イタリア本国で大ヒット!
イタリア映画祭で話題沸騰!
噂の快作が2017年春、遂に日本上陸!
『デビルマン』(72)や『キューティーハニー』(73)などで知られる漫画家・永井 豪。彼が原作を手がけたアニメ『鋼鉄ジーグ』(75)を重要なモチーフにしたイタリア製ダークヒーロー・エンターテイメント。
街のゴロツキか?世界の救世主か!?そいつは、突然目を覚ました。彼のことを皆はこう呼んだ、“鋼鉄ジーグ”と ──
監督は本作が長編デビューとなる、幼い頃から日本アニメの大ファンだったというガブリエーレ・マイネッティ。
主人公エンツォにはイタリア映画界きってのスター、クラウディオ・サンタマリアが体重を20キロ増量して挑む。さらに、『ダークナイト』(08)のジョーカーを彷彿とさせる敵のジンガロ役には、『ニーナ ローマの夏休み』(13)のルカ・マリネッリ。二人が激突するサッカースタジアムでのクライマックスシーンがイタリア映画の新たな扉を開く。
イタリアのアカデミー賞とも呼ばれる2016年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最多16部門ノミネート、最多7部門(新人監督賞/主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞/編集賞/プロデューサー賞)受賞という快挙を成し遂げた注目のイタリア映画。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を観る前に知っておきたいこと
- 3.1 『鋼鉄ジーグ』とイタリア
予告
あらすじ
テロの脅威に晒され、荒廃したローマ郊外。街のゴロツキだったエンツォ(クラウディオ・サンタマリア)は、ふとしたきっかけで超人的なパワーを得てしまった。
私利私欲のためにその力を使っていたエンツォだったが、世話になっていたオヤジを闇取引の最中に殺されたことから、遺された娘アレッシアを守るため正義に目覚めていくことになる。

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アレッシアは、DVDを片時も離さないほど日本製アニメ『鋼鉄ジーグ』の熱狂的なファンだった。怪力を得たエンツォを『鋼鉄ジーグ』の主人公、司馬 宙(シバヒロシ)と同一視して慕う彼女とエンツォの間には、いつしか愛情が芽生えていく。
しかし、彼らの前に闇の組織のリーダー、狂気に満ちたジンガロ(ルカ・マリネッリ)が立ちふさがるのだった……
Sponsored Link映画を観る前に知っておきたいこと
今、世界を席巻するマーベルやDCコミックスなどのアメコミ映画とは一味違う、イタリア製のダークヒーローが誕生した。イタリア映画としては珍しいヒーローものながら、本国では大ヒットを記録し、圧倒的な受賞歴を誇る。
そこには、イタリア映画らしい情深い男の正義と、永井 豪の生み出した『鋼鉄ジーグ』が合わさった新たなヒーロー像がある。
『鋼鉄ジーグ』とイタリア
1975年に永井 豪と安田達矢によって連載が開始された『鋼鉄ジーグ』だが、ほぼ同時期にアニメ化されたため漫画よりもアニメとして広く認知されている。
鋼鉄ジーグは磁流波エネルギーを動力源としたロボットで、身長10m、体重12.5t、出力75万馬力、サイボーグである主人公・司馬 宙が頭部に変形した後、支援機のビッグシューターから射出された身体パーツと合体して鋼鉄ジーグとなる。いわゆる70年代に全盛を誇った“スーパーロボット系”と呼ばれるアニメだ。
鋼鉄ジーグのような合体ロボットは当時の子供たちを虜にし、玩具業界ではヒットを飛ばしていた。しかしその一方で、『鋼鉄ジーグ』は視聴率に恵まれなかったアニメでもあった。
しかし、国内放送後の70年代後半頃に『鋼鉄ジーグ』のアニメが海外に輸出されると、フランスで日本版オープニングテーマがルノーのCMにも使われるなど高い人気を集めることとなる。
『鋼鉄ジーグ』の人気ぶりはイタリアも例外ではなく、1979年に放送が開始されると多くのファンを獲得したようだ。イタリア版オープニングはイタリアロック界の重鎮ピエロ・ペルーがカヴァーするなど、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』が公開される以前から『鋼鉄ジーグ』はイタリアで知られた存在だったのだ。
犯罪と汚濁まみれのローマの下町で、アニメヒーロー『鋼鉄ジーグ』に憧れる女性の為、正義の戦いに立ち上がる“男の純情”が美しい!!「ガンバレ、君は鋼鉄ジーグだ!!」
永井 豪
作品データ
原題 | 『Lo chiamavano Jeeg Robot』 |
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製作国 | イタリア |
製作年 | 2015年 |
公開日 | 2017年5月 |
上映時間 | 119分 |
キャスト
キャスト | クラウディオ・サンタマリア |
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ルカ・マリネッリ | |
イレニア・パストレッリ | |
ステファノ・アンブロジ | |
マウリツィオ・テゼイ | |
フランチェスコ・フォルミケッティ | |
ダニエーレ・トロンベッティ | |
アントニア・トルッポ | |
サルヴォ・エスポジト | |
ジャンルカ・ディ・ジェンナー |
監督・スタッフ
監督 | ガブリエーレ・マイネッティ |
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脚本 | 二コラ・グアッリャノーネ |
製作 | ガブリエーレ・マイネッティ |
音楽 | ガブリエーレ・マイネッティ |
ミケーレ・ブラガ |