テレビの中を覗いても、空を見上げて待っていても、やってこない。本当のヒーローはいつだってみんなのそばにいる。
- 製作:2014年,日本
- 日本公開:2015年3月21日
- 上映時間:91分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3 映画を見る前に知っておきたいこと
予告
あらすじ
尾道の駅裏、ちょっと変わったCDショップ、れいこう堂。やわらかい日差しが差し込む古民家を利用した店内には、インディーズのCDを中心に、無農薬野菜や、酵素ジュース、セレクト雑誌が並んでいる。この一見普通のローカルショップの『れいこう堂』。実はこのお店は「運のいい人だけが入れる」という奇妙なお店。
店長はいつもお店にはいない。ある時はライブやイベントの準備に、ある時は人助けに、そしてある時はお店を存続させるために働きに、おんぼろカブでいつもどこかへ出かけている。風貌はお世辞にもカッコイイとは言えない店長のノブエさん。でも彼は日本中のミュージシャンに、子供たちに、音楽に愛される最高にカッコイイローカルヒーロー。なぜこんな”あやしげなおじさん”が多くの人に愛され、子供たちのハートをわしづかみにしているのか。この映画は、そんな『ノブエさん』というヒーローの日常を追いかけたドキュメンタリー映画だ。
映画を見る前に知っておきたいこと
一人の人が幸せに生きるということ。
有名無名にこだわらず、気に入ったミュージシャンにはいつも最高の環境で活動してもらうために奔走する『ノブエさん』。最高のパフォーマンスをしたバンドには、妥協なく対価を支払いたいと理想と現実のギャップをバイトでもなんでもして補填した。そんなエピソードが、ノブエさんの人柄を存分に語っています。
そして福島原発事故3.11。ノブエさんはやっぱり動きました。災害地からの避難や移住、保養の受け入れに奔走するようになります。この映画は、その時のノブエさんを2年間撮影し、追いかけた作品です。「ダメだった時は、その時はその時。」しなければならないと感じたらやる。一人でもやる。とにかく行動する。そうやっていくつもの無謀なチャレンジを成功させてきたノブエさん。現代の日本が抱える鬱屈とした淀みを背景に、ありのままにヒーローであり続けるノブエさん。「日本の人に、このおじさんを知ってほしい。」「誰もが、誰かのヒーローになれる」ノブエさんの素直なあり方に、私たちの生きる明日を考えさせられます。
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