映画『ミュータント・タートルズ』と言えば、90年代に三部作が実写映画化され大ヒットとなった。そして20年余りが経過し、2014年にマイケル・ベイがリブート版として復活させ、全世界43カ国でNO.1に輝いた!本作はマイケル・ベイによるリブート版の続編。
再びマイケル・ベイが製作の指揮を取り、前作でゴールデンラズベリー賞最低助演女優賞を受賞したミーガン・フォックスもヒロイン役として続投している。
- 製作:2016年,アメリカ
- 日本公開:2016年8月26日
- 上映時間:112分
- 原題:『Teenage Mutant Ninja Turtles: Out of the Shadows』
- 上映方式:2D/3D
- 原作:漫画(アメコミ)「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」ケヴィン・イーストマン&ピーター・レアード
Contents
予告
あらすじ
ニューヨークの上空で異常事態が発生!その原因は、異次元世界ディメンションXの悪の帝王クラングだった。地球征服を企むクラングとニンジャタートルズの宿敵シュレッダーが手を組む。ニンジャタートルズはパニックに陥る人々を守るベく再び悪と戦う……
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映画を見る前に知っておきたいこと
本作を見る上で押さえておきたい過去の作品
『ミュータント・タートルズ』 の映画は過去に5作品もあるので少し整理しておこう。
最初に映画化されたのは90年代の三部作『ミュータント・タートルズ』 『ミュータント・ニンジャ・タートルズ2』『ミュータント・ニンジャ・タートルズ3』だ。
それとは別に『ミュータント・タートルズ -TMNT-』(07)という3DCGアニメーションの映画もある。
そして、90年代の『ミュータント・タートルズ』のリブート版として製作されたのが前作『ミュータント・タートルズ』(14)だ。
リブートとは、リメイクのようにオリジナル版に忠実に作るのではなく、また新しく作り直した作品のことを言う。シリーズとしての繋がりもなく、独立した作品である。
そのため、本作を見る上で絶対押さえておきたいのは直接の続編である前作の『ミュータント・タートルズ』だけだ。そこで予習を兼ねて前作のあらすじを紹介しておく。
前作『ミュータント・タートルズ』のあらすじ(ネタバレ)
ニューヨーク。チャンネル6の女性TVレポーター・エイプリルはカメラマンのヴァーンと共に、犯罪組織「フット団」のスクープを追っていた。「フット団」が港でコンテナを強奪するという情報を得たエイプリル。現場に駆けつけると、突然現れた4人のニンジャが「フット団」を倒してしまう。エイプリルは決定的瞬間を逃し、証拠がないため女性上司・トンプソンに話しても信じてもらえなかった。
ある夜、再び「フット団」が地下鉄駅を襲撃する。市民が人質に取られる中、そこには取材中のエイプリルの姿も。しかし、またしてもが現れ、「フット団」を退治するのだった。エイプリルは彼らを追って屋上へ行くと、4人のニンジャは人語を話す人型のカメだった。あまりの衝撃にエイプリルは気絶してしまう。彼らはエイプリルに名前を名乗ると、携帯の画像を削除し去っていく。
レオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロという彼らの名前からエイプリルは過去の記憶を辿る。帰宅したエイプリルは父の遺品からルネッサンス計画のビデオを見つける。ビデオにはネズミのスプリンターと4匹のカメに、突然変異を起こす物質を投与する記録が残されていた。
一方、アジトに戻ったタートルズも巨大ねずみの師匠・スプリンターに叱責され、エイプリルを探すように言われる。
翌日、エイプリルが「ヒーローはカメだ」と上司のトンプソンに話すと、会社をクビにされてしまう。それでもエイプリルはヴァーンと共にルネッサンス計画について調べるため、亡き父・オニール博士が研究をしていたサックス社の社長サックスのもとへ向かう。研究内容を知ったエイプリルはタートルズのアジトで巨大ねずみ・スプリンターと会い、父の死の真相を教えられる。
ルネッサンス計画は、父・オニールとサックスとシュレッダーの3人による共同研究だった。エイプリルの父は「フット団」のリーダーであるシュレッダーの悪企みを阻止するため、自らを犠牲にして研究室に火を放ったのだった。
幼いエイプリルはスプリンターとタートルズ下水道に逃がしていた。そして、タートルズはスプリンターからニンジャの技を教えられた。「フット団」はニューヨークの電波塔を使って毒素を撒き散らし、街を乗っ取ろうとしていた。タートルズのアジトも「フット団」に爆破され、スプリンターも重傷を負う。
タートルズは「フット団」を倒し、シュレッダーが持つ突然変異原生物質を投薬してスプリンターを救ったのだった。
マイケル・ベイによるリブート版
本作を見る上でもう一つ知っておいて欲しいのが、マイケル・ベイによるリブート版だということだ。
マイケル・ベイは監督やプロデューサーとして、これまで多くの大ヒット作を手掛けてきた実績がある。
監督としては『バッドボーイズ』(95)『アルマゲドン』(98)『トランスフォーマー』(07)などが代表作である。
最近ではホラー映画のプロデューサーを務めることも多く、去年公開された『パージ』シリーズの大ヒットは記憶に新しい。
ただマイケル・ベイは興行的な成功の反面、娯楽色が強い作品が多いため監督やプロデューサーとして決して評価が高いわけではない。
しかし、本作のようなエンターテイメントに特化した作品においては最高のプロデューサーだと言える。20年以上経って製作したリブート版をここまでヒットさせられるのは彼の手腕によるところが大きい。