデオやCMなどで活躍してきたキャリアを持つ監督だけあって、映像で魅せる演出が随所に散りばめられている。

ガイ・リッチー作品は、『キック・アス』や『キングスマン』などを監督しているマシュー・ボーンのプロデュースでも有名だ。

『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』ほどスタイリッシュで芸術的な娯楽映画は他にない。使われている往年の洋楽ロックの名曲に、思わず体が揺れること間違いなし!


  • 製作:1998年,イギリス
  • 日本公開:1999年8月7日
  • 上映時間:118分
  • 原題:『Lock, Stock & Two Smoking Barrels』

予告動画(字幕なし)

あらすじ

イギリス、ロンドン。その日暮らしのどうしようもないチンピラのエディ、トム、ベーコンと合法な仕事に誇りを持って働く下働きのシェフをあわせた4人組は、賭博の大勝負で一攫千金を狙っていた。
ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ4人組は高額な参加費10万ポンドを用意するため、一人2万5千ポンドずつ出し合って、ポルノ王として裏社会に君臨しているハチェット・ハリーが主催するカード賭博に挑む。しかし、ハリーが仕掛けたイカサマに嵌められてしまい、50万ポンドという巨額の借金を背負わされる羽目に。

ハリーの狙いは、かつてのライバルだったエディの父JDが経営するバーを、借金のカタに取り上げることだった。返済期間は一週間。そんな短い間に50万ポンドもの大金を用意することなど出来るはずがない。
ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ窮した4人は、エディの隣のフラットに住んでいる住人の話に光明を見出す。隣にはドッグという頭のネジが5本ぐらい外れているリーダーが束ねる麻薬の売人グループが住んでいて、ヤツらはどうやら上流階級のおぼっちゃんが営んでいるマリファナ栽培所を襲撃し、売り上げ金とブツを強奪する計画を立てているようだ。偶然にもそれを知った4人組は、ヤツらが襲撃から帰ってきた所を待ち伏せてブツを横取りする計画を立てるのだった。
ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズその為には武器が必要だ。普段から付き合いのある盗品売買の仲介人ニックから2丁の散弾銃を購入するのだが、それは銃マニアのハリーが手に入れようと躍起になっているお宝だった。ハリーが部下に命じて盗ませたものが、手違いで4人の手に流れ着いたというわけだ。時価にして20~30万ポンドはくだらない貴重なお宝だったが、4人はそんなことなどつゆも知らず・・・。
ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ

click ※ネタバレ

映画を見る前に知っておきたいこと

It’s SHOW TIME!!

10~20人近いキャラクターが次から次へ登場しながらあれよあれよと高速展開で話が進んでいく割りに全く置き去りを食らわない、娯楽映画として完成度の高い脚本が有名なクライムムービー。

その脚本の面白さや全体の雰囲気から、イギリス版タランティーノと評価されることも多い。

登場するキャラクターの設定を序盤で軽く説明してしまい、あとは台詞や仕草で雰囲気だけを演出していく。そのため、どれだけ人が増えようが「どういう立場のどういう人間なのか」と悩むことがなく、展開だけにより集中できる作りになっている。

極端な話だが、展開だけ見ていれば大まかな流れは掴めるし、台詞がなくても楽しめるのではないかと思うほど。そんな作りなのに、キャラクターそれぞれにちゃんと愛着を持てるところに映像演出の巧みさが活きている。

こんなにスマートに散らかしてスマートに片付ける映画はちょっと見たことない。見終わった後は「いやぁ、お見事!」という感覚で、ある種“SHOW”な面白さを味あわせてくれる映画である。

とにかく爽快なクライム・ムービーを探している人には、まず『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』をオススメしたい。

感想・批評

軽さでバランスを取った絶妙な脚本

とにかく完成度の高い作品で、もはや偶然の産物のようにも感じられるほど。やりたい事とセンスがぴったり合致していて、実力以上のものが出来てしまったのではないかとすら思う。

複雑で難しくなりがちな群像劇で、ストーリー、キャラクター、台詞、音楽、とにかく全てにおいてポップで軽妙なバランスには舌を巻くばかり。

特にドラマ性、メッセージ性など、必要のないものを潔く切り抜いた思い切りが気持ちが良く、余分なものが何もない軽快さはスタイリッシュという言葉が本当によく似合う。

お見事!

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の意味

“Lock, Stock And Barrel”で“一切合切”という意味の慣用句。

“Two Smoking Barrels”は発砲後の煙が立ち上っている散弾銃の銃口を指す。

“Two Smoking Barrels”については、二丁のアンティーク銃が物語の核となっていることから“Two”という説もあれば、ソードオフ・ショットガンの銃口がダブルバレルなので、それを指しているという説もある。

個人的には、タイトルには特に意味を持たせているわけではなく、ただそれっぽくしてあるだけだと考えているが、どちらかと言えば後者を支持する。

ほぼ全てのキャラクターが銃弾に倒れるストーリーで、それをスタイリッシュに見せるだけの映画なので「全員銃で死んで万事解決!」というニュアンスに洒落を利かしたかったのではないかと解釈している。

-アクション, 洋画
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