映画を観る前に知っておきたいこと

【ザ・リディーマー】チリのアクションスター超人マルコ・サロール

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ザ・リディーマー

チリ発のアクション映画としてカルト的な人気を誇る『愛と復讐のマンドリル』『ミラージュ』に続いて監督・脚本エルネスト・ディアス=エスピノーサと主演マルコ・サロールのコンビによるバイオレンス・アクション・エンターテイメント。

『愛と復讐のマンドリル』『ミラージュ』が日本公開されることはなかったが、ロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ・キルズ』でマルコ・サロールは日本のスクリーンにもそのインパクトを残した。ロバート・ロドリゲス監督が惚れた、完全無欠のアクションスターがマルコ・サロールだ。190センチ近い長身と鍛え抜かれた肉体で見せる格闘アクションはまさに超人。

罪を犯し、愛するものを奪われ、贖罪に生きるその男は殺人者か?救世主か?

  • 製作:2014年,チリ・アメリカ合作
  • 日本公開:2015年10月10日
  • 上映時間:90分
  • 原題:『Redeemer』

予告

あらすじ

ザ・リディーマーかつて“救世主(リディーマー)”と呼ばれた伝説の殺し屋パルド。鍛えあげられた肉体­と、圧倒的な射撃の腕前で裏社会にその名を轟かせた彼だったが、ある事件をきっかけに­裏社会から姿を消し、放浪の旅を続けていた。ザ・リディーマーしかし、偶然立ち寄った海辺の町で集団リ­ンチを受けている一人の男を助けたことで、町を支配する麻薬密売組織との激しい戦いに­巻き込まれていくことに。そして一方、パルドが引退するきっかけを作った最凶の殺し屋­“サソリ”の魔の手が、刻一刻とパルドの身に迫っていた……

映画を見る前に知っておきたいこと

超人マルコ・サロール

チリの武道家アクションスターで、アクションの振付師でもある彼は、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジャン=クロード・ヴァン・ダムらに憧れて、幼い頃から武道やアクションの道を志してきた。『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』(04)で、スタントマンとしてドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)のアクションシーンの代役として活躍した。キックボクシング、テコンドー、マーシャルアーツに精通した本格的なアクションスターだ。

多くのアクションスターがその役に合わせて入念に役作りをするのに対して、彼の場合はもともとが武道家でそれがそのまま格闘アクションをこなしているように思う。生まれながらのアクションスターという印象だ。190センチを超える長身と鍛え抜かれた肉体から生まれる身体能力は、他のアクションスターと言われる俳優たちを凌駕している。格闘技でも食えたのではないかと思うほどだ。『マチェーテ・キルズ』の監督であるロバート・ロドリゲスが「完全無欠の超人的アクションスターがマルコ・サロールだ。」と言ったのもうなずける。その評価とは裏腹に『マチェーテ・キルズ』でも主演だったわけではなく、チリのアクションスターであるためその人気はカルト的なものだ。しかし、その実力は本物なので格闘アクション好きは必見だ。ザ・リディーマー

ワールド・エクストリーム・シネマとは

「世界中のガツン!とくる映画集めました。」をテーマに昨年秋開催し、好評を博した上映企画「ワールド・エクストリーム・シネマ」略して「WEC」。今年も行われるこの企画の中に選ばれた1本が『ザ・リディーマー』である。この企画で世界各国から集められた一癖も二癖もある個性豊かな4作品は、なかなか面白そうな映画が他にも揃っているので紹介しておく。

  • 『マキシマム・ブラッド』(カナダ)
    アクション映画界のレジェンド、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが異国の地フィリピンを舞台に暴れまくる。彼が今回挑むのはフィリピンに巣くう臓器売買シンジゲート。未だ衰えないキレのあるマーシャルアーツと大胆なガンアクションが見所。
  • 提報者〜ES細胞捏造事件〜』(韓国)
    2005年に韓国で実際にあったES細胞捏造事件をもとに描かれる実録サスペンス。本国・韓国で170万人を動員し大ヒットとなった。韓国の生物学者・イ博士が、世界で初めてヒトのES細胞抽出に成功したことを発表した。しかし、ある告発が全世界を揺るがせた。監督は『飛べ、ペンギン』のイム・スルレが務め、名声のためにねつ造する科学者、国益のために真実から目を背ける国民、真実を求めて奔走するジャーナリストの姿を描く。
  • 『マーシュランド』(スペイン)
    スパニッシュ・ミステリーの最高傑作との呼び声高い作品。スペイン・アカデミー賞と言われる“ゴヤ賞”で最多17部門にノミネートされ、見事に最多10部門を受賞した。連続少女惨殺事件。 町を飲み込む巨大な悪意。 事件を追う二人の刑事。スペイン暗黒の時代、その歴史的背景に基づく骨太かつスリリングなストーリーが見所だ。

以上が「ワールド・エクストリーム・シネマ」で上映される他の作品だが、制作国はバラバラでも何か統一感は感じる。一言で言うならパンチの効いた作品たちである。どれか一発おもしろければ他の作品もみれるかもしれない。

-アクション, 洋画

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