「生き残りたければ迷路の謎を解くしかない。」アメリカで大ヒットを記録したジェームズ・ダシュナーの小説「The Maze Runner」の第1部を映画化。進撃の巨人よろしく、謎の巨大迷路に閉じ込められた若者達の運命をスリリングに描いたスリラーサスペンス。
続編、『メイズランナー2 砂漠の迷宮』についてはこちらから。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 テーマのチープさとリアリティラインの緩さ
- 3.2 それでも見応えのある映画
予告
あらすじ
高い壁に囲まれた謎のエリアに放り出された、記憶を失った少年。壁の中では、彼と同じようにその壁の中に放り出された人たちがコミュニティを作って暮らしていた。そこには月に一度、生活物資とともに新しい「ランナー」が送り込まれてくる。ランナーたちは全員記憶を失っており、かろうじて自分の名前だけを思いだす。
壁は朝になると扉が開き、巨大な迷路(Maze)が現れる。夜になると扉はしまり、迷路はその構造を変化させ、同じ道は二度と出現しない。そして、扉が閉じる前に戻れなかったランナーの命の保証はない。
迷宮に隠された秘密とは。
そしてランナーたちの運命は― 。
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映画を見る前に知っておきたいこと
160万部の売り上げを記録しているベストセラー小説、「Maze Runnner」三部作の第一部。小説は「The Scorch Trials」「The Death Cure」と続き、1部の13年前を描いた4作目「The Kill Order」も発表されている。また、4作目と1作目の間を描く5作目「The Fever Code」が2016年に刊行予定。
テーマのチープさとリアリティラインの緩さ
英語圏最大の映画レビュー投稿サイト、Rotten tomatoesには145件のレビューがあり10点満点中5.9点。海外での評価は、分かりやすい世界設定とノンストップで描かれるスリルが好評を得ている反面、リアリティラインの設定の甘さやテーマのチープさを指摘する感想もある。その辺りは、小説がティーン向けであることに所以するのかもしれない。
服装はボロボロで汚れた見た目なのに、ナチュラルメイクにシャキっと決まった髪型の俳優達。「サルの10代」があれだけ集まって、性の乱れが全く起こらないのに違和感を覚えるというコメントも。さらに、迷宮を大人社会に見立てて進行する作品全体のテーマは、大人になってしまった今となってはあまりノれない部分ではある。
それでも見応えのある映画
そういう意味ではやはりティーン向けだが、スリラーサスペンスとして謎解き部分はしっかりと描かれているし、大スケールの演出と緊迫感が最後まで飽きさせない。少年少女はもちろん、大人でも息抜きには持って来いの映画。物語のラストは大きな謎を残して終わるが、お腹いっぱいになって帰れることだろう。
三部作が全て映画化されることは既に決定していて、まだ字幕はないが「メイズ・ランナー2」の予告動画も公開されている。
『メイズ・ランナー2』予告動画