映画を観る前に知っておきたいこと

【スイートハート・チョコレート】お蔵出し映画祭2014グランプリ受賞作品

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スイートハート・チョコレート

雪の夕張と、上海の街並みを舞台に繰り広げられる3人の男女の10年に渡るラブストーリー。チョコレートをモチーフにして三者三様の愛の形が描かれる。

中国と日本の合作となる本作では監督を務めた篠原哲雄を中心に日中のスタッフが協力して北海道夕張、札幌、上海で撮影を敢行した。主演には『レッドクリフ』(2008)のリン・チーリン。共演には池内博之、福地祐介と、キャスティングも日中合作ならではとなっている。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013のクロージング作品。お蔵出し映画祭2014グランプリ受賞作品。


  • 製作:2012年,中国・日本合作
  • 日本公開:2016年3月26日
  • 上映時間:105分
  • 原題:『甜心巧克力 Sweet Heart Chocolate』

予告

あらすじ

一面に銀世界が広がる北海道・夕張。上海からやって来た留学生のリンユエは、レスキュー隊員の星野守と出会い、恋に落ちる。それから10年。スイートハート・チョコレート守は亡くなり、その遺志を継いだリンユエは、上海に戻ってチョコレート店を開いていた。スイートハート・チョコレート彼女が一粒ずつ心を込めて作るチョコレートは、食べた人を幸せにするという評判で大人気となった。だが、リンユエ自身は守が作ってくれた“特別な味”を忘れられず、人生を前に進めることができずにいた。スイートハート・チョコレート一方、一緒に上海に渡り、一番の友人としてリンユエを見守り続ける守の兄貴分・木場総一郎も、密かに彼女に想いを寄せていた。狂おしいほどに切ない大人の恋の結末は……


映画を見る前に知っておきたいこと

お蔵出し映画祭とは?

本作は日中の合作であり、中国では2013年にすでに公開されている。それから約3年遅れての日本公開となったわけだが、そのことがお蔵出し映画祭2014でのグランプリ受賞という結果をもたらした。

このお蔵出し映画祭という映画祭、全く聞いたこともないという人がほとんどだと思う。一風変わった映画祭なので少し紹介したい。

広島県尾道市・福山市で年一度行われるローカルな空気を持った映画祭だが、ここで上映される映画の条件と趣旨が非常におもしろい。まず日本映画で、劇場で一般公開されていない事が第一条件であり、「もしかしたら公開すべき作品があるかも」という趣旨で開催されている。よって、別名「不良債権映画祭」とも呼ばれている。

こうした映画祭の趣旨からして、すでにマニアックであるが、せっかく撮られた映画が人知れず埋もれないためには重要な役割を担ってくれている。権威という意味では対したことはないかもしれないが、僕はとても温かい映画祭だと思っている。

それに、一般公開されなかった理由も色んなケースがあるので、決して作品の評価と一致しないはずだ。よって少なからず名作と出会える可能性もこの映画祭にはある。

実際、毎年製作される日本映画の数は400本前後あり、一般公開されているのはこの半数程度だ。そういう映画たちにとっては再評価されたり、スポットライトが当てられる貴重な場と言える。映画を1本撮ることは、決して簡単なことではないはずだし、そこには制作者の情熱や想いが必ず存在している。そう思うととても素晴らしい趣旨の映画祭ではないだろうか。本作はそんなお蔵出し映画祭でグランプリに輝いた作品というわけだ。

本作を見る前に知っておきたいこととは少し違うかもしれないが、そんな映画祭があることを知っておいてほしいと思った。

映画祭の趣旨を考えればグランプリ受賞が直接、映画の評価と捉えてよいかはわからないが、本作が日の目を見るのに一役買っていることは間違いないだろう。

-3月公開, 恋愛, 邦画
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