映画を観る前に知っておきたいこと

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
最も原作に近いルパン・シリーズ

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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

あばよ、次元。

孤高のガンマン・次元大介。ターゲット奪取作戦、強敵との対決、そしてルパンと相棒になっていく男の生き様を、ハードボイルドかつダンディズム満載のアクションで描き切る。

2012年の深夜に放送され、峰不二子を主人公にしたTVアニメシリーズ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』の流れを汲むスピンオフ企画、劇場版としては第1弾となる。

監督を務めるのは、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』でキャラクターデザインを担当した小池 健。

予告

あらすじ

秘宝“リトルコメット”を狙い東ドロアに潜入したルパンと次元大介。犯罪率が低い平和な国・東ドロアは、歌手クイーン・マルタが隣国・西ドロアで暗殺されて以来、両国の間では一触即発の緊張状態が続いていた。

ルパンと次元は“リトルコメット”を盗み出し、行く先々に待ち構える警察をかいくぐり逃走する。しかし、どこからも死角のはずのビル影から飛び出した瞬間、一発の銃弾が次元を襲った!

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

© モンキー・パンチ (C)TMS

一体誰が何のために次元を狙ったのか?次元は自分の身体を貫いた弾丸を見て、西ドロアで暗殺されたクイーン=マルタを撃った弾丸と同じものだと気付く。

次元はルパンと共にマルタの墓地を訪れた。そこには、なんと次元大介の名が記された墓が!

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

© モンキー・パンチ (C)TMS

次元は、ターゲットの墓を事前に用意する殺し屋・ヤエル奥崎の噂を耳にしていた。奴に墓を用意され生き延びた者はいないという。そして、ヤエル奥崎は個人的な意思では決して動かないことも。背後には必ず依頼主がいるはず……

その頃、不二子は狙った獲物のために秘密クラブへ潜入するが、オーナーに見つかり捕らえられてしまう。ルパンと次元は、墓に残された花を手掛かりに、ヤエル奥崎のアジトを特定する。潜入した武器工房のような一室にモニターがあり、囚われた不二子の姿が映し出されていた。驚く二人の前に、遂にヤエル奥崎が姿を現す。

ついに対決の時を迎える二人のガンマン、ヤエル奥崎と次元大介。空気を切り裂き銃声がこだまする……!!

映画を観る前に知っておきたいこと

昨今のコナンとコラボレーションするルパンとは一味違う、原作のアダルトな雰囲気が漂うこのシリーズ。

小池 健が描き出す青いジャケットのルパン、緑色のスーツをあしらった次元。劇画調のリアルなタッチでハードボイルドかつスタイリッシュなルパン本来の世界観で描かれる!

「LUPIN the Third」シリーズ

従来の「ルパン三世」というロゴを英語表記の「LUPIN the Third」に変更し、あの「ルパン三世のテーマ」すら使われなかったこのスピンオフ・シリーズ第1弾となったのが、TVアニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』だった。

不二子を主人公にしたこの作品は深夜枠で放送されたこともあり、エロティシズムに溢れた大人びた作風となった。原作の中で使われた、♂マークと♀マークを絡ませた濡れ場表現なども見ることができる。

しかし、これこそがモンキー・パンチが描き出した本来の世界観であり、そこには正義の味方ではないルパンの非情な一面も描かれている。

また、ルパンたちの若かりし頃が物語の舞台となっており、アニメでは初めてルパンが登場しないエピソードがあるなど、スピンオフならではのストーリーが展開される一方で、最も原作をリスペクトしたシリーズと言える。

本作はそんな「LUPIN the Third」シリーズをそのまま踏襲した劇場版となっているのだ。

2017年2月4日、本作には登場しなかった石川五ェ門が若きルパンと出会うまでを描いた『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』が公開される。

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