偶然の事故が原因で特殊能力をもってしまった4人のヒーローチームの活躍を描いたSFアクション。原作はマーベルのコミックで、史上初のチームヒーローとして登場、アヴェンジャーズやX-MENの原点というキャッチコピーで宣伝されている。
本作は2005年と07年にも映画化された「ファンタスティック・フォー」を新たなスタッフ&キャストでリブートしたものである。
- 製作:2015年,アメリカ
- 日本公開:2015年10月9日
- 上映時間:100分
- 原題:『Fantastic Four』
- 原作:コミック「ファンタスティック・フォー」Marvel
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 ファンタスティック・フォー
予告
あらすじ
発明オタクの少年リード・リチャーズは、小学校五年生で同級生のベン・グリムとともに物質転移装置の発明をしていたが、周囲からはただの空想だと思われていた。それから7年後、装置の転移成功がバクスター財団のストーム博士の目にとまり、財団の学生研究員にスカウトされる。財団の施設には、博士の養女スー、息子のジョニー、そして同じく物質転移装置の研究を続けるビクターがいた。
そしてついに本格的な転移装置が完成し、異次元空間“プラネット・ゼロ”に転送された、リード、ジョニー、ビクター、そしてベン。しかし、ビクターが行方不明になるアクシデントが勃発。4人は何とか地球へ帰還するものの、装置を操作していたスーを含め、異次元のパワーによって不思議な能力を身につけてしまう。
リードは4人を元に戻すために施設に戻り、新たな物質転移装置を完成させる。ビクターを連れ戻すことに成功するが、彼は4人をはるかに上回る信じがたい能力を身につけ、邪悪な敵へと変貌していた。
そんな中、二つの世界がつながったことで、ビクターの恐るべき策略が現実のものとなり、異次元の脅威が地球規模で襲いかかる・・・。
映画を見る前に知っておきたいこと
ファンタスティック・フォー
1961年にスタン・リーとジャック・カービーによって生み出された、アメリカのコミック史上初のチームヒーロー。正体や活動については公表していて、セレブヒーローのような扱いで政府や一般人からの支持も高い。
アベンジャーズ、X-MENの原点と紹介されているのは、コミック史上初のチームだということからで、直接的な絡みはない。
映画は2005年に『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』、その2年後には続編として『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』が発表された。制作は本作を含め全てフォックス。
メンバー
ミスター・ファンタスティック:リード(マイルズ・テラー)
異名が示す通り、チームのリーダーで天才的な科学者。身体をゴムのように自在に伸び縮みさせることができる能力を持つ。帰還後、「エリア57」に監禁されるが、能力を駆使して脱走。事故の原因を作ってしまったことに、強い自責の念を感じている。
主人公に抜擢されたのは『セッション』で飛躍的に知名度を上げたマイルズ・テラー。10月には『ダイバージェントNEO』も控えている。
インヴィジブル・ウーマン:スー(ケイト・マーラ)
チームのサブリーダーで、ジョニーの実姉。自分の身体や身近な物を透明化することができ、周囲に強大な「力場」をつくることもできる。プラネット・ゼロへの転送には参加しなかったが、テレポートを操作していた為に影響を受けた。自分のコントロール出来ない能力に孤独感をつのらせている。
ヒロインを演じるのは『ブロークバック・マウンテン』『アイアンマン2』のケイト・マーラ。父親が11人兄弟の一人なため、22人の伯父伯母、40人のいとこがいるらしい。
ヒューマン・トーチ :ジョニー(マイケル・B・ジョーダン)
スーの弟。全身を高熱の火炎で包み、空を飛ぶことができる他、炎を自在に操ることが出来る。ベンとは良いケンカ友達。他のメンバーと違い、事故をチャンスと捕らえて能力を前向きに受け止めている。自分に目を向けてくれない父親にコンプレックスを持っている。
初期のころはスパイダーマンやX-メンのアイスマンとは、ティーンエイジャーヒーロー仲間だった。実は「ヒューマン・トーチ」の名はジョニーが二代目。初代は第二次世界大戦中にヒーローチーム「インベーダーズ」としてキャプテン・アメリカ達と共に戦ったアンドロイドである。能力は全く同じ。
お調子者のジョニーを演じるのは、TVシリーズ「THE WIRE」にレギュラー出演していたマイケル・B・ジョーダン。主演のマイルズ・テラーとは『恋人まで1%』で2014年に共演している。
ザ・シング:ベン(ジェイミー・ベル)
岩の塊ような体に変身し、無類の頑丈さと怪力で圧倒する。無口でぶっきらぼうだが心優しい性格。リードが自分を見捨てて逃亡したことに、静かな怒りを感じている。元空軍のテストパイロットの宇宙飛行士。
他の3人とは違って人間の姿に戻ることが出来ず、自分のクリーチャーの様な醜い風貌に深い悩みを抱いている。戦闘開始の雄叫びは「It’s clobberin’ time!」(ぶっつぶしてやるぜ!)。ハルクと真正面から互角に殴り合えるほどのパワーを持っている。
岩になるまでのベンは、2000年に『リトル・ダンサー』で2000人から抜擢されて以来、幅広く役者活動を続けているジェイミー・ベルが熱演した。
ヴィラン
ドクター・ドゥーム:ビクター・フォン・ドゥーム(トビー・ケビル)
ファンタスティック・フォーの永遠の宿敵とも言うべきヴィラン。現代では当たり前になった悪役の描写である所謂「マッド・サイエンティスト」を成熟させたキャラクターとして人気を博した。
出自も原作となずいぶん異なっており、2015年のドクター・ドゥームがどの様に描かれるのかは、ファンとしてはとても楽しみなところである。
ヴィラン役には『コントロール』『ロックンローラ』での演技が高い評価を受けたトビー・ケビルが選ばれた。