映画を観る前に知っておきたいこと

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
原作に100%忠実な3Dのスヌーピー

投稿日:2015年11月5日 更新日:

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE

みんな、だれかのだいじ。

世界中で愛されるあのスヌーピーやチャーリー・ブラウンが3Dアニメーションでスクリーンに映し出される!

日本ではキャラクターとして親しまれているスヌーピーが登場する漫画「ピーナッツ」の原作者チャールズ・M・シュルツ。彼の息子、クレイグ・シュルツが「父の意志を継ぐ」と製作を決めた本作は原作に100%忠実な「ピーナッツ」。

予告

あらすじ

何をやってもうまくいかない内気で不器用なチャーリー・ブラウン。クラスメイトのルーシーや妹のサリーにはからかわれるし、親友のスヌーピーにもいつもあきれられる始末。そんなチャーリーは転校してきた赤毛の女の子に一目ぼれするが、話し掛ける勇気がない。

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE

© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation.

一方、空想が好きなスヌーピーはパイロットに成り切って大空で大冒険を繰り広げ、かわいいパリジェンヌとデートを楽しむが……

映画を見る前に知っておきたいこと

日本でもおそらく知らない人はいないスヌーピーというキャラクター。しかし、原作の漫画「ピーナッツ」の主人公はあくまでチャーリー・ブラウンだ。例えるなら、二人はドラえもんとのび太のような関係である。

意外と知られていない原作のスヌーピーとチャーリー・ブラウンのキャラクターとは?

チャーリー・ブラウン

漫画「ピーナッツ」最大の見どころは、スヌーピーの可愛らしさでもなく、友情のメッセージでもなく、主人公であるチャーリー・ブラウンの人柄だ。チャールズ・M・シュルツ氏は作品におけるスヌーピーの人気をよく把握しながらも、スヌーピーが主人公にならないように最大限に配慮しながら描いていたという。

何をやってもうまくいかない、内気で不器用な少年チャーリー・ブラウン。いつも空回りしている彼がポツリと呟く言葉には、ユーモアと温かさが込められている。

「ピーナッツ」の人気の秘密は、チャーリー・ブラウンが誰しもが持っている悩みや葛藤に対する、シュールでユーモラスなアイコンだからなのだ。

悲しみをいやしてくれる薬ってどんなの?
「一粒のチョコレートと背中を友達がポンとたたいてくれることだよ」

チャーリー・ブラウン

出典:チャーリー・ブラウン名言集

スヌーピー

当初はただの愛犬として登場していたスヌーピー。徐々にその人気に火がつき、作中ではスヌーピーの変装も見どころのひとつになっている。

「The world famous…(あの世界的に有名な・・・)」という台詞からはじまるスヌーピーの妄想の世界では、様々な職業になりきった彼(犬)が大活躍する。スヌーピーが犬小屋に上に仰向けで寝そべっている。それは、今まさにスヌーピーが妄想中のシーンだ。

本作でもスヌーピーが第一次世界大戦のエースパイロットに扮している場面がある。原作では他にも、宇宙飛行士、小説家、弁護士、ボーイスカウト、外科医などなど、その数は実に140以上とも言われている。

因みにあまり知られていないが、スヌーピーの犬小屋には地下室があり、中はエアコンで空調は万全。テレビやビリヤード台まで完備され、図書室まである。原作でも犬小屋の内部が描写されることはかなり稀なケースである。

評価

もふもふスヌーピーが活躍する最新鋭の3D映像なのに、雰囲気はまるでコミックの「ピーナッツ」そのもの。

原作者のチャールズ・M・シュルツがこの世を去って15年。一人歩きするスヌーピーの人気に、新しい作品が「ピーナッツ」の独特の雰囲気を壊してしまうのではないかというファンの声もある中、この映画は絶賛で迎えられたようだ。

それもそのはず。この映画はチャールズ・M・シュルツの息子であるクレイグとブライアンの両氏による徹底的な品質管理のもと製作されているのだ。映画化の発案も彼らであり、脚本も二人で担当している。

クレイグは、自分以外に「ピーナッツ」を深く理解し、その本当の価値を守ることができる人間はいないと公言している。

また、スティーヴ・マーティノ監督とアニメーター達は、チャールズ・M・シュルツの描画やコマ割、思想やスタイルの研究に約1年の歳月を費やしている。そして、ウッドストックとスヌーピーの声には故ビル・メレンデスの録音音声を使用し、音楽は過去のアニメーションで使われたものを採用するなどその世界観の構築に一切の妥協はない。

この映画について「スヌーピーなんて頭空っぽの女子が見に行くもんだ」という意見も目にしたが……冗談じゃない。「ピーナッツ」は世界観、描写、配色、キャラクター、台詞、どれを取っても一見の価値のある名作だ。

僕らは父(チャールズ)の遺志を継ぐため、徹底的に品質を問わねばならない。外の人間に「ピーナッツ」を100パーセント理解することを期待はできない。

クレイグ&ブライアン・シュルツ

-アニメ映画
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執筆者:


  1. スヌーピー女子 より:

    私もiloveスヌーピーです
    シュルツさんガンバーーー

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