最恐の12時間再び。
1年に一晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が許される法律。無法地帯となった街で迫られる選択は、逃げるか、戦うか!?
『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの製作ジェイソン・ブラムと『トランスフォーマー』シリーズの監督マイケル・ベイがプロデュースする新感覚エクストリーム・スリラー。世界興行収入が累計300億円を超える大ヒットシリーズの第2弾。
主演に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)のフランク・グリロを迎え、監督は前作『パージ』(13)に引き続きジェームズ・デモナコが務める。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 進化するエクストリーム・スリラー
予告
あらすじ
2010年代に経済が完全に崩壊したアメリカ。“新しいアメリカ建国の父たち”を名乗る政府によって全体主義的な統治が敷かれ、「1年に一晩(12時間)だけ、殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律パージが定められていた。警察・消防・医療などの救急サービスは全て停止するこの夜に、国民は溜まった鬱憤を解き放つのだ。

© Univesal Pictures
2023年、アメリカに6度目のパージの夜が訪れる。息子を交通事故で亡くし、パージに乗じて加害者への復讐を企てる男レオ(フランク・グリロ)は、完全武装で危険な街に繰り出す。一方、シングルマザーのエヴァ(カルメン・イジョゴ)と娘のカリ(ゾーイ・ソウル)は、セキュリティもない貧民街でその夜をなんとかやり過ごそうと考えていた。しかし、家に侵入してきた謎の特殊部隊によってエヴァたちは拉致される。そこにたまたま通りがかったレオは、苦悩しながらも彼女たちを救い出す。

© Univesal Pictures
また、夫婦仲が冷め切ったシェーン(ザック・ギルフォード)とリズ(キエレ・サンチェス)は車が故障し、パージ開始目前にして街中に取り残されてしまっていた。パージに興じる輩に狙われた彼らが逃げ込んだのは、偶然にも停車中のレオの車だった。暴徒や謎の特殊部隊に追われる中、レオは4人を守りながら自らの復讐も果たそうとするが……
Sponsored Link映画を見る前に知っておきたいこと
完全な密室スリラーだった前作『パージ』から一転、舞台を街に移したことで物語は大きな広がりを見せる。人殺しを楽しむ富裕層、恐れる貧困層、謎の特殊部隊、そしてパージ法を真っ向から否定する者。パージ支持者と非支持者、それぞれの思惑が街中の至る所で混沌と入り乱れる。
反対勢力の指導者カルメロは、ネット上から貧困層にこう訴える。パージの真の目的は、攻撃性の解放による魂の浄化ではなく、貧困層を間引き国の支出を抑えることだと。そんなパージ法を否定する者たちの中には、前作を生き残ったあの男の姿も!?
シリーズ第2作目にして、ついに描かれ始めるパージ法を巡る政治闘争。そして、それと重なり合うように描かれる主人公レオのヒロイックな人間ドラマが、スリラーの枠を超えたおもしろさを演出する。
進化するエクストリーム・スリラー

© Univesal Pictures
6度目のパージが間近に迫る中、レオは飲酒運転で息子の命を奪った加害者への復讐を心に誓い、虎視眈々とその時を待つ。警官である彼が手馴れた様子で今夜使用する銃をチェックする姿は、もはや市民の安全を守る男のそれではない。
しかし、パージが始まった矢先、謎の特殊部隊によって母娘が拉致されようとしている所に出くわしたレオは、苦悩しながらも彼女たちを救い出す。そこまで街中の惨劇を素通りしてきた彼だったが、かつての自分たち親子の姿が重なったのか、彼女たちをわざわざ安全な場所まで送り届けようとする。復讐を至上とする男の攻撃性は、いつしか弱き者を救うために解放されていくのである。
命を賭して貧困層を守ろうとするレオの姿は、まさしくパージ法を否定する者だ。しかし、飽くまで彼の目的はパージに参加することであり、そこには大いなる矛盾が存在する。
シリーズ第2作目は、パージ法を巡る政府と反対勢力の政治闘争を描きながら、主人公の葛藤の中でも同様の対立構造が見えてくる。
心優しき男は、パージの夜に乗じて本当に復讐を果たすのか!?この人間ドラマこそが、『パージ:アナーキー』が前作以上の評価を受ける所以だ。
作品データ
原題 | 『The Purge: Anarchy』 |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2014年 |
公開日 | 2015年8月1日 |
上映時間 | 103分 |
映倫区分 | R15+ |
キャスト
キャスト | フランク・グリロ |
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カルメン・イジョゴ | |
ゾーイ・ソウル | |
ザック・ギルフォード | |
キエレ・サンチェス | |
マイケル・K・ウィリアムズ | |
ジャスティナ・マシャド | |
ジョン・ビーズリー | |
ブランドン・キーナー | |
ジャック・コンレイ他 |
監督・スタッフ
監督 | ジェームズ・デモナコ |
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脚本 | ジェームズ・デモナコ |
製作 | ジェイソン・ブラム |
マイケル・ベイ | |
アンドリュー・フォーム | |
ブラッド・フラー | |
セバスチャン・K・ルメルシエ | |
製作総指揮 | ジャネット・ブリル |
リュック・エチエンヌ |