映画を観る前に知っておきたいこと

美女と野獣
ディズニーの理念に基づく実写映画化

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美女と野獣

彼は探していた。かけがえのない自分を。
彼女は信じていた。かけがえのない自分を。

魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。一輪のバラの花びらが全て散るまでに真実の愛を見つけなければ、彼は永遠に人間に戻れなくなってしまう。

1991年に世界中で愛されたアニメーション映画『美女と野獣』を、エマ・ワトソン主演でディズニー自ら実写映画化する。

『ハリーポッター』シリーズのハーマイオニー役で世界を魅了した愛らしい少女は今やイギリスで最も稼ぐ女優に。そのエマが4歳のころから夢中と語るベルを演じる時、ベルは御伽の国の住人であることをやめ、21世紀最高のヒロインへと生まれ変わる。

野獣にダン・スティーヴンス、ガストンにルーク・エヴァンス、ルミエールにユアン・マクレガー、絢爛豪華なキャストとビル・コンドン監督が創出する壮大な世界観よって『美女と野獣』が新たなエンターテイメントとして描かれる。

予告

あらすじ

ある夜、森の奥にある城を訪ねてきた醜い老女は一輪のバラを差し出し、若く美しい王子(ダン・スティーブンス)に一夜の宿を求めた。老女の醜さを理由にそれを断った王子は、姿を変えた魔女の呪いによって醜い野獣にされてしまった。

美女と野獣

© 2017 Disney.

魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し愛されることができなければ、王子は永遠に人間に戻れなくなってしまう。呪われた城の中で、希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、容姿も心ばせも美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)だった。

美女と野獣

© 2017 Disney.

決して人を見た目で判断しないベルは、恐ろしい野獣の姿にも怯まず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。果たしてベルは野獣の呪いを解く運命の人なのか!?

映画を観る前に知っておきたいこと

アニメーション映画として初めてアカデミー作品賞にノミネートされたのが1991年の『美女と野獣』だった。それだけ高く評価された作品をディズニー自ら実写で撮り直すことにはどんな意味があるのだろう?

豪華なキャストやその映像からは並々ならぬ覚悟を感じるが、この実写映画化にディズニーの理念と伝統を垣間見る。

普遍的な愛の御伽話

『美女と野獣』は1740年にフランスのヴィルヌーヴ夫人によって書かれた異類婚姻譚(人間と違った種類の存在と人間とが結婚する説話)であり、一般的に知られているのは1754年に書き直されたボーモン夫人による短縮版である。18世紀から現在まで語り継がれるこの物語はディズニーの歴史よりも遥かに古く、似たような話は古今東西あらゆるジャンルにまたがって存在する。

ディズニーの創設者であるウォルト・ディズニーも、1950年代には『美女と野獣』のアニメーション映画化の構想を持っていたと言われる。結局当時は実現に至らなかったものの、誰もが楽しめる作品をその作家性としていた彼を惹きつけたほど、『美女と野獣』は普遍的な愛の御伽話なのだ。

1991年のアニメーション版も悪くないが、異類婚姻譚であるこの物語は実写化によって大人まで魅了する世界観へと生まれ変わるのである。野獣が生々しい迫力によって描かれるほどベルはより美しく、相反する容姿を持つ二人の感情がどちらも人間らしさに満ちていることを際立たせるのだ。

ウォルト・ディズニー亡き後も、彼の作家性はディズニーの理念となって現在まで受け継がれ、その伝統が『美女と野獣』をより幅広い世代に愛される物語へと変えていく。

「自分たちのために商品をつくってはいけません。人々が求めているものを知って、人々のために商品をつくりなさい。」

ウォルト・ディズニー

出典:systemincome.com

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