28年前の一家惨殺事件で生き残った少女。あの夜、彼女が見なかったものとは!?
失踪した妻と疑われた夫、そしてメディアが暴く夫婦の秘密をスリリングに描き、最後まで予測不能なサイコ・スリラーとして世界中で大ヒットを記録した『ゴーン・ガール』(12)。原作のギリアン・フリンによる同名小説は世界で1500万部を越えるベストセラーとなっている。そんなギリアン・フリンのスリラー小説がまたしても映画化!
これは、再び映画で彼女の世界観を堪能できるチャンスだ!
28年前に容疑者として逮捕されたのは実の兄だった。決め手となったのは、生き残った8歳の妹による目撃証言。しかし、本当に兄は家族を殺害したのか!?事件を狂わせたダーク・プレイス=心の闇とは!?事件のトラウマを抱えたまま大人になった少女は、再び事件と向き合う!そして、封印した記憶が呼び覚まされる毎に真実へと近づいていく……
- 製作:2015年,イギリス・フランス・アメリカ合作
- 日本公開:2016年6月24日
- 上映時間:113分
- 原題:『Dark Places』
- 映倫区分:PG12
- 原作:小説「冥闇」ギリアン・フリン
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 スリラーの名手ギリアン・フリン
予告
あらすじ
1985年、カンザス州の町で一家惨殺事件が起こる。母親と2人の姉妹が殺害された現場にいたのは8歳の三女リビー・デイだった。そして、彼女の目撃証言が決め手となり、兄ベンが犯人として逮捕された。事件から28年後。リビーは世間から同情され、支援金や自伝出版で生活していた。そんな彼女に「殺人クラブ」という団体からコンタクトがある。 過去の有名な殺人事件を検証するそのクラブは、重要な証言者としてリビーに会いたがっていた。日々の生活に困窮していたリビーは、報酬に目がくらみ、出席を決意する。そして、リビーは28年前の事件を振り返ることになる。
事件を検証し、兄ベンの無罪を主張する「殺人クラブ」だった。リビーは再び兄に会うため刑務所を訪れる。兄の手首に女性の名のタトゥーを見つけたことで、リビーの脳裏に過去の記憶が蘇る。
28年前、ヘビメタ好きで悪魔崇拝に傾倒していたベンは、近所に住む少女に性的イタズラをしたと疑われていた。しかし、ベンにはディオンドラという年上の恋人がいて、妊娠が発覚した彼女はベンと一緒に町を出ようと心に決めていた。リビーが2歳の時に両親は離婚。しかし、父親のラナーは度々母親の所へ金の無心に来ていた。自宅が差し押さえを迫られたうえ、嫌疑を受けるベンのために弁護士の費用が必要だった家族は経済的にも困窮していた。そんな状況で、あの夜の惨劇は起こった。
リビーは、かつてベンがイタズラをしたという少女クリシーと会い、殺された姉の日記も読み返し、忘れかけた記憶をたぐり寄せようとするのだった。あの夜、自宅で何が起こり、自分は何を目撃したのか?さらに事件以来、行方が分からなかった父親の居場所を突き止めたリビーは、次第に衝撃の事実へと近づいていく……
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映画を見る前に知っておきたいこと
スリラーの名手ギリアン・フリン
ギリアン・フリン原作というのが話題を呼んでいる本作。それも2012年に公開され、彼女が原作を手掛けた『ゴーン・ガール』の大ヒットが引き金となっている。『ゴーン・ガール』が好きだった人には是非見てもらいたい映画だ。
現在、日本で読める彼女の小説は4作ある。数は決して多くないが、どの作品もスリラーテイストで共通の世界観を持っている。
そんな中で、真っ先に映像化されたのが「ゴーン・ガール」だった。世界で1500万部のベストセラーとなったダントツの代表作だ。
次いで処女作『KIZU―傷―』もドラマ化のプロジェクトが進められている。歯を引き抜かれた少女たちの遺体が発見され、新聞記者がその殺人事件の真相を調べるために故郷に戻るというギリアン・フリンらしいサスペンス・スリラーだ。
そして、本作で彼女の2作目「冥闇」が映画化されている。
さらに、今年になって彼女の最新作「カーターフック屋敷へようこそ」が発売された。この作品も、不気味な屋敷を舞台に悪魔のような少年を描いたサイコ・スリラーだ。
いずれの作品も同じ作風で高い評価を受けているギリアン・フリン、彼女は現代のスリラーの名手なのだ。
逆に言えば、本作を気に入った人には『ゴーン・ガール』は必見の映画だ!
映画『ゴーン・ガール』予告編