2013年3月、文化庁による若手アニメーター育成事業“アニメミライ2013”の参加作品として公開された『リトルウィッチアカデミア』の続編。新鋭スタジオ・TRIGGER制作、吉成曜監督によるオリジナル短編アニメーションがYOUTUBEで人気が高まり続編を望むファンの後押しで、製作資金を米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」を通じて募り、世界各国のファンから約7400万円が寄せられて製作が実現した。さらに2015年7月、北米最大のアニメコンベンション・アニメエキスポ2015にて日本での上映に先がけて世界最速プレミアが行われると、会場を埋める4000人の観客から同イベント史上初となるスタンディングオベーションが沸き起こった。
魔法学校の問題児たちが繰り広げる、ファンタジック・エンターテイメント!
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年10月9日
- 上映時間:55分
Contents
予告
『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』第二弾予告
あらすじ
幼い頃に見た魔女・シャイニィシャリオのショーで魔法の魅力に取り憑かれて、ヨーロッパの伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。しかしいまだホウキにも乗れないどころか、授業でも勝手なことをして騒動ばかり起こしている。そんなアッコと、友人で世話役のロッテ、皮肉屋のスーシィの3人は、罰として魔女狩りの歴史を再現したパレードに参加させられることに!同じく問題児グループのアマンダたち3人と一緒にパレードを成功させなければ、落第決定。
しかしどうせなら、シャイニィシャリオのショーのように思いっきりハッピーなものにしたい!!街全体を巻き込んだ、アッコたちの魔法仕掛けのパレードが動き出す。
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映画を見る前に知っておきたいこと
若手アニメーター育成事業“アニメミライ”とは
前作『リトルウィッチアカデミア』が“アニメミライ2013”の参加作品として公開され人気を博したわけだが、この“アニメミライ”とはどんなものなのだろうか。
この“アニメミライ”とは、2010年から開始された若手アニメーター育成を目的としたプロジェクトであり、そのおおもとは文化庁が請け負っている。日本のメディア芸術の振興に向けて、将来を担う若手アニメーターを育成し、アニメーション分野における人材と制作母体の発展を促すことをねらいとしている。
このプロジェクトの背景として、有能なアニメーター、有能な原画マンが育ちにくくなっている日本アニメーション業界の厳しい現状がある。例えば、制作本数の増加、デジタル化に伴うスケジュールの悪化、過度の海外委託といった要因により、先輩から後輩への指導というOJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)を行う余裕や機会が制作現場から失われ、アニメ人気によりアニメーターを志望する若者は多いにもかかわらず、彼らを有能な人材に育てることができず、いわば若手アニメーターの使い捨てのような常況に陥っているのである。“アニメミライ”では、特に作品制作を通じたOJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)や作品発表機会の確保、各種講座の実施やフォローアップの実施を行い、アニメーター人材の枯渇・高齢化などの問題を解決しようとしている。また、若手アニメーターの低収入・長時間労働も、磨けば有能なアニメーターになったであろう人材の喪失もなくせる可能性があるプロジェクトである。
僕も、省庁である文化庁が動いてこんなプロジェクトが日本にあることを知らなかった。さすがアニメ大国日本と関心するばかりである。その中で頭角を現した作品である本作は、ある意味国の期待を背負っている。どんなに問題を取り除こうと、やはりこの世界では作品がおもしろいかどうかがすべてであるからだ。そこが“アニメミライ”の成功に関わってくる。
前作『リトルウィッチアカデミア』のあらすじ
本作は続編ではあるが、前作の『リトルウィッチアカデミア』とストーリーは独立したものなので知らなくても楽しめるとは思うが、予習として簡単なあらすじを紹介しておく。
『リトルウィッチアカデミア』 あらすじ
子供の頃に見た魔女シャイニィシャリオに憧れ魔女を夢見るアッコはルーナノヴァ魔法学校に入学するも上手くいかず笑われてばかり。そんな折り地下迷宮の実習中、封印されたいにしえの竜が復活してしまう大事態が起こる。偶然シャリオの杖を手に入れたアッコは親友のロッテとスーシィと共にいにしえの竜を何とかしようとすることに・・・
アニメミライ2013リトルウィッチアカデミア・トレーラー
アニメミライ2013リトルウィッチアカデミアトレーラー第二弾
劇場公開までまだ時間もあるので、前作も気になる人はブルーレイ販売されているからチェックしてみよう。