映画を観る前に知っておきたいこと

【ガールズ・ステップ】クラスで浮いてる女子高生たちへ

投稿日:2015年9月2日 更新日:

ガールズステップ

ダンスを通じて友情を芽生えさせる女子高生たちの青春ドラマ。EXILEの妹分として有名な「E-girls」の最年少パフォーマー、石井杏奈の映画初主演作。共演は「魔女の宅急便」の小芝風花ほか。監督は「のだめカンタービレ 最終楽章」「L・DK」「海月姫」などを手がけてきた川村泰祐。

  • 製作:2015年,日本
  • 日本公開:2015年9月12日
  • 上映時間:115分

予告

あらすじ

高校2年生のあずさ(石井安奈)は、幼い頃にいじめられたトラウマで、誰に大しても調子よく接してしまう癖が抜けず、クラスでは八方美人のパシリ生活を送っていた。そんなあずさが、ひょんな出来事からダンス部を結成する羽目に・・・。

一緒に集められたメンバーは4人。クラスに友達が一人もいない地味でぼっちな子たち、通称“ジミーズ”と呼ばれる面々だった。ガールズステップ あらすじ根暗の愛海(小芝風花)、勘違い女の葉月(小野花梨)、ガリ勉の環(秋月三佳)、ヤンキーの美香(上原実矩)。さらに、ジミーズの練習を見るコーチとしてやってきたケニー長尾(塚本高史)は、なんかチャラいし胡散臭い・・・。

友達なんか一人もいない“ジミーズ”の5人に、チームワークなんか芽生えるはずもなく、練習もダンスも散々。失敗ばかりのダンスチームだったが、そうして付き合っていくうちにだんだんと友情らしきもの(?)が・・・。

これまで友達とか、仲間とか、そういうものとは全く無縁だった5人は戸惑い、苦悩する。「やっと出来た友達を失いたくない」という思いが、本当の自分をさらけ出すことを躊躇させるのだった。ガールズステップ あらすじ揺れる気持ちを抱えながら、ダンス選手権という大舞台に挑むことになったジミーズの5人。

果たして彼女たちの行方は・・・。

映画を見る前に知っておきたいこと

ジミーズメンバー

これぞ個性!と言わんばかりにクラスでハブられそうなメンツ5人が揃っているジミーズ。この映画の見所は、ジミーズそれぞれの性格とその周辺の絡み。これだけ濃いメンツが揃っていると、「ああ、なんかこんな気持ちになったことあるなぁ・・・」と誰もがどこかに共感出来ること請け合いである。

八方美人のあずさ/石井安奈

クラスでは派手なグループに属しているように見えて、頼まれたら断れない八方美人な性格でパシリにされている。バスケ部で全国大会に出場するモテ男の幼なじみがいる。これはクラスの女子から反感を買いかねないタブーファクターである。

根暗の愛海/小芝風花

誰とも会話をしないどころか目も合わせない。ずっと教室の隅で携帯をいじっている根暗女子。出会い系サイトで付き合い始めたサラリーマンの彼氏がいる。

勘違いの葉月/小野花梨

空気が読めない、間が悪い、なんかダサいの三拍子。どこにでもいるこういうヤツ的なキャラ。もちろんクラスには溶け込めずにいる。

ガリ勉の環/秋月三佳

とにかく勉強。いつでも勉強。勉強以外に全く興味を示さない。同級生にも敬語を使って話す。

ヤンキーの美香/上原実矩

目つきがめちゃくちゃ悪いだけで、根は優しいヤンキー女子。根は優しいってトコがいかにもヤンキーっぽい。ヤンキーのくせに意外にもラブリー系のファッションを好き。甘味処「ちろりん村」で働いている彼氏がいる。彼氏も根は優しい元ヤンキー。

キラキラした成長の物語

ガールズステップ あらすじ『ガールズ・ステップ』は、クラスで浮いているという共通点で集まった主人公たちの成長の物語。だが、実際にこうしてクラスで浮いている高校生の苦悩はこんなものではない。

誰かが何か話しているのを見かけては悪口ではないかと気になってしまうし、嫌なことがあればそれをを繰り返し反芻して落ち込んでしまう。自分のことが嫌いになって、変えたいと思っても何をどうしたらいいのか分からない。誰も教えてはくれない。俗に言われる「病んでいる」という状態に・・・。

こんなキラキラした世界は映画の中だけの話。現実はそんなに甘くない。病んでいればいるほど、そう考えてしまいがち。そこで、少し視点をズラしてみよう。「映画の世界なんて現実にはありえない」ではなく、「現実ではありえないことを映画の世界では出来る」のだ。

脳科学の世界では、「脳は主語を理解しない」という研究発表があった。人の悪口を言うと、脳の中では自分が悪口を言われた時と同じ状態になるというのだ。逆に捉えてみると人を褒めると、脳は自分が褒められたのと同じ状態になる。これは対人関係に限った話ではない。

映画でしかありえないキラキラした世界を、脳は自分のこととして受け取るということになる。

「自分を変えたい、でもどうすれば分からない」と悩んでいる暇があったら、ひとつでも多く“何かキラキラしたもの”を心の中に拾ってみてはどうだろう。例えば、この映画のような。

-邦画, 青春

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