7年ぶりに故郷に帰ったモヒカン男と家族の大騒動を描いたホームコメディ。
監督は、フフッと笑える独特のユーモアセンスが光る癒し系映画の匠、沖田修一。松田龍平を主演に向かえ、前田敦子、柄本明、もたいまさこ、千葉雄大と個性的なキャストが顔を揃えた。
この映画のために書き下ろされた、巨匠・細野晴臣による4年ぶりのオリジナル楽曲「MOHICAN」にも注目。
- 製作:2016年,日本
- 日本公開:2016年4月9日
- 上映時間:125分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3 映画を見る前に知っておきたいこと
予告
あらすじ
7年ぶりに故郷・戸鼻島に帰るデスメタルバンドのボーカル、モヒカン男の永吉。妊娠した恋人の由佳を連れて、家族への結婚報告をするためだ。
矢沢永吉の大ファンで典型的な頑固親父・治、広島カープが大好きな母・春子、たまたま帰省していた弟・浩二。
久しぶりに家族全員が一同に会したと思ったら、結婚するというのにいつまでものらりくらりしている永吉に親父の怒りが大爆発!
ド派手な親子喧嘩が勃発するが、この家族にとってはいつものこと。なんだかんだで収拾し、二人の結婚を祝う大宴会が開かれる。
おめでとう!
祝杯を上げて喜び合い、楽しい日になるはずだったその夜、なんと治が倒れてしまう。病院で受けた検査の結果は、癌――。
「どうすればいい!?」
突然降りかかって来た不幸に動揺する家族。決して楽な現実ではないけれど、不器用な5人は衝突を繰り返しながら、それでも笑い合って、離れて過ごしていた時間を取り戻していく。
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映画を見る前に知っておきたいこと
沖田修一監督
「癒されたい人はこの人の映画を見ろ」とまで言われるほど、独特のユーモアとほっこり感を持った監督として有名な沖田修一。
彼の作品は『南極料理人』しか見たことがないのだが、人間模様の中に愛らしさと可笑しみを込めるのが上手な監督だな、という印象を受けた。
キャラクターそれぞれに深みのある印象を含ませてあり、同じエピソードでも少し視点を変えてみるとまた別の愛らしさが沸いて出てくる。
彼が演出する独特のユーモアは、人間をよく見ているというか、映画をよく見ているというか、観察力のなせる業なんだろうか。
「沖田修一」の目から見た「人」は、とても可笑しくて愛らしい生き物である。
僕は邦画をあまり見るほうではないのだが、普通に暮らす日本人の「わかる」っていう感覚的な共感がそこかしこに転がっているので、洋画とはまた違う日本人ならではの面白さがあるところが好きだ。
沖田監督が描くホームドラマが、面白可笑しくないはずがない。
松田龍平と親父
日本に住んでいれば、その視点だけでちょっと目頭が熱くなる人も多いだろう。
父、松田勇作は龍平が6歳のときに膀胱癌で亡くなった。龍平はほとんど父親のことを知らない。龍平から見た父、勇作の印象はというと
「超怖い人だった。子どもだった僕を父は“男”として見ていました。厳しいなんてモンじゃなく、自転車ごと投げられたこともある(笑)」
父について -松田勇作
ということらしい。恐ろしい親父である。
松田勇作は徹底的な役作りで有名な俳優だった。役のために生きたと言っても過言ではないほど、役作りにまつわる数々の伝説的なエピソードは常軌を逸している。
そんな父親と同じ道を選んだ松田龍平。父と比べられる目線は避けようがあるはずもなく、親の七光りと見られることも少なくなかっただろう。
しかし、彼は徹底して役者を張り、ついに日本の国民を認めさせた。日本を代表する実力派俳優の一人に名を連ねるまでになったのだ。
昔に比べて映画の幅が広がった分、当然映画に求められる役の幅も広がってくる。そんな時代の中で、「変幻自在」で「実力派」というのは、考えられているよりも信じがたいすごいことだ。
それもこれも父の背中を追い、松田龍平の中に父の存在があったからこそだと思う。
そんな男が、父親に必死に親孝行をしようとする息子の役を演じる。映画そのものとは全く関係ない話だが、このエピソードには何とも言えない感慨深さがある。
こんなふうに死ねたら幸せっていう映画でした
永吉の嫁さんが相沢って
車のステッカーだけでなくナンバープレートも
タオルもSTAND UPとか
I LOVE YOU OK に対する拘り
グレート