映画を観る前に知っておきたいこと

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
原作なし!脚本J・K・ローリング!

投稿日:2016年11月7日 更新日:

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」新シリーズ!
今度の魔法は、もっとすごい。

これは「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリングが描く、もうひとつの物語。「ハリー・ポッター」の中に登場するホグワーツ魔法魔術学校で使われた教科書「幻の動物とその生息地」の編纂者(へんさんしゃ)である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが引き起こした前代未聞の事件が、世界中を騒がせる!

「ハリー・ポッター」と同じ魔法界を背景に、舞台はロンドンからニューヨークへ。魔法動物をこよなく愛し、研究する変わり者ニュート。そんな彼の不思議なトランクには世界中を旅して発見した魔法動物たちが。ひょんなことからニュートの不思議なトランクは誰かの普通のトランクと入れ替わってしまった!

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)から後半の4作を手がけたデビッド・イェーツが本作でも再び監督を務めるほか、原作者J・K・ローリングが初めて自ら脚本を担当している。

主人公ニュート・スキャマンダーを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』(14)で初のアカデミー主演男優賞に輝いたエディ・レッドメインだ。

予告

あらすじ

魔法使いのニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は魔法の腕は超一級、だけどおっちょこちょい、そして魔法動物をこよなく愛する変わり者。魔法動物学者である彼は世界中を旅しては魔法動物を集め、不思議なトランクに詰め込んでいる。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

ニュートは旅の途中で立ち寄ったニューヨークで、ひょんなことから自分のトランクが普通の人間のトランクと入れ替わってしまう!トランクの中から魔法動物たちは逃げ出してしまい、ニューヨーク中は大騒ぎに!小さな可愛いいたずら者から、獰猛で手におえない危険なやつまで!

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

事件をきっかけにニュートは米国魔法界と衝突し追われる立場に。さらに米国魔法省壊滅を狙う謎の組織も現れ、ニュートは窮地に陥ってしまった……

映画を観る前に知っておきたいこと

『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフとして紹介されることもあるかもしれないが、この作品はファンが待ち望んだ新章の幕開けと期待して間違いない。その大きな理由のひとつとして原作が存在していないことが挙げられる。

原作は存在しない!

シリーズ世界累計4億5000万部以上。史上最も売れたファンタジー小説として世界中で愛された「ハリー・ポッター」シリーズ。その原作8作品はすべて映画化され、完結からすでに5年が経った今、同じ世界で綴られるもうひとつの物語が『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』だ。

物語だけを切り取れば確かにスピンオフだが、すでに五部作となる構想が発表されており、『ハリー・ポッター』シリーズのデビッド・イェーツ監督の続投や、原作者J・K・ローリングによる初の脚本、オスカー俳優エディ・レッドメインの起用など『ハリー・ポッター』以上の万全の布陣で挑む。

特に注目となるのが、J・K・ローリングが脚本を手がけている点だ。

『ハリー・ポッター』シリーズでは、原作者という立場で脚本を担当していたわけではない。しかし、映画化に際して彼女は脚本に対する発言権を約束されていたことから、初めて脚本を手がけた本作と『ハリー・ポッター』シリーズではあまり変わらない状況かもしれない。

ただ、今度の新シリーズが『ハリー・ポッター』シリーズと決定的に違うのは原作が存在していないということだ。

一応、似たようなタイトル「幻の動物とその生息地」の書はある。しかし、これはあくまで「ハリー・ポッター」の中に登場するホグワーツ魔法魔術学校で使われた教科書であり、小説ではない。ハリー・ポッターが使用した教科書という設定で、ハリーや友人のロン・ウィーズリーが書きこんだ落書きまで再現したファンに向けた作品である。また、著者が魔法動物学者ニュート・スキャマンダーとされているのもひとつのユーモアだ(もちろん実際の著者はJ・K・ローリング)。

この原作が存在しないという事実が、J・K・ローリングが脚本を担当することに重要な意味を与えている。原作と映画を同時に堪能できる、言い方を変えれば今度は映画でしか味わえないJ・K・ローリングの世界というわけだ。

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