映画を観る前に知っておきたいこと

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
『アウトロー』待望の続編!

投稿日:2016年11月2日 更新日:

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

決して、屈するな。
決して、あきらめるな。
決して、戻るな。

己の正義を貫く男ジャック・リーチャーが再びトム・クルーズ主演で帰ってくる!2012年の『アウトロー』から4年、リー・チャイルド原作による全世界1億部の大ベストセラーシリーズ待望の続編。

ジャック・リーチャーがかつて所属していた陸軍内部調査部の軍人ターナー少佐。彼女は、身に覚えのない国家への反逆行為の罪で逮捕される。リーチャーはターナーを脱獄させ、巨大な政府の陰謀の裏に隠された真実を暴き、彼女の無実を証明しなければならない!

予告

あらすじ

元アメリカ軍のエリート秘密捜査官ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は、現在はたったひとりで街から街へと放浪の旅を続けている。

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

© 2015 PARAMOUNT PICTURES.

ある日、ケンカ騒ぎの末に保安官に連行されそうになったリーチャーだったが、この騒動は何者かによって仕組まれたものだと気付く。元同僚のターナー少佐(コビー・スマルダーズ)に会うため軍を訪れると、彼女はスパイ容疑をかけられ逮捕されていた。

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

© 2015 PARAMOUNT PICTURES.

ターナーを脱獄させ救い出したリーチャーは軍内部に不審な動きがあることを知り、真相を探り出そうとするのだった……

映画を観る前に知っておきたいこと

大ヒットを記録を記録した前作『アウトロー』に続くシリーズ第2弾となる『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』。本国アメリカでは日本より3週間ばかり公開が早かった。日本公開前にして、すでに多くの感想が聞かれる中、その評価が高いとは言い難い。その原因はどこにあるのか?

ジャック・リーチャーを知らない人はまず『アウトロー』から

リー・チャイルド原作の「ジャック・リーチャー」シリーズは1997年から大体毎年一冊のペースで刊行され、今では全21作を数えるまでになっている。

2012年にトム・クルーズ主演で映画化され、世界興収2億1800万ドルのヒットを記録した前作『アウトロー』は原作のシリーズ第9作目に当たる。「ジャック・リーチャー」シリーズは全世界1億部の大ベストセラーながら映画化されたのはこの時が初めてだった。その作品数ゆえ原作はなかなか手を出しづらいが、映画化されたのは本作を含めてもまだ2本である(本作の原作はシリーズ18作目)。

もちろん映画版だけでも楽しめる内容となっている。噂の男ジャック・リーチャーを知りたいなら、まずは『アウトロー』からおすすめする。

評価(ネタバレなし)

本国アメリカであまり支持されていない大きな原因のひとつが、復讐心を内に秘めながらも孤高の存在ゆえ、周囲とのズレが時に笑いを誘う男ジャック・リーチャーのキャラクター性が希薄になっていることだ。

前作では、シリーズの特徴である“控えめなアクションシーン”が「地味だけど渋い仕上がり」として、巷にあふれるアクション映画とは一味違うことを印象付けていたが、本作ではその持ち味を活かしきれていない。リーチャーのキャラクターが弱くなった途端に、“控えめなアクションシーン”は“地味なアクションシーン”に映ってしまうのだ。やはりファンは、リーチャーを体感したいという想いが強い。

もともとジャック・リーチャーというキャラクターのイメージは、原作と映画で異なっている。原作では、リーチャーは2メートル近い身長と100キロ以上の体重、巨漢でダークな男という設定だが、170㎝のアクションスターであるトム・クルーズが演じることで原作とは違ったテイストのリーチャーとなっている。

原作者のリー・チャイルドは初めてシリーズが映画化される際、キャスティングのイメージをこう語っている。

「ブルース・ウィリスをもっと長身にして、さらに体格をよくし、首の上にウィリアム・ハートの頭を載せた男」

リー・チャイルド

出典 wikipedia

しかしプロデューサーからのトム・クルーズでいきたいという打診を受け、「私が作ったキャラクターを演じるのに、史上最大の映画スターを断る理由はないね」と承諾したという。それに対しクルーズ自身も「もし彼がOKしなければ、この役を引き受けなかった」と語った。

作品を支持するレビューの中で見掛けた「欲を言えばトムクルーズのカーアクションがあったらよかった」という感想は、ある意味とても的を射ているように感じた。復讐の男ジャック・リーチャーは、トム・クルーズによって新たなアメリカン・ヒーローとして生まれ変わってしまったのかもしれない。

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