大切な人へのこしたいものは何ですか―。北海道で第二の人生を歩む熟年夫婦と、彼らを取り巻く人々の愛を描いたヒューマンドラマ。エドワード・ムーニー・Jrの脅威のロングセラー小説「石を積むひと」を、「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三監督が映画化。佐藤浩市と樋口可南子が初の夫婦役を演じる。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 原作:石を積む人
- 3.2 チャールズ・チャップリン「スマイル」
- 3.3 信じられないバランスで石を積む人
予告
あらすじ
幸せな日々
東京の下町で営んでいた篤史と良子。2人は、第二の人生を大自然に囲まれた美しい土地で豊かに暮らそうと、北海道の美瑛町へ引っ越してきた。
購入した家は、以前に外国人が住んでいたらしい洒落た一軒家。良子の方はガーデニングをしたり、家の内装をアレンジしてみたりと豊かな生活を満喫していた。一方で、篤史は根っからの仕事人間。仕事がなくなった途端、何をしていいのか分からずに毎日の暇を持て余していた。それを見かねた良子は、長年の憧れでもあった石塀造りを頼む。
手紙
しかし、幸せな日々は唐突に終わりを告げる。以前から心臓を患っていた良子は、本当に突然この世を後にした。最愛の妻を失い、悲しみに暮れる篤史のもとに一通の手紙が届く。自分がもう長くないことを悟っていた良子は、自分がいなくなってからの篤史の事を案じ、二人の家の中にたくさんの手紙を隠していたのだった。
手紙には、良子の想いがつまっていた。篤史は良子の想いを受け止めて、閉ざしていた心を開き、自分の周りの人の人生に少しずつ関わっていく。自分が犯した罪滅ぼしに、石塀作りを手伝いにくる青年・徹や恋人の紗英。頑固な面もあるが本当は愛情深い紗英の義父・熊二。
良子への想いを積み上げるように石を積んでいく篤史の人生も、少しずつ前に進んでいく。その石に折り重なるように、彼らの人生もまた重なっていく。そして、ある出来事をきっかけに、長年疎遠だった娘・聡子と再開するが・・・。
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映画を見る前に知っておきたいこと
原作:石を積む人
原作は2002年に出版されたエドワード・ムーニー・Jrの小説「石を積む人」。夫婦の間、世代の間の愛のあり方を改めて考えさせられたと評価されるロングセラーだ。これまでの、そしてこれからの人生を真剣に考えさせられる。主人公の夫婦2人は本当にいい関係を築いていて、2人の他愛ないやりとりに引き込まれる。いつでも大切なのは自分の気持ちだ。今できる事、今愛せる人を、真剣にもう一度。そんなふうに思える一冊。
ちなみに、今回の映画とは結末が全く違っている。
チャールズ・チャップリン「スマイル」
本作は劇中歌としてチャールズ・チャップリンの永遠の名曲「スマイル」が使われている。1936年にチャールズ・チャップリンの映画『モダン・タイムス』で発表されて以来、マイケル・ジャクソンやセリーヌ・ディオンなど、数多くのアーティストにカバーされている。
本作でカバーしているのはジャズピアニスト、ナット・キング・コールだ。
『モダン・タイムズ』スマイル
スマイル マイケル・ジャクソン
信じられないバランスで石を積む人
映画とは全く何の関係もない。『愛を積む人』の予習の最中に見つけた「信じられないバランスで石を積む人」