映画を観る前に知っておきたいこと

貞子vs伽椰子
『リング』と『呪怨』はどっちが怖かったのか!?

投稿日:2016年5月18日 更新日:

貞子vs伽椰子

呪い勝つのは、どっちだ!?

『リング』の貞子、『呪怨』の伽椰子。日本のホラー映画を代表する2大キャラクターがついに共演する。テレビのモニターからは貞子、階段からは伽椰子が迫る、挟み撃ちの極限恐怖。近年ハリウッドでもブームとなったジャパニーズホラーのリメイク、今度は日本版『フレディVSジェイソン』(03)だ!

監督を務めるのは、『ノロイ』(05)が一部のファンの間で日本版『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』と評価されるホラー映像の専門家・白石晃士。

女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルで女優としても活動する山本美月を主演に迎え、もう一人のヒロインとして女性ファッション誌「ViVi」の専属モデル・玉城ティナが出演する。

予告

あらすじ

見たら2日後に必ず死ぬという“呪いのビデオ”を手にした女子大生の有里(山本美月)。親友の夏美(佐津川愛美)がビデオの不気味な映像を見てしまったため、有里は都市伝説の研究家でもある大学教授・森繁(甲本雅裕)に助けを求める。しかし、悪霊祓いの最中におぞましい惨劇が起こり、そこに霊能界の異端児・常盤経蔵(安藤政信)と、経蔵の相棒で生まれながら強い霊感を持つ盲目の少女・珠緒(菊地麻衣)が現れた。

貞子vs伽椰子

© 2016「貞子vs伽椰子」製作委員会

一方、女子高生の鈴花(玉城ティナ)は、足を踏み入れた者は決して生きて戻れないという“呪いの家”の向かいに引っ越してくる。ある夜、鈴花が向かいの家をうかがっていると、行方不明になった小学生の姿を目撃する。居ても立ってもいられなくなった鈴花は、恐る恐る“呪いの家”へと足を踏み入れたが、彼女の悲鳴を聞いて駆け付けた両親もろとも、この家に棲みつく伽椰子と俊雄に襲われてしまう。

貞子vs伽椰子

© 2016「貞子vs伽椰子」製作委員会

この2つの呪いを解くために、経蔵は恐ろしい計画を実行する。それは貞子と伽椰子を激突させ、同時消滅させるというものだった。有里と鈴花に“呪いの家”で“呪いのビデオ”を見るよう指示するが、それが想像を絶する戦慄の事態の始まりとなる……

映画を観る前に知っておきたいこと

話題性は最高潮だが、『リング』と『呪怨』というジャパニーズホラーの2大ブランドに傷を付け兼ねないこの映画。その重責を担ったのが、日本のホラー映像の第一人者・白石晃士である。彼は映画以外にも、オリジナルビデオ作品『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズを手掛けたことでも知られる。

このシリーズはストーリー仕立ての再現映像ではない分、どこまでが本当なのかわからない独特の恐怖は、そこらのホラー映画よりもよっぽど恐ろしい。そんな白石監督が緩いホラーを撮るとは思えないが……

コラボレーション映画

過去にハリウッドでは『フレディVSジェイソン』(03)や『エイリアンVSプレデター』(04)、日本でも古くは『キングコング対ゴジラ』(62)というのがあった。話題性抜群のこれらの作品は興行的にも大成功を収めてきている。誰でも興味を惹かれてしまうので、当然と言えば当然である。

しかし、製作するにあたって作品にかなりの無理を強いてしまうのがコラボレーション映画だ。

『フレディVSジェイソン』では設定段階から共演が難航している。フレディは夢の世界の殺人鬼、ジェイソンは現実の世界の殺人鬼。この2人をどう戦わすのかという課題に、脚本は何度もリライトが繰り返された。

『キングコング対ゴジラ』に至っては、ゴジラが身長50メートルなのでそれに見合う形でキングコングも身長45メートルに設定された。オリジナルと比べてかなり巨大化されている。

基本的にこれらの作品は本家とは関連性がないというのが前提にある反面、必ず本家へのオマージュが散りばめられているものだ。つまり、おいしいとこ取りでファンを楽しませるためにある。

本作も貞子と伽椰子が戦ったからといって、ホラー映画としての怖さが2倍になるわけではなく、むしろこうしたやり口はどことなくパロディの空気を醸してしまうものだ。

粗探しも含めて観客が楽しめれば、それが最高のエンターテイメントなのだ。

感想

貞子と伽椰子では、どっちが怖いのか?延いては、『リング』と『呪怨』はどっちが怖かったのか!?貞子と伽椰子の初共演は、そんなジャパニーズホラーにおける永遠の議論に終止符が打たれることも少し期待していたが、それはまた次作にお預けということで。

白石監督はヒットすればという条件付きで続編の製作をほのめかしていた。そして、映画のエンドロールでは貞子と伽椰子の成れの果てが……

続編で回収できそうなストーリーの荒さも含めて、ああだこうだと語るにはちょうど良い映画だ。

ただ、コラボレーション映画の続編が更なるヒットを記録した例を僕は知らない。

-ホラー, 邦画
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執筆者:


  1. 匿名 より:

    まったく面白くない。
    リング、呪怨は好きなんだけどこれはダメだ。

    貞子vs引き子さんと同じレベル。

  2. 飯島駿 より:

    最初見た時は呪怨の方が怖かった

  3. 飯島駿 より:

    さだかやこ怖すぎだった合体しった時超びっくりしったヤバかった

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