映画を観る前に知っておきたいこと

【マネーモンスター】生放送でウォール街の闇を暴く緊迫のリアルタイムサスペンス!

投稿日:2016年5月23日 更新日:

マネーモンスター

史上空前の犯罪事件の生放送。そこで真実が暴かれる!全米高視聴率の財テク番組 “マネーモンスター” がジャックされ、不正な株の情報操作が行われたと訴える犯人。司会者リー・ゲイツは人質から共犯へと立場を逆転させる。ウォール街の闇に封じ込まれた情報操作を暴くため……

主演ジョージ・クルーニー、助演ジュリアロバーツ、監督ジョディ・フォスターのアカデ­ミー賞トリオが描く、緊迫のリアルタイムサスペンス!

  • 製作:2016年,アメリカ
  • 日本公開:2016年6月10日
  • 上映時間:95分
  • 原題:『Money Monster』

予告

あらすじ

司会者リー・ゲイツの軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいるTV番組「マネーモンスター」。生放送中、番組ディレクターのパティはセットの陰に潜む不審者に気付く。

マネーモンスター

しかし、銃声が突然鳴り響くと犯人はリーを人質に取り、そのまま番組はジャックされてしまう。

マネーモンスター

「俺は犯罪者じゃない。」

「マネーモンスター」で不正な株の情報操作が意図的に行われ、全財産を失くしたと視聴者に訴える犯人。その原因は、数日前のオンエアでリーが発した情報だった。犯人の主張に、リーは自分自身も誤情報を無自覚にタレ流していたことに気付かされる。一体何が起きているのか!?

マネーモンスター

ウォール街の闇に封じ込まれた情報操作を暴くため、リーは人質から共犯へと立場を逆転させる。一方で警察の銃口は彼らに狙いを定めていた。事件の中継を通じて、徐々に見えてくる“真実”とは?その核心が暴かれようとした時、彼らと全米の視聴者は決して知ってはならない“真実”を知る……

映画を見る前に知っておきたいこと

カンヌでスタンディングオベーションが4分間続いた秀作

「主演ジョージ・クルーニー、助演ジュリアロバーツ、監督ジョディ・フォスターのアカデ­ミー賞トリオが描く〜」というのは公式サイトからの引用だが、この煽り方に少し違和感を感じたので改めてそれぞれの受賞歴をまとめておこう。

ジョージ・クルーニーがアカデ­ミー賞に輝いたのは、『シリアナ』(05)での助演男優賞と『アルゴ』(12)での作品賞だ。後者からも分かるように、今ではプロデューサーや監督として映画製作に携わる映画人でもある。

ジュリアロバーツは『エリン・ブロコビッチ』(00)で主演女優賞に輝いているが、受賞はこの一度である。これはゴールデングローブ賞主演女優賞を幾度も獲得した彼女にとって、待ち望んだ受賞であった。

ジョディ・フォスターは『告発の行方』(88)『羊たちの沈黙』(91)でそれぞれ主演女優賞に輝いている。

アカデ­ミー賞トリオという表現はもちろん間違いではないが、本作ではジョディ・フォスターは監督なので主演女優賞で煽って欲しくないというのが正直な感想だ。最近の映画のタイアップは商業的な匂いのするやり方が多いので僕が敏感になっているだけなのだが、せっかくの作品が勿体ないと感じてしまうことが多い。

こんな細かい話をして水を差してしまったが、結局何が言いたいかというと、本作は2016年のカンヌ国際映画祭に招待されスタンディングオベーションが4分間続いた素晴らしい作品だということだ。(受賞の対象とはならないアウト・オブ・コンペティション部門での上映であった)

史上空前の犯罪事件の生放送という設定はスリリングな緊迫感を生み出し、観客を引き込む脚本は秀逸だと思う。

もちろん、主演ジョージ・クルーニー、助演ジュリアロバーツ、監督ジョディ・フォスターの3人が揃うという豪華さは本作の最大の魅力の一つだ。

ハリウッドの大物はギャラがマネーモンスター!×3

主演ジョージ・クルーニー、助演ジュリアロバーツ、監督ジョディ・フォスター、日本人からするとよく映画で見掛ける人たちの揃い踏みという印象かもしれないが、実際はハリウッドの大物というのは規格外過ぎて一つの作品でこれだけ豪華なメンツを揃えることは難しい。

一重にギャラの話になってしまうのだが、ジュリアロバーツは最も出演料の高い女優としても知られ、1本の出演料が2000万ドルとも言われている。邦画が一体何本撮れるだろう……

さらに驚くのは『バレンタインデー』に出演した時だ。わずか6分間の出演でギャラは300万ドル。1分あたり約4500万円、単語ひとつあたり約108万円になる。

単純にこのクラスが3人揃っているのが本作と思ってもらえば、その豪華さがわかる。

ゴシップ記事のようになってしまったが、たまにはこういう楽しみ方をしてみるのも悪くない。別に僕たちのチケット料金が上がるわけではないので……

-ミステリー・サスペンス, 洋画
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執筆者:


  1. galgal より:

    『アルゴ』(12)で作品賞をもらったのは、ジョージクルーニーではありません。

  2. Jhon より:

    タデ食う虫も好き々ではあるが、映画ってのはストーリーの意外性や、予想外に反する展開等に期待してしまう訳で、この手のサスペンス物には、この点が大きく欠落していた。予想通りの展開、つまらないオチ・・・何がスタンディングオベーションか?まったく理解できない。ジュディの映画を観るなら、ズートピアのジュディの方がよっぽどマシだ!!

  3. 今川 幸緒 より:

    >galgal
    ご指摘恐れ入りますが、ジョージクルーニーも『アルゴ』(12)でプロデューサーとして作品賞を受賞した一人のはずです。

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