映画を観る前に知っておきたいこと

【かけがえのない人】ヒットして支持されないニコラス・スパークス原作映画

かけがえのない人

“泣ける恋愛小説の旗手”として世界でも愛されるニコラス・スパークスのベストセラー小説を映画化。

彼はデビュー作の「きみに読む物語」以来、出版する小説がほぼすべてベストセラーとなっている。さらに、『ウォーク・トゥ・リメンバー』や『親愛なる君へ』、『ラストソング』など、これまでに発表した18作品のうち11作品が映画化されている。『かけがえのない人』も運命に翻弄された恋人同士の珠玉のラブストーリーとなっている。

ドーソンを演じるのは『X-MEN』シリーズのジェームズ・マースデン。ドーソンが一途に愛し続けたアマンダ役は『M:i:III』のミシェル・モナハン。監督は『終着駅 トルストイ最後の旅』『モネ・ゲーム』のマイケル・ホフマン。

20年の時を経て再会する2人が心の奥に封印していた想いを、現代と過去を交互に描きながら写し出していく。現代と過去の比重をほぼ同じにすることによって、ティーンのラブストーリーと大人のラブストーリーが一度に楽しめるような手法がとられている。


予告

あらすじ

ルイジアナ沖に浮かぶ石油採掘基地で働いているドーソン・コール。ある夜、油田の爆発事故で海に放り出されたドーソン。冷たい海中に沈んでいく彼の脳裏に浮かんだのは、初恋の女性アマンダだった。

同じ頃、アマンダ・コリアーは、庭に座って星空を眺めていた。息子ジャレッドが秋から始まる大学生活を不安がっているのを察したアマンダは、息子を優しく抱き寄せながら「人類はずっと星に運命を尋ねてきたのよ」とささやくが、それはまるで自分に言い聞かせるかのようだった。

かけがえのない人

奇跡的に一命を取り留めたドーソン。20年前のある悲劇がきっかけとなって信じるのをやめた運命について再び思いを巡らし始めていた。「物事には全て意味がある」と再び考えるようになっていく。そんな矢先、恩人タックの訃報を伝える電話を受ける。遺言執行の手続きのため20年ぶりに故郷に戻ったドーソン。そしてアマンダも弁護士に呼ばれ、運命の再会を果たすのだった。

かけがえのない人

20年前、高校時代に起きたある事件により別れることになった2人は共に、タックの遺言を実行することになる。一度は封印していた2人の“想い” が再びよみがえる。そして違う人生を歩んだ2人の運命が再び交差する。

かけがえのない人

「本当の気持ちに気づいた時、人生をやり直すことは許されるでしょうか?」

かけがえのない人

「運命は変えられない。ただ、君には幸せになってほしかったー」

運命に導かれ、運命に翻弄される2人の運命はどこに向かっていくのか……

映画を見る前に知っておきたいこと

ヒットして支持されないニコラス・スパークス原作映画

ニコラス・スパークスは世界で最も読まれている恋愛小説家だが、彼が原作を手掛けた映画は興行的な成功を収める反面、映画ファンからの評価は低い。

世界最大の映画批評サイトRotten Tomatoesでこれまで批評家支持率60%を超えたことはない。この数字も、最もヒットした『きみに読む物語』が52%の支持率を集めただけで、実際他の作品の支持率は30%前後が殆どだ。

彼の恋愛小説は世界中で累計1億部を記録し、多くの人を魅了して止まないのは間違いないが、僕もこの映画を支持できない一人だ。

泣かせることが第一で、そこに向かって進む物語りはどこか都合良く感じてしまう。恋愛としての要素が強過ぎるゆえ、それ以外のディティールが弱く、リアリティや矜持に欠ける。

20年ぶりに再会した元恋人同士が、それを運命と呼び、再び愛し合うのは構わないが、アマンダには結婚して子供もいる。アマンダが結婚したのも1つの運命ではないのだろうか。ドーソンも彼女の幸せを願い、一度は身を引いたのなら、貫き通したほうが僕は泣ける。

これはそれぞれの恋愛観や恋愛経験によるのかもしれないが、僕はどちらかというと夫の立場の方に感情移入してしまう。『かけがえのない人』ならと、他所に行かれたらかなわない。

“泣ける恋愛小説の旗手”ニコラス・スパークスは僕の天敵である。

個人的な意見が多くなってしまったが、原作も映画もこれだけヒットしているからこそ、酷評が多くなってしまうのもある意味仕方がないことだ。

ここまで好みが割れるのがニコラス・スパークス原作映画の特徴でもあり、単純に感動したい人にとっては理にかなった作品というのも良くわかる。

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