映画を観る前に知っておきたいこと

【ヴィジット】『シックスセンス』ミーツ『パージ』最恐スリラー

1999年『シックスセンス』で世界中を恐怖と感動の渦に巻き込み、その後『アンブレイカブル』『サイン』『ハプニング』と大ヒットを連発したM・ナイト・シャマラン監督と、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』『パージ』といった人気ホラー作品を手がけるプロデューサーのジェイソン・ブラムが初タッグを組んで最恐のスリラーが誕生した。本作の脚本も務めるM・ナイト・シャマラン監督は「予測不能なストーリー」と「驚愕のクライマックス」を描き続けてきた稀代のストーリーテラーであり、そんな彼が自身の原点であるスリラーに8年ぶりに挑む。

登場人物にはほぼ無名のキャストが揃えられ、不気味で不穏な雰囲気の世界観に拍車をかける。そして、あらゆるところに張り巡らされた伏線が、M・ナイト・シャマラン史上最大の驚きが待つ結末へとあなたを誘う。


  • 製作:2015年,アメリカ
  • 日本公開:2015年10月23日
  • 上映時間:94分
  • 原題:『The Visit』

予告

あらすじ

休暇を利用して祖父母のいるペンシルバニア州メイソンビルへと出発した姉弟は、都会の喧騒から離れて、田舎での楽しい1週間を過ごす予定だった。優しい祖父と料理上手な祖母に温かく迎え入れられ、母親の実家へと到着した二人。ヴィジットしかし祖父母に出会えた喜びも束の間、就寝時、完璧な時間を過ごすためにと奇妙な“3つの約束”が伝えられる。

    • 約束1:楽しい時間を過ごすこと
    • 約束2:好きなものは遠慮なく食べること
    • 約束3:夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと

ヴィジットそして、夜9時半を過ぎ、二人は異様な気配で目が覚める。部屋の外から聞こえるただ事ではないその物音に恐怖を覚えた彼らは、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。そこで二人が目にしたものとは……


映画を見る前に知っておきたいこと

『シックスセンス』ミーツ『パージ』

鬼才とも言われるM・ナイト・シャマラン監督は、稀代のストーリーテラーでもあり、これまで監督した映画はすべて脚本も本人が手掛けている。そして彼の作品には数々のヒット作がある。中でも最も有名なのがシャマラン監督の出世作でもあるブルース・ウィリス主演『シックス・センス』だろう。アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞、助演女優賞にノミネートされ、興行的にも大成功を収めている。今思えば、シャマラン監督の稀代のストーリーテラーぶりが世に出た作品だった。彼の代名詞とも言える「驚愕のクライマックス」は、この作品ですでに決定的であった。

そして、その後の作品『アンブレイカブル』(00)、『サイン』(02)は、その当時のジャンル歴代記録を塗り替える成績を残した。6作目の『ヴィレッジ』(04)は賛否両論の評価で、続く『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06)は製作費7500万ドルを回収できずに興行的にも失敗し、評論家にも酷評され、さらにシャマランは第27回ゴールデンラズベリー賞で最低監督賞と最低助演男優賞を受賞してしまった。2008年の『ハプニング』は興行的に成功するも、批評家の反応は低迷したままであった。2013年の『アフター・アース』は興行的には失敗と言えるほどではなかったが、主演のウィル・スミスの人気を考慮すると期待を大幅に下回る結果となった。

シャマラン監督は鬼才であるがゆえ、成功と失敗、賛否両論の評価があった。『シックス・センス』で不動の評価を得たはずであったが、最近の作品の評価は低迷しているのも事実である。そんなシャマラン監督が8年ぶりに原点回帰として最も得意とするスリラーに再び挑んだのが本作である。最近の評価ではシャマラン監督のファンであってもなかなか期待できない感はあるが、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』といった人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムがプロデューサーとして参加しているのは期待できる要素だと思う。ホラーではないが、第87回アカデミー賞作品賞にノミネートされた『セッション』(14)も手掛けているし、何と言っても初登場1位を記録し世界興行収入シリーズ累計200億円という驚異的なヒットとなったエクストリーム・スリラー『パージ』シリーズ(13/14)がある。これは最近のスリラー映画ではダントツで話題作であったし、続編の『The Purge 3』も2016年夏に公開が決まっていることから現在進行形のヒット作で現役感もある。

低迷中のシャマラン監督ではあるが、こう考えたらどうだろう。あの『シックス・センス』のシャマラン監督ミーツ、驚異的なヒットとなった『パージ』。スリラー映画としては、この上なくそそる組み合わせだと思う。実際の映画がおもしろいかどうかは、また別の話かもしれないが……

というのも、『パージ』もその興行的成功とは裏腹に評価は賛否両論であった。しかし、僕はこの酷評に関しては批評家が映画を小難しく捉え過ぎているように感じた。この作品は、「殺人を含む全ての犯罪が合法となる法律」という設定がおもしろいのだが、ここにリアリティや信憑性を求めるような意見が多かった。良い意味で所詮ホラー映画なので、「殺人を含む全ての犯罪が合法となる法律」があったらどうなるんだろう、という単純な発想で観ればいいと感じた。まあ、こちらの作品も異端であるのは間違いない。

鬼才と異端が絡めばどうなるのか。ちぐはぐなのか、化学反応が起こるのか、そんな視点から本作に期待してみてはどうだろうか。

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