映画を観る前に知っておきたいこと

HERO 大人気ドラマの劇場版第2弾!正義とは何か?

投稿日:2015年6月24日 更新日:

HERO 映画

人気ドラマ「HERO」の8年ぶりの劇場版第2作。キャストは2014年のシーズン2のレギュラーが勢揃いする他、シーズン1のヒロイン・雨宮舞子が登場。キムタクと松たか子の名コンビが8年ぶりにスクリーンで復活する。

  • 製作:2015年,日本
  • 日本公開:2015年7月18日
  • 原作:TVドラマ『HERO』

あらすじ

始まりは1件の交通事故

ネウストリア大使館の裏通りで、パーティーコンパニオンの女性が交通事故にあって死亡した。東京地検城西支部の久利生公平検事(木村拓哉)は、事務官の麻木千佳(北川景子)と共に事故を起こした運転手を取り調べる。
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取り調べを進めていると、二人の前にかつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子(松たか子)が現れた。事故の被害者女性は、雨宮が追っている広域暴力団が絡んだ恐喝事件の重要な証人だったという。
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その事から久利生と雨宮の2人は、これはただの交通事故ではないと感じ取り、合同捜査を開始する。しかし久利生のあまりの変わらなさに、雨宮は呆れ果てるばかり。

立ちはだかる治外法権

まずは事故当初の状況を詳しく知るために、ネウストリア公国の大使館員から話を聞こうとアプローチを試みる2人。しかし、大使館側にはあっさりと断られてしまう。それもそのはず、大使館は日本の司法が全く及ばない”治外法権”である。
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それは国際社会における各国の当然の権利であって、正義の名の下にそれを侵すことは、外交問題にも発展しかねない禁断の行為だ。

それでも久利生は諦めずに交渉を試みるが、大使館は全く応じず、それどころか日本の外務省(佐藤浩市)から思いがけない圧力がかかってくる事態に。
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さすがの久利生も「治外法権」の前に為す術がなく、捜査は暗礁に乗り上げる。果たして、その強大な壁の向こうの真実にたどり着く術はあるのだろうか?

映画を見る前に知っておきたいこと

久利生のスタイル

ドラマの主役であること、そして木村拓哉が演じていることも手伝って、HEROの主人公・久利生は誰にも届かない正義の体現者であると見られがち。

それでも、彼のしていることはシンプルで、目の前にある現実を一歩ずつ、自分の出来る事から地道に崩していく。そのスタイルはドラマの時から少しも変わらない。

正義とはなにか

シーズン1のドラマから、この作品の根底にあるテーマだ。現代の世の中において、正義の尺度は非常に難しい。

最近では神戸の連続児童殺傷事件の元少年Aが書いた本「絶歌」について、賛否両論が渦巻いている。話を大きくすれば、イスラム武装集団の活動でさえも彼らの正義に則った活動なのだと思うと、この世には救いがないようなやるせない気持ちにさせられる。

そんな世の中にあって『HERO』のは、自分が積み上げてきたものを信じるという一つの答えを掲げているように思う。

立場や環境によって、それが難しいこともあると思う。そんな時はこの作品を見ればきっと勇気づけられるのではないだろうか。

-ミステリー・サスペンス, 邦画

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