世界的に大ヒットを記録した『ピッチ・パーフェクト』の待望の続編で、全米初登場１位を記録しミュージカル映画としては異例のメガヒットとなっている話題作。サントラも全米アルバムチャート初登場１位を獲得。さらに熱くなった青春アカペラ・ミュージカル・エンターテイメント。監督は前作同様エリザベス・バンクスが務める。
女性アカペラ・グループ「バーデン・ベラーズ」のリーダー役ベッカには、前作で美声と共に披露した「Cups（Pitch Perfect’s ”When I’m Gone”）」で世界中に大ブームを巻き起こしたハリウッド注目度No1のアナ・ケンドリック。彼女は12歳の頃からブロードウェイで活躍し、今年は『イントゥ・ザ・ウッズ』『ラスト5イヤーズ』といった話題のミュージカル映画にも立て続けに出演している。
そして早くも『ピッチ・パーフェクト3』の製作も発表されるサプライズニュースが届いている。
- 製作：2015年,アメリカ
- 日本公開：2015年10月9日
- 上映時間：115分
- 原題：『Pitch Perfect 2』
Contents
予告
あらすじ
あれから3年……
女性だけのアカペラチームとして全米大会初優勝を飾り、以来３連覇中の「バーデン・ベラーズ」は向かうところ敵なしだった。そして、ケネディセンターに招かれアメリカ大統領の前で歌声を披露するまでになっていた。しかしそこで、太っちょエイミー（レベル・ウィルソン）がパフォーマンスを失敗し、大統領とカメラの前で未処理の下半身を晒してしまう！「バーデン・ベラーズ」は活動禁止の処分に…
やっと与えられた一度きりの名誉挽回のチャンスは、アカペラ世界大会で優勝することだった。しかし、優勝することに対するプレッシャーや、卒業後の進路の不安などから、いつしかみんなの心はバラバラに。そんなときに、ドイツから史上最強のライバル「ダス・サウンド・マシーン」が現れて、「バーデン・ベラーズ」はますます窮地に追い込まれてしまう。はたして彼女たちは、プレッシャーに打ち勝ち、友情を修復し、世界のステージで自分たちのサウンドを取り戻せるのか……
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映画を見る前に知っておきたいこと
ハリウッドでは男性より女性のギャラが安い
『ピッチ・パーフェクト2』は、公開最初の週に興行収入7030万ドルを記録した。前作『ピッチ・パーフェクト』も全世界で1億1500万ドルを稼ぎ出している。昨今、『ハンガー・ゲーム』や『ゴーン・ガール』といった主役が女性の作品が多くヒットを飛ばしているが、ハリウッドでは男性より女性のギャラが安いことが問題になっている。先日はアメリカ自由人権協会がハリウッドに雇用の不平等の改正を求めたが、女優のサルマ・ハエックはカンヌ映画祭で「映画業界で女性が男性より稼げるのはポルノ業界だけよ」と語っていた。また、以前ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントの重役たちのメールが流出した時、『アメリカン・ハッスル』に出演したジェニファー・ローレンスとエイミー・アダムスのギャラが男優たちより安かったことが発覚したことがあった。その後、シャーリーズ・セロンが男優と同等のギャラを要求したり、パトリシア・アークエットがアカデミー賞授賞式のスピーチで男女の賃金格差をなくすよう訴えたことも……
稼ぐ金額はさておき、映画業界においても女性の地位が低く見られているのだ。『ピッチ・パーフェクト』旋風は、ハリウッドのそんな現状に追い風となりそうなほどのヒットを飛ばしている。アナ・ケンドリックの歌声然り、女性の実力を証明する映画の一つだ。
