好きな人に好きな人がいても好きー
原作は「アオハライド」の咲坂伊緒による累計530万部を突破した大ヒット少女漫画。「ストロボエッジ」はそんな「アオハライド」の原点と言われている。
瞬間的に激しく光るストロボは、恋をした時の眩しくて強い想い。その想いが胸に突き刺さる様子をエッジとして、タイトルは原作者が恋する気持ちをイメージして付けられた。登場人物が全員片想いのこの映画、タイトルを聞いた瞬間にその気持ちが感覚的に伝わってしまいそうだ。
主演の有村架純は、同年公開の『映画 ビリギャル』での演技と合わせて第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞した。福士蒼汰とのW主演。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を観る前に知っておきたいこと
- 3.1 アオハライドの原点
予告
あらすじ
まだ恋を知らない奥手な高校一年生の木下仁菜子は、帰りの電車の中で学校1の人気男子、一ノ瀬蓮と出会う。次第に会話を交わすようなった二人の距離は近づいていく。
一見冷たそうな蓮の優しい言葉や笑顔に今まで感じたことのない気持ちを抱く仁菜子は、自分が蓮に恋をしていることに気付く。しかし蓮には中学時代から付き合っている年上の彼女、麻由香がいた。
それを知っても仁菜子はただ自分の想いを伝えたくて、蓮に告白してフラれてしまうのだった。
しかし仁菜子のストレートな気持ちに触れるうちに、蓮の心の中も少しずつ変化していった。ただの友達でいることを決めたのに蓮への想いが膨らんでいく仁菜子。そんな仁菜子を本気で好きになる安堂。安堂の元カノ真央。仁菜子に恋をしてフラれてしまう大機。そして蓮より先に大人になっていく麻由香。それぞれの片想いが加速する……
映画を観る前に知っておきたいこと
アオハライドの原点
原作者・咲坂伊緒の代表作と言えば、累計800万部以上を売り上げ、アニメ化そして実写映画化もされた「アオハライド」だ。そして咲坂伊緒の出世作にして「アオハライド」の原点と言われているのが「ストロボエッジ」である。
「アオハライド」というタイトルも、「アオハル=青春」と「ライド=乗る」を組み合わせて「アオハライド=青春に乗っていく」という咲坂伊緒らしい感性によって付けられた。
「アオハライド」から好きになった人は、「ストロボエッジ」を掘り下げることで咲坂伊緒の世界観をさらに知ることができる。もっとも「アオハライド」が好きな人はとっくに押さえていそうなものだが。
最近は映画の原作が漫画というパターンが非常に多い。しかもその多くはヒットを記録している。
日本の漫画文化の水準の高さは世界でも類を見ないが、もはや専門の脚本や小説を凌いでいる感さえある。純愛を描かせたら日本の少女漫画家が世界一なのかもしれない。
有村架純
1993年生まれ。あの人気連続テレビ小説『あまちゃん』で小泉今日子が演じた主人公の母親の若かりし頃を演じて人気を博す。数々のCMやテレビドラマで活躍中。映画でも『平穏な日々、奇蹟の陽』(14)や、話題作『映画 ビリギャル』(15)で主演を務めるなど、注目の若手女優。『映画 ビリギャル』の演技と合わせ、本作で第58回ブルーリボン賞主演女優賞受賞。