さだまさしの名曲「風に立つライオン」に大沢たかおが惚れ込み、映画化を熱望したことから始まった。監督は「十三人の刺客」「土竜の唄」「悪の教典」「神様の言うとおり」「藁の楯」など数々のヒットを飛ばした、鬼才・三池崇史。さだまさし×大沢たかお×三池崇史のタッグが送るケニアを舞台にした壮大な感動作。
Infomation
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年3月14日
- 原題:『風に立つライオン』
- 上映時間:139分
Contents
- 1 予告
- 2
あらすじ
- 2.1 1987年、ケニア
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 世界で最も激化している内戦
- 3.2 監督:三池 崇史
- 3.3 大沢たかお
予告
あらすじ
1987年、ケニア
舞台は1987年、内戦の激化するケニア。大学病院からケニアの研究施設に派遣された一人の日本人医師、航一郎(大沢たかお)は恋人の貴子(真木よう子)を日本に残し、研究と臨床の充実した日々を送っていた。しかし、半年後にケニアの国境近くの赤十字病院から一ヶ月の派遣要請を受ける。航一郎がそこで目にしたのは、次々と運ばれて来る重症を負った少年兵だった。彼らは麻薬を打たれ強制的に戦地へと駆り出されていた。
そんなある日、病院に銃傷を負った少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれる。彼は両親を目の前で惨殺され、その心の傷は麻薬によりかき消されていた。航一郎はそんな彼が抱える心の闇と正面からぶつかっていくのだが・・・
映画を見る前に知っておきたいこと
世界で最も激化している内戦
1980年代から激化の一途をたどるソマリアの内戦。ソマリアは統一政府を持たず、各地に軍閥が割拠し、一進一退の戦争を続けている。ケニアとソマリアは国境を接しているためソマリア内戦の影響は大きく、それに乗じてケニアが軍事介入している。この内戦のあまりの酷さに米軍や周辺諸国も干渉を諦め無法地帯となっている。
さだまさしの「風に立つライオン」はケニアで国際医療ボランティアに従事した実在の医師、柴田紘一郎をもとに作曲されている。その曲にインスパイアされ制作された同名のこの映画は限りなくノンフィクションと言えるだろう。
この映画は一人の日本人医師がケニアで命と戦い、少年兵たちの心に希望を繋いでいく人間ドラマだが、今なお続く内戦についても考えながら見てほしい。連日日本でもイスラム国のニュースが流れる今、日本も中東情勢とは無関係ではいられない。このタイミングでこの映画が届けられることに少し特別な意味を感じる。
監督・キャスト
監督:三池 崇史
2013年の「藁の楯」は第66回カンヌ国際映画祭コンペティション公式選出された。鬼才と呼ばれ日本を代表する監督の一人だ。
大沢たかお
実はさだまさしと大沢たかおのタッグは2度目で、2004年公開のさだまさし原作の映画「解夏」では日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞している。「風に立つライオン」ではこのタッグに鬼才、三池崇史が加わった形だ。