ド派手なイリュージョンで、巨大な悪を暴く。
マジシャン集団フォー・ホースメンとFBIの攻防をスタイリッシュなアクションで描き出し、世界中で人気を博した『グランド・イリュージョン』(13)待望の続編。相変わらず劇中で披露されるイリュージョンはすべて実現可能だと謳うこのシリーズ。世界で最も有名なマジシャンの一人デビッド・カッパーフィールドが監修することで前作以上のミスディレクション(観客の注意をタネから逸らすテクニック)で観る者を爽快に欺く!
フォー・ホースメンの前に立ちはだかるイリュージョンが全く通用しない悪の天才エンジニア。ニューヨーク、マカオ、ロンドン、世界を股にかけたイリュージョンVS科学の頂上決戦が繰り広げられる。
主演のジェシー・アイゼンバーグを筆頭に、ウッディ・ハレルソン、デイブ・フランコ、マーク・ラファロ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら豪華キャストが続投する中、ヘンレイ役のアイラ・フィッシャーの降板を受けてリジー・キャプランがフォー・ホースメンの紅一点ルーラを演じ、新たに『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが参加する。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を観る前に知っておきたいこと
- 3.1 評価
予告
あらすじ
ヒーローにして犯罪者。ド派手なショーで不正を暴くマジシャン集団フォー・ホースメン。彼らに課せられた新たなミッションは、巨大IT企業の個人情報売買の実態暴露だった。

© 2016 Summit Entertainment, LLC.
しかし、天才エンジニア・ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)によって彼らの計画は失敗に終わった。その裏にはフォー・ホースメンを利用して世界を大混乱に陥れるという巨大な陰謀が渦巻く。

© 2016 Summit Entertainment, LLC.
すべてを見破る科学の前に為す術なく追い詰められていくフォー・ホースメン。しかし、彼らは最終決戦の地ロンドンで一発逆転のスーパーイリュージョンを企てていた……
Sponsored Link映画を観る前に知っておきたいこと
シリーズ第1作目の『グランド・イリュージョン』が興行収入30億円超えの大ヒットを記録したことから、続編となる『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』も話題作として注目を集めたが、ストーリー上前作から観なければ必ずそのおもしろさは半減する。また本作も前作と同等の成功を収めたことから、主演ジェシー・アイゼンバーグと監督ジョン・M・チュウの続投によってシリーズ第3弾の製作がすでに決まっている。
スタイリッシュなイリュージョンと観る者を欺く展開がクセになるため、お気に召した人はきっと前作にまで遡る羽目になる。むしろ脚本なら1作目の方が秀逸だ。
評価
前作のルイ・レテリエからジョン・M・チュウへと監督のバトンが渡されたことは続編に対する懸念でもあり期待でもあった。しかし1作目から大ヒットと賛否両論を引き連れた作品だったため、30億円超えのヒットを記録しながらも辛辣な意見があるこの続編に『グランド・イリュージョン』とはそんな映画だったことを思い出した。月並みな表現だが、好きな人にとっては堪らないという類の映画なのだろう。
デビッド・カッパーフィールドの監修によってイリュージョンのスケールは前作以上。ただ、すべて実現可能だと謳われたところで観客がそれを受け入れられなければ途端にご都合主義な作品に映ってしまう。ここに『グランド・イリュージョン』の評価の別れ目が存在する。
劇中で主人公J.ダニエル・アトラスが魅せる雨を自在に操るイリュージョンがあまりにスタイリッシュに決まっているが、これは雫が落下する速度とストロボライトによるフラッシュの間隔を調節することで可能な視覚的トリックだという。
割と頭が固い僕なんかはタネを知ると途端に納得してしまうのだが、虚構の中のリアルを見るか、虚構の中の虚構で終わってしまうかで映画は随分違った印象を残す。
作品データ
原題 | 『Now You See Me 2』 |
---|---|
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2016年 |
公開日 | 2016年9月1日 |
上映時間 | 130分 |
キャスト
キャスト | ジェシー・アイゼンバーグ |
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マーク・ラファロ | |
ウッディ・ハレルソン | |
デイブ・フランコ | |
ダニエル・ラドクリフ | |
リジー・キャプラン | |
ジェイ・チョウ | |
サナ・レイサン | |
マイケル・ケイン | |
モーガン・フリーマン |
監督・スタッフ
監督 | ジョン・M・チュウ |
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脚本 | エド・ソロモン |
製作 | アレックス・カーツマン |
ロベルト・オーチー | |
ボビー・コーエン | |
製作総指揮 | ケビン・デラノイ |
ルイ・レテリエ | |
エド・ソロモン |
おもしろかった。