国家は、あなたを
監視している。
これは最も恐ろしいスリラーかもしれない。元CIA職員が明かすアメリカ政府による国民監視システムの実態に迫る驚愕のドキュメンタリー。
監督ローラ・ポイトラスに重大な機密情を持って接触してきたコードネーム“シチズンフォー”を名乗る人物。その正体は元CIA職員のエドワード・スノーデンだった。ローラ監督は危険回避のため香港で独占インタビューを敢行。そこで語られるアメリカ政府の人間しか知り得ない国民監視システムの実態……マイクロソフト、グーグル、ヤフー、フェイスブック、AOL、スカイプ、YouTube、アップル、政府が各社のサーバーに直接侵入し、国民の知らぬ間に行われる秘密捜査。いま世界を駆け巡ったスノーデン事件の真相が明らかになる!
アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を始め、合計45もの映画賞を獲得。世界のドキュメンタリー部門を席巻し、2014年最も注目を浴びたドキュメンタリー映画。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3 映画を見る前に知っておきたいこと
- 4 あとがき
予告
あらすじ
イラク戦争やグアンタナモ収容所についてのドキュメンタリーを製作したことにより、政府からの監視や妨害を受けてきた気鋭の映画監督ローラ・ポイトラス。彼女は2013年初め、コードネーム“シチズンフォー”を名乗る人物から暗号化されたメールを受け取るようになった。それは、国家安全保障局(NSA)がアメリカ国民の膨大な通信データを秘密裏に収集しているという衝撃的な告発だった。
2013年6月3日、ローラは“シチズンフォー”と接触するため、旧知のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドと共に香港へ向かった。ホテルで二人を待っていたのは29歳の元CIA職員エドワード・スノーデン。

© Praxis Films (C)Laura Poitras
国家安全保障局(NSA)や他国の機関がどのような仕組みで、テロや犯罪への関与と無関係にあらゆる国民の電話の会話、メールの内容からインターネットで検索した言葉まで、すべての通信記録を収集・分析しているのか。政府の国民監視システムにIT企業がいかに協力し、情報を提供しているのか。
彼の語る国民監視システムの恐るべき実態をローラのカメラが記録していく。
6月5日、当局の追跡はスノーデンに迫っていた。グレンは彼が契約していた英国紙ガーディアンに最初の記事を掲載する。そのスクープはたちまち世界を駆け巡った。

© Praxis Films (C)Laura Poitras
6月10日、ついにスノーデン自身が自らが告発者であると名乗り出る。そして、これは全国民の問題だと警笛を鳴らすのだった。
なぜ彼は、自身や恋人の身に重大な危険が及ぶこの告発に至ったのか!?
Sponsored Link映画を見る前に知っておきたいこと
最近、話題のドラマでも聞いた国民監視システムという言葉。どこか非現実的な都市伝説のように感じていたが、世界はもうそこまで来ている。
スノーデン事件に対する世界の反応
現在、エドワード・スノーデンは情報漏洩罪を始め、数十の罪でFBIより指名手配を受けている。アメリカと友好的な国の多くは彼の亡命を拒否したが、ロシアが期限付きで受け入れを許可したため今はそこにいる。
アメリカにとって不利益をもたらした彼の告発は、世界中でその是非が問われることとなった。実質的な被害者であるアメリカ国民の中でも、告発への見解は真っ二つに割れている。
彼の告発は若者から支持される傾向にある一方で、やはり罪を問うべきだという人も多い。
また、アメリカ政府が行った諜報活動は国民に対するだけでなく、世界の重要な機関も対象となっていたため、フランス、ドイツは抗議する姿勢を見せている。
日本は、“事実であれば”という前置きを付け加えてアメリカを非難したが、これはアメリカの問題だとして積極的に関わることを避ける態度をとった。
国家という枠組みを離れた報道の自由を求める立場からはこの告発は支持されている。
告発の記事を最初に掲載した英国紙ガーディアンは、アメリカで最も権威ある報道を讃えるピューリッツァー賞に輝き、スノーデンはアメリカNPO「報道の自由財団」が取締役会の理事に就任したうえ、ノーベル平和賞候補にまで推薦されたのだ。
もしかすると映画の評価にもこうした風潮による影響があったのかもしれない。
エドワード・スノーデンを告発に駆り立てた理由
もともとは国家安全保障局(NSA)やCIAでサイバー・セキュリティのエキスパートとして働いていたスノーデンが、なぜ国家を裏切るような告発を行ったのか。
その一番の理由は、アメリカ政府に対する不信感である。彼はアメリカ政府の諜報活動の悪辣さを証言している。
その例に、スイス人の銀行員を酒に酔わせ、酒酔い運転で警察に捕まったところで取引を持ちかけ、諜報活動に利用したことなどが挙げられた。
この一連のスノーデン事件は機密文書も多く公開されたことから、国民や世界に対してアメリカ政府が諜報活動を行っていたことは間違いないと思われるが、スノーデンの証言による部分が大きいのもまた事実である。
出所が定かでない情報が多いことも、日本が積極的に追求しようとしない理由だ。
だからこそ、この映画には大きな関心が集まるのだ。
あとがき
2度のオスカーに輝いた社会派監督オリバー・ストーンが、スノーデンの告発に挑んだ『スノーデン』が2017年1月27日より公開される。
『シチズンフォー スノーデンの暴露』を補完する作品としても引き合いに出される、この問題を捉えるうえで重要な1本だ。
作品データ
原題 | 『Citizenfour』 |
---|---|
製作国 | アメリカ・ドイツ |
製作年 | 2014年 |
公開日 | 2016年6月11日 |
上映時間 | 114分 |
キャスト
キャスト | エドワード・スノーデン |
---|---|
グレン・グリーンウォルド | |
ローラ・ポイトラス |
監督・スタッフ
監督 | ローラ・ポイトラス |
---|---|
脚本 | ローラ・ポイトラス |
製作 | ダーク・ウィルツキー |
ローラ・ポイトラス | |
マティルド・ボヌフォア | |
製作総指揮 | ジェフ・スコール |
スティーブン・ソダーバーグ | |
ダイアン・ワイアーマン他 |
米国政府は市民を盗聴している。
「ということは、逆もまた可能ではないのかな」と思いました。
市民は、米国政府が直面している課題に対する唯一の解決策を
インターネットで公開できます。
米国政府は、市民がインターネットに公開した唯一の解決策を盗聴し、
採用せざる得ないということです。
市民は米国政府を操ることも可能だと思いました。
君は自分の手で歴史の歯車を回してみたいとは思わないのか?
>ノリック007
コメントありがとうございます。
なかなか過激な意見ですね。
確かに盗聴している事実が世に出た時点で、市民が政府を操作する事も可能なのかもしれません。
ただ、普通の人はこの事実に驚愕するばかりですよw
実際に、私が米国政府を操作し、ビン・ラーディンを殺害しました。
ご興味があれば、”原作「エシュロンキラー」”で検索して、私のサイトをご覧ください。
>ノリック007
ひょっとして物書きですか?
作品は読んでないですが関心します。
どこかに登録しないと読めないのでしょうか?
インターネット上に公開してある自伝です。
登録する必要はなく、検索エンジンで”原作「エシュロンキラー」”と
検索すればヒットします。
念のためURLは「http://www.geocities.jp/internetshow2000/」です。
もちろん、脚色してある部分はありますが、
「シチズンフォー スノーデンの暴露」より過激な内容になっています。
ぜひ、ご一読をお勧めします。