映画を観る前に知っておきたいこと

人間の値打ち
イタリアアカデミー賞7冠!上質なサスペンス

人間の値打ち

いくらあれば人は幸せになれるのでしょう?

クリスマスイヴ前夜、イタリア・ミラノ郊外で起こったひき逃げ事故。これをきっかけに、経済格差のある3つの家庭に隠された秘密と欲望が浮かび上がる。北イタリア・湖水地方にそびえ立つ美しい邸宅を舞台に、人びとの交錯する欲望の行方を描くラグジュアリー・サスペンス。

イタリアアカデミー賞と言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞・脚本賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・録音賞・編集賞など主要7冠に輝いたほか世界各国で称賛を浴びた傑作がついにその全貌を明かす。

アカデミー賞外国語映画賞のイタリア代表作品。イタリア映画祭2015上映作品。


予告

あらすじ

イタリア・ミラノ郊外にある町で小さな不動産屋を営むディーノは、娘のセレーナ、後妻である心療内科医のロベルタと共に暮らしていた。

ある日、富豪のボーイフレンドの家に遊びに出かける娘を送り届けたディーノは、屋敷の主人であるジョヴァンニ・ベルナスキに近づき、ベルナスキが手がける投資ファンドに参加したいことをほのめかす。“出資金額は総資産の20%以下”が投資の条件であるにも関わらず、一攫千金をもくろんだディーノは銀行から70万ユーロもの大金を借りてファンドに参加するのだった。

人間の値打ち

© eiga.com

一見何不自由ない生活を送っているように見えるベルナスキの妻カルラ。しかし、毎日夫からはアクセサリーのように扱われ、自分の居場所を見出せず空虚な日々を過ごしていた。

ある日、町にある唯一の劇場が老朽化のため取り壊されそうになっていることを知ったカルラは、劇場再建のための出資を夫に依頼した。そして劇作家や評論家を巻き込んで自ら運営委員会を立ち上げるのだった。

人間の値打ち

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ディーノの娘セレーナは金持ちの子女が集まる高校に通っていた。金持ちのボーイフレンドはいても、本当の愛とは何かはまだ知らずにいるセレーナ。ある日、彼女は継母(ままはは)であるロベルタの勤務先で不思議な少年と出会った。

それから半年後が経ったクリスマスイヴ前夜。ディーノ、カルラ、セレーナ、それぞれの思惑と欲望が一件のひき逃げ事故をきっかけに紐解かれていく……


映画を観る前に知っておきたいこと

人間そのものの価値を知りたくありませんか?スリリングな展開で観客を引き込むイタリア製の上質なサスペンスが届きました。間違いなく近年のイタリア映画を代表する1本です。ハリウッドや日本のサスペンスに飽きた人に、この10月おすすめの映画です。

近年のイタリア映画を代表する1本

『人間の値打ち』というなかなか強烈な邦題通り、お金がある人間とない人間それぞれの思惑を交差させながら“人間の幸せとは何か”を問いかけてくる映画だ。英題の『HUMAN CAPITAL』も直訳すれば“人的資本”。バーコードを用いた映画のポスタービジュアルからも危険な雰囲気を醸し出している。

しかし、この映画の最も優れている点は比類なきエンターテイメントとして観客を引き込む力にある。

観客を飽きさせることなくラストまで誘ってくれるパオロ・ビルツィ監督の卓越したストーリーテリングを作品の骨格とし、ファブリツィオ・ベンティボリオ、ファブリツィオ・ジフーニらイタリア映画界を代表する男優たちや、富豪の妻カルラ役でイタリア・アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いたヴァレリア・ブルーニ・テデスキの圧巻の演技が堪能できる。

映画のストーリーだけではなく、その豪華さがラグジュアリー・サスペンスを謳っている所以だろう。

それを最も物語っているのが、イタリアアカデミー賞主要7冠(作品賞・脚本賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・録音賞・編集賞)という受賞歴だ。間違いなく、その年を代表するイタリア映画だった。

日本で開催されたイタリア映画祭2015で上映されたが、ついに日本でも一般公開される。

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