映画を観る前に知っておきたいこと

ブルックリンの恋人たち アン・ハサウェイが惚れ込んだ映画

ブルックリンの恋人たち タイトル

監督は「プラダを着た悪魔」で監督アシスタントを務めたケイト・バーカー=フロイランド。主演は「プラダを着た悪魔」で主役を演じた、アン・ハサウェイ。スタッフも「プラダを着た悪魔」で仕事をしたスタッフが9年ぶりに再集結。宣伝文句通り「プラダを着た悪魔」の再びみたいな映画です。家族の絆、恋人の絆を音楽が結び付けて、癒していく様子を綴るハートフルストーリー。

  • 製作:2014年,アメリカ
  • 日本公開:2015年3月13日
  • 原題:『Song One』
  • 上映時間:86分

予告

あらすじ

 主人公のフラニーはモロッコで遊牧民の文化を研究しながら人類学博士号を目指している。そこへ母から「弟のヘンリーが交通事故で昏睡状態にある」と連絡が。急いで実家に戻ったフラニーは、管とモニターに繋がれた弟と付き添う母に再会する。大学を辞めてミュージシャンになると言ったヘンリーに反対して大喧嘩して以来、2人とは疎遠になっていた。
 弟の意識が戻る可能性は低いと医者に聞かされ動揺するフラニー。実家に戻ったフラニーは、自分が不在中のヘンリーの生活を垣間見ようと彼の部屋を覗く。ギターケースの中にあったCDは、弟からフラニーへのメッセージだった。「今まで何度も拒絶されたけど、今度の曲は聞いて欲しい……」弟の作った曲はとても美しかった。
 ギターケースの中に入っていたノートを手に取るフラニー。そこに挟まっていたのはヘンリーが敬愛するミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのライブチケットだった。自分は何一つとして、弟のことを理解していなかった。そんな後悔に胸を締め付けられたフラニーは、ヘンリーの代わりにジェイムズのライブに出かけていく。ライブが終わり、ヘンリーの曲を聞かせようとジェイムズに話しかけるフラニー。翌日、驚いたことにヘンリーの病室にジェイムズが現れ、ヘンリーのために曲を弾いてくれた。
 フラニーは弟の過ごした町を歩きながら、彼の愛した街の音や音楽を録音し、耳元で再生する。そうして、弟の目を覚まそうと必死に努力する彼女に、ジェイムズもまた付き合ってくれた。2人はそうして互いのことを語り合い、ジェイムズが演奏しフラニーが歌い、恋に落ちていく。だが、ジェイムズはツアーが終われば地元に帰らなくてはならない。別れがもう目の前にせまったある日、信じられない奇跡が起こった。
フラニーとジェイムズの出会い

アン・ハサウェイ自らがプロデューサーを務めた映画

 アン・ハサウェイが昨年大ヒットを飛ばした「レ・ミゼラブル」でアカデミー助演女優賞を獲ったのは記憶に新しいですね。監督のケイト・バーカー=フロイランドは「レ・ミゼラブル」の監督宛に脚本を送り、それを読んで、とても気に入ったアン・ハサウェイが自らプロデューサーを務め、製作しています。
プロデューサーの主な仕事はというと

  • 企画立案
  • 出資者への交渉、確保、プロデューサーチームの編成
  • 脚本家や映画監督、その他のスタッフ選び
  • キャスト選び
  • 準備から撮影、仕上げ、作品の完成までの全ての工程の包括的管理
  • 配給サイドとの交渉
  • 資金の流れの管理

などなど。とは言え具体的な実務内容は場合によって様々なので、一概には言えません。しかも今回は主演をやりながらのプロデュース。アン・ハサウェイにとってはとても忙しく、充実した製作になったのではないでしょうか。アンはこの映画の製作を通じて、俳優達が演じやすい環境を作る裏方の仕事に、より深いリスペクトを感じるようになったと語っています。
 製作当初、アン・ハサウェイはフラニー役として出演する予定はなかったそうです。フラニーは24歳ですが、アン本人はとうに24歳ではないからというのがその理由。ですが、アンから監督であるケイトに相談し、出演が決まりました。恋人のジェイムズ役はイギリスで実際に活躍しているジョニー・フリンというミュージシャンです。

Jenny Lewis & Johnathan Rice – “Little Yellow Dress”

インタビュー動画

NY、ブルックリンの街

ブルックリンの夜景作品のタイトルにもなっているブルックリン。ニューヨーク州で最も人口が多い郡で公式名称はキングス郡といいます。ブルックリンと呼ばれるのはオランダ人の入植者が母国の地名を取り、ブルーケレン(Breuckelen)という小さな町を築いたことに由来します。たくさんの民族、人種が集う場所で、世界的にも特異な文化が形成されている街です。世界の大都会ですね。
 アメリカ発信の芸術にも明く、特に文学にとっては非常に重要な街です。「ブルックリンの恋人たち」を日本人に分かりやすいイメージで言うと、渋谷とか新宿とか東京の一区画が映画のタイトルになっている感じでしょうか。
 
 アン・ハサウェイ自身も、この街には特別な思い入れがあるようです。それというのも、彼女は19歳のときに夢を抱えてニューヨークに上京してきました。当時の住まいは冷房もない簡素なアパート。「プラダを着た悪魔」を撮影した時もそのアパートに住んでいたそうです。この街に帰ってくるたびに、自分の幽霊に合うような気分になるのだとか。アンは「フラニーもきっと同じ気持ちなのだろう」と言っていました。彼女がこの脚本に惹かれた理由のひとつなのかも知れませんね。

監督・キャスト

アン・ハサウェイ:(フラニー・エリス/プロデューサー)

アン・ハサウェイ『プラダを着た悪魔』『レ・ミゼラブル』など次々とヒットを飛ばすアン・ハサウェイ。今回は主演兼プロデューサーを務める。最新作では『インターステラー』に出演。

ジョニー・フリン:(ジェイムズ・フォレスター)

ジョニー・フリン恋人役ももちろんアン・ハサウェイが選んで起用しています。実際に活躍しているミュージシャン。ジョニー・フリン&ザ・サセックス・ウィットというバンドのフロントマンで、俳優業でも多数の作品に出演し、高い評価を得ているマルチな人。「A Larum」(08)デビュー、「Sweet William EP」(09)、「Been Listening」(10)と3枚のレコードを発表している。

メアリー・スティーンバージェン:(カレン・エリス)

メアリー・スティーンバージェン主人公フラニーの母親役。デビュー3作目でアカデミー助演女優賞及びゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞したベテラン女優。かなり精力的に活動をしていて、これまで45本以上の映画に出演している。「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」で登場したドクの恋人のあの人。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。