テレビアニメオリジナル作品として歴代2位の大記録を打ち立てた『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のスタッフが送る青春群像劇。声を失った少女とそれぞれに悩みを抱える少年少女4人の心の傷、葛藤、絆を優しく描いた物語。
名実ともにヒットメーカーとなった監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の3人が再び集い、この秋のスクリーンを感動の涙で滲ませる。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年9月19日
- 原作:「超平和バスターズ」
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 『あの花』との関連
- 3.2 『あの花』と違うところ
- 3.3 音楽
予告
あらすじ
言葉を失う呪い
悪気もなく、何気なく言ってしまったある言葉をきっかけに、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。彼女はまだ幼かったし、言葉の意味もよく分かっていなかった。
「この世界で最も重大な罪は、言葉で人を傷つけることだ」
自分を責めて落ち込む順の前に現れた“玉子の妖精”は、彼女から言葉を奪う。言葉を発すると腹痛を起こすという呪いによって―。
心のさけび
時は流れ、順は高校2年生になっていた。呪いのせいで他人とのコミュニケーションはケータイのメールのみ。そんな順を回りは「ヘンな子」と言い疎んじる。
ある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員を任されることに。一緒に任命された実行委員のメンバーは順のクラスメイトたち。
飄々としてやる気のない、本音を言わない坂上拓実。
ヒジを故障して甲子園を諦めた野球部の元エース・田崎大樹。
恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。
3人は順と同様、それぞれの心に傷を持っていた。これまで全く交流もなく、何を話してよいのやら・・・。担任の思惑でかろうじて出し物はミュージカルと決まったものの、気乗りしない様子のクラスメイト。しかし拓実だけはと順の気持ちに気づいていた。
「もしかして、歌いたかったりする?」と訊ねるが、順は答えられずにいた。
「だんまり女にミュージカルなんて出来るはずがない」4人の関係はギクシャクし、交流会の準備は思うように進まない。自分のせいでトラブルになる。そう思った時、順は呪いのことも忘れて声に出していた。
「わたしは歌うよ!」
そしてやってきた発表当日。
ずっと心に閉じ込めてきた“伝えたかった本当の気持ち”を歌う。歌うと決めたはずの順だったが・・・。
Sponsored Link
映画を見る前に知っておきたいこと
『あの花』との関連
公式にも原作は「超平和バスターズ」という記載があるが、これは制作スタッフの共同ペンネームで『あの花』と同じく完全オリジナルアニメ作品だ。『あの花』と同じく埼玉県秩父市を舞台としているが、キャラクターや物語に関連はない。
作品のプロモーションにおいてはガンガン絡ませてきているらしく、明治のチョコレートのCMなどで『あの花』×『ここさけ』でコラボしていたりする。
『あの花』と違うところ
そもそも「あの花」は全11話のテレビアニメである。劇場版はアニメの総集編といった内容で、アニメがまず先にあったということを忘れてはならない。今回はしょっぱなから2時間の劇場版。この時間と映画館という条件に「あの花」のパフォーマンスをどこまでぶち込めるか。この作品を楽しみにしている人が期待をかけるのはそこだろう。
監督である長井龍雪は数々のアニメ作品を手がけるベテランでありながら、完全オリジナル作品の劇場版を監督するのは本作が初めて。その意味で、長井龍雪にとって、超平和バスターズにとってこの作品は新しい挑戦と言える。
音楽
映画に欠かせない演出のひとつ、音楽。この作品では公式サイトがやたら音楽を推して来ているのでどんな曲が使われているのかちょっとだけ聴いてみよう。
誰もが一度は聞いたことがあるであろう「悲壮 第二楽章」。
ハロルド・アーレンの「Over the Rainbow」。多分Jazzではないと思うがかっこよかったので。
予告の時から見たくて、やっとDVDではありますがみることができました。思っていることをちゃんと言葉にしなくては伝わらないということ。言葉は時に人を傷つける武器になること、人を救う光になることを強く感じました。生まれた時から当たり前に使ってきた言葉ですが、1つ1つが大切だと感じました。
>konno
コメントありがとうございます。
当たり前と思っていたことを見つめ直すきっかけとなってくれる映画ですね。
それだけのメッセージを受け取れたのなら十分だと思います。