映画を観る前に知っておきたいこと

エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街
スター・ウォーズファンへ

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遠い昔、遥か彼方のエリストリーで…
あの時、まだ僕らは宇宙の中心にいることを知らなかった。

1976年、イギリスのエルストリースタジオで、後にSF映画の金字塔となる作品が撮られた。

1977年に公開された、そんな映画史に残る超人気シリーズの記念すべき第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場したボバ・フェット、グリード、サンドトルーパー、ストームトルーパー、Xウイングパイロット、そしてダース・ベイダー。彼らのマスクやヘルメットの下はもちろんただの人間。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に人知れず出演していた“中の人”たちのその後を追ったドキュメンタリー。

本作を手がけたジョン・スピラ監督は、取材を続けていくうちに、彼らが作り上げた不思議なコミュニティに辿り着くのだった……

予告(Official Trailer 英語版)

あらすじ

1976年夏、イギリスのエルストリースタジオである映画の撮影が行われていた。それは、後に映画史にその名を残すこととなる超人気シリーズの第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』だった。

エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街

© ELSTREE 1976 LIMITED, 2015

多くのアメリカ人やイギリス人俳優が集められ、斬新なコスチュームやヘッドギアに身を包み撮影にあたった。彼らは映画の内容も知らず、またこの作品が後に世界中で社会現象を巻き起こすことになるなど想像すらしていなかった。

エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街

© ELSTREE 1976 LIMITED, 2015

そんな彼らの奇妙なコミュニティーを探し当てたジョン・スピラ監督は、撮影当時のことや、作品が彼らに与えた影響を追う。

映画を観る前に知っておきたいこと

この冬、シリーズ初のスピンオフとなった『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とほぼ同時公開される。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前の物語なら、本作はその後の物語だ。

これもまた「カノン(正史)」なのか?スター・ウォーズファンに、いやマニアに向けた、もうひとつのスター・ウォーズ!

『スター・ウォーズ』を囲む人達だけの特別な映画

新宿のミニシアター“シネマカリテ”が主宰する夏の映画フェス、カリコレ2016で日本初上映となった本作が、いよいよ一般公開される。

クラウドファンディング「Kickstarter」で資金調達し、低予算の中で製作されたこの映画が徐々に広がりを見せることでも、改めてスター・ウォーズが特別な映画なのだと思い知らされる。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に人知れず出演していた“中の人”たち。彼らは顔も出さず、中にはエキストラ並の出演時間の俳優もいる。しかし彼らがサイン会を開けば、多くのファンが集まり、そこにもまた小さなコミュニティーが形成されていく。

この映画が新たなファンを獲得することはないだろうが、スター・ウォーズを囲む人達だけの特別な作品であることは間違いない。この映画を共有する人たちこそ、スター・ウォーズのコミュニティーなのかのしれない。

-ドキュメンタリー, 洋画
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