映画を観る前に知っておきたいこと

【ルドルフとイッパイアッテナ】この夏のファミリー向け感動アニメの大本命!

投稿日:2016年7月1日 更新日:

ルドルフとイッパイアッテナ

ぼくらはそれでも前を向くー

1987年に刊行され、シリーズ累計100万部のベストセラーとなった斉藤洋の名作児童文学が3DCGアニメーションで蘇る!

監督を務めるのは映画『ポケットモンスター』シリーズの監督である湯山邦彦と、世界80カ国以上で放送されたゲームのパックマンを原作とした人気3DCGアニメ「パックワールド」の榊原幹典。脚本は「妖怪ウォッチ」シリーズの加藤陽一。

子供が喜ぶ要素が詰まった、この夏のファミリー向け感動アニメの大本命!

予告

あらすじ

大好きなリエちゃんから愛情をたっぷり受けて岐阜で暮らす黒猫のルドルフ。ルドルフとイッパイアッテナある日、ルドルフは魚を盗って逃げるのに夢中になって長距離トラックの荷台に迷い込んでしまう。

目が覚めたルドルフが辿り着いた場所は大都会・東京だった!ルドルフがそこで出会ったのは、街で最も恐れられている大きなボス猫イッパイアッテナ。ルドルフとイッパイアッテナ

「お前、名前はなんていう?」

「ル…ルドルフ。そっちは?」

「俺の名前はいっぱいあってな……」

「イッパイアッテナ?変な名前……」

自分が住んでいた場所がわからないルドルフは、人間の文字を理解するかしこいイッパイアッテナから故郷には帰れないことを教えられ、希望を失くしてしまった。そして、ルドルフのノラ猫生活が始まる……ルドルフとイッパイアッテナイッパイアッテナからノラ猫としての生き方を学んでいくルドルフ。そして、友達になったお調子者ブッチーから、みんなが恐れるブルドッグのデビルという犬の存在を知らされる。ルドルフとイッパイアッテナごく普通の飼い猫だったルドルフはイッパイアッテナが教えてくれた勇気と信じる気持ちを胸にたくましく成長していく。果たしてルドルフは大好きなリエちゃんのもとに帰ることができるのか!?

映画を観る前に知っておきたいこと

この夏は、ユニバーサル・スタジオの『ペット』やディズニーによる『ジャングル・ブック』など、子供が喜ぶ目玉映画がたくさんありました。そんな中で、本作は日本発の子供向けアニメ大本命です。本当に子供向けの映画ではありますが、そこにあるユーモアは大人まで楽しませてくれるはずです。

映画で描かれなかった原作も2作あるので、子供が喜んでいたら是非続きを読み聞かせてあげてください。

今日は時間があったのでお父さんたちのために、記事の最後に原作の結末まで書いておきました。子供と一緒に楽しみたい方はネタバレのボタンをクリックせずにそのまま閉じて劇場に足を運んでください。

原作は大人まで考えらされる名作児童文学

原作の「ルドルフとイッパイアッテナ」は講談社児童文学新人賞入選作品であり、1991年にはNHK教育テレビでもアニメ化されるなど、子供にとってとても良い教訓と教養を与えてくれる児童文学だ。

主人公である黒猫のルドルフの純粋で真っ直ぐな性格と、そんなルドルフにノラ猫としての生き方を教えるボス猫イッパイアッテナ。二人のやり取りは、まるで父親が息子に人生の教訓を教えているような印象を受ける。

イッパイアッテナの言葉は大人でも思わず兄貴と呼びたくなるほど、男前でウィットに富んでいる。

「黒ねこがえんぎが悪いなんて迷信だ。そんなことをいまどき信じるのは、教養がねえしょうこさ。」

「ことばを乱暴にしたり下品にしたりするとな、しぜんに心も乱暴になったり下品になってしまうもんだ。」

「ちょっとできるようになると、それをつかって、できないやつをばかにするなんて、最低のねこのすることだ。教養のあるねこのやるこっちゃねえ。」

イッパイアッテナがルドルフに対して言った言葉

イッパイアッテナには乱暴なところもあるが、ルドルフが落ち込むと励まし、間違うとそれを正そうとしてくれる。イッパイアッテナの言葉の中には大人でも、はっとさせられるような大事なことが散りばめられている。

原作者・斉藤洋の言葉のチョイスが光る作品だ。にユーモアを与えている。物語は非常に児童文学らしい王道のものだが、散りばめられたユーモアが割と大人も楽しめる要素になっている。

原作に忠実な映画化

「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ

  1. 「ルドルフとイッパイアッテナ」(1987)
  2. 「ルドルフともだちひとりだち」(1988)
  3. 「ルドルフといくねこくるねこ」(2002)
  4. 「ルドルフとスノーホワイト」(2012)

全4作で展開される「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ。このうち映画で原作となったのは最初の2作までだ。映画と原作では細かい設定の変更も見受けられる。

それは例えば、3作目で登場するブッチーのガールフレンドであるアメリカンショートヘアのミーシャが登場していることや、原作では放し飼いのデビルが檻の中で飼われていることなどがある。

そうしたちょっとした違いを除けば基本的には原作に忠実に作られており、3DCGアニメとしてのクオリティも高い。子供にとっては本で読むよりも映画を見る方がきっと楽しめるはずだ。

もし劇場で子供が喜んでいたら、映画の続きである「ルドルフといくねこくるねこ」と「ルドルフとスノーホワイト」を買ってあげてほしい。

原作の結末(ネタバレ)

子供がハラハラする傍らで、それを眺めながら楽しみたいお父さんはどうぞ!

Click!※ネタバレ
さて、ルドルフは大好きなリエちゃんのもとに無事帰ることができるのだろうか!?

ルドルフはひょんなことから自分が住んでいたのが岐阜だと知る。そしてイッパイアッテナから文字を習ったおかげで、商店街から岐阜行きツアーの観光バスが発車することを知ることができた。。

しかし岐阜へ帰る方法を見つけた矢先、イッパイアッテナがブルドッグのデビルに襲われ重傷を負ってしまう。ルドルフは岐阜に帰るのをあきらめ、イッパイアッテナの敵を討つことを決心する。

イッパイアッテナから勇気をもらったルドルフは頭脳戦でデビルに見事勝利。

そして岐阜に帰れなくなったルドルフを心配するブッチーに

「帰ろうと思えばいつだって、歩いてでも帰れる。帰れないと思うから帰れなくなるのだ。絶望は愚か者も選択だ。それにまだ勉強もしたいしね。」

と、まるでイッパイアッテナのような物言いをするのだった。

重症だったイッパイアッテナもクマ先生が獣医に連れて行き、無事に快方に向かう。

一度は岐阜に帰る機会を失ったルドルフは、「ノラねこ」と「飼いねこ」の間で苦悩していた。しかし、ブッチーやイッパイアッテナの協力によりルドルフはトラックを乗り継ぎ、歩き、やっとの思いで岐阜に辿り着くのだった。

-8月公開, アニメ映画, 邦画
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執筆者:


  1. たり より:

    原作知らずに観たのですが、本当に観てよかった!
    素晴らしい作品だと思います。もう20年以上、たくさんのねこ
    (そとねこうちねこ含めて)と付き合ってもらってきてます。
    この作品のねこの描き方はとてもよかったです。
    みんなに観て欲しいです!

  2. 今川 幸緒 より:

    >たりさん

    コメントありがとうございます。

    僕も20年以上、たくさんのねこに付き合ってもらってきてますよ。
    「ねこ好きが推す、ねこの描き方が素晴らしい作品」ですね。

    映画のキャッチコピーにしてもらいましょう。

  3. あやか より:

    すごい感動して鳴きましたー!

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