愛するひとが、半年後に永遠の旅立ちを選ぼうとしたらー
一生に一度の運命の恋。しかし、彼の決めた“生きる時間”は6か月だった。しかし、そんな切ない物語以上の元気を観客に与えてくれる2016年世界で最もヒットした感動のラブストーリー!
イギリス人作家ジョジョ・モイーズのベストセラー恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」を、長編映画デビューとなるイギリス人舞台演出家テア・シャロックが映画化。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3 映画を観る前に知っておきたいこと
予告
あらすじ
イギリスの田舎町に暮らすルー(エミリア・クラーク)は、オシャレが大好きな26歳。彼女は前向きな性格だが、自分の夢に対しては消極的だった。仕事を転々としながら、なんとなく毎日が過ぎてゆく……
© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved
そんなある日、働いていたカフェが閉店することに。失業したルーにある仕事が舞い込む。それは、バイク事故の影響で車椅子となった青年実業家ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)の介護役兼話し相手だった。しかし、その仕事の期間は6ヶ月。
© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved
事故の前はスポーツが好きだったウィル。彼はもう生きる希望を見出せなくなっていた。最初はルーに冷たく当たるウィルだったが、ルーの明るさは次第に彼の心を溶かして行った。2人でいる時のウィルは女の子とデートをする普通の男に戻れた。恋に落ちたルーとウィル。
しかしある時、ルーは知ってしまう。ウィルが決めた“生きる時間”があとわずかだということを……
Sponsored Link映画を観る前に知っておきたいこと
2016年世界で最もヒットしたラブストーリーとされるこの映画の原作は、世界850万部の大ベストセラー小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」です。この恋愛小説が多くの人の涙を誘った裏には尊厳死という重いテーマがあります。主人公ルーとそんな重いテーマのコントラストがこの映画の最大の見所だと思います。
世界中が涙した原作
原作小説で扱われるテーマは恋愛はもちろん、尊厳死という重い問題にも切り込んでいる。
人間が生きるということは、ただ呼吸をして心臓が動いていればいいわけではない。そこに、感情的な幸福も必要とするのが人間だ。かといって尊厳死を簡単に尊重することもできない。本人が良しとしても、家族や恋人といった周囲の人間の感情も巻き込んでしまうからだ。
こうした矛盾を抱える答えのないテーマがありきたりの恋愛小説以上に多くの人々の涙を誘っている。
しかし、そんな重いテーマの対極に存在しているのが主人公ルーだ。彼女のキャラクターこそが、切ない物語以上の元気を読み手に与えてくれる。ルーに元気付けられるのはウィルだけではない。作品の持つこうした絶妙なバランスが原作をベストセラーへと導いたのではないだろうか。
エミリア・クラーク
映画でそんなルーを演じたのがエミリア・クラークだ。
彼女は海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でのデナーリス・ターガリエン役や、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』でサラ・コナー役に抜擢されたことで注目を集めるイギリス人女優だ。
しかし、演技以上にその美貌が彼女のステータスとなっている。米映画サイトTC Candlerが、毎年恒例で行っている「世界で最も美しい顔100人」では、2012年に見事第1位(この年、日本人としては桐谷美玲が12位)。2014年には男性向けオンライン雑誌AskMen.comの「世界で最も理想的な女性」でも第1位となった。
本作ではそんな彼女が演じるルーのカラフルで独創的なファッションも見所のひとつとなっている。エミリアのこれまでとは違う役柄、違う表情。原作以上にルーの存在感が増した映画化だ。
© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved