ラブコメの帝王と呼ばれ、『ノッティングヒルの恋人』では社会現象になるほどのヒットを記録し、『ラブ・アクチュアリー』『ブリジット・ジョーンズの日記』などで知られるゴールデングローブ賞俳優ヒュー・グラントが新境地に挑む!本作で演じるのは、若くしてオスカーを手にしたもののスランプから抜け出せない脚本家。人生をやり直そうと奮闘する男の姿を熱演する。監督・脚本を務めるのは、本作でヒュー・グラントとのコンビが4作目となる『ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス。
共演は、『セッション』で鬼教師役を演じ世界中で助演男優賞を総なめにしたJ・K・シモンズ。ヒロイン役は『レスラー』のマリサ・トメイ。豪華なキャストで描かれる。
- 製作:2014年,アメリカ
- 日本公開:2015年11月20日
- 上映時間:107分
- 原題:『The Rewrite』
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 懐かしいヒュー・グラント
予告
あらすじ
若くしてアカデミー賞脚本賞を獲得し、ハリウッドの頂点にいたはずの脚本家のキース・マイケルズ(ヒュー・グラント)は、15年もヒット作を生み出せない長いスランプに陥っていた。今日もハリウッドのプロデューサーに企画を持ち込み駄目出しされていた。あげく妻には逃げられ一人息子に会えない。ついには電気を止められ生活も立ち行かなくなっていた。キースは仕方なくエージェントに紹介されたニューヨーク北部の田舎町ビンガムトンにある大学のシナリオコースの講師をすることに。
ロサンゼルスから4432キロ離れた田舎町ビンガムトンではまだキースの過去の栄光が通用し、調子に乗っていた。酔ってウェルドン教授(アリソン・ジャネイ)に暴言を吐いたり、生徒の学生たちを顔で選んだりと好き放題。そして迎えた初授業で、いきなり生徒たちに映画一本分の脚本執筆という課題を出し、一ヶ月休講してしまうのだった。生徒であるシングルマザーのホリー(マリサ・トメイ)を受講者から外し、すべては生まれつきの才能次第で教えても無駄だと教師にあるまじき持論をぶつけるのだった。やる気のないキースは学科長のラーナー(J・K・シモンズ)に倫理委員長のメアリーを怒らせればクビになると忠告されてしまう。あせったキースはオースティンのバッグを始め、原作の全DVDとアマゾンのギフト券をメアリーに贈る。「いつも行儀よく、一ヶ月も休講しないこと」を条件に再び授業を再開するのだった。
ホリーも授業に参加し、いざ授業が始まってみるとキースは何を教えればいいかわからない。見兼ねたホリーはキースにここへ来た理由を話してと頼む。するとキースは教師が主人公の脚本を書くための取材だと嘘をつく。すると主人公というワードをきっかけに脚本の話はスラスラと進み、立派に授業を終えていた。
キースの生徒たちは好みはバラバラでも皆が映画を愛していた。そんな生徒の中でいじめられっこのクレムが書いた脚本は素晴らしかった。キースはエージェントに送ることを約束する。そんなある日キースは授業で脚本を書く動機の大切さを力説していた。そこで別れた妻のこと、1年以上会っていない息子のこと、祖父の死にショックを受けた息子を勇気づけるために考えたという話に生徒たちは感動する。そしてキースの中で何かが少しずつ変わり始める……
Sponsored Link映画を見る前に知っておきたいこと
懐かしいヒュー・グラント
ダメ男を演じさせたら右に出る者はいない、それがヒュー・グラントという役者だ。その評価を確立したのが『フォー・ウェディング』(1994)だ。ゴールデングローブ賞主演男優賞と英国アカデミー賞主演男優賞を受賞し、アメリカとイギリスで大ヒットした。それ以降は『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』などラブコメの帝王に相応しい作品に出演している。同じラブコメでも『ラブ・アクチュアリー』(2003)ではイギリス首相役を演じ、幅の広さも感じさせる。
そんなヒュー・グラントがラブコメとは違う土俵でダメ男を演じたのが本作である。公式サイトではヒュー・グラントの新境地と紹介してあったので、一応ここでもそう紹介したのだが、個人的には『アバウト・ア・ボーイ』(2002)で見たヒュー・グラントを思い出した。この映画はヒュー・グラントの代表作として挙げられはしないが、僕は好きな映画だった。恋愛要素もあるが、ラブコメというよりはヒューマン・コメディという印象だ。恋愛より一人のダメ男の成長に焦点を当てている。そういう意味では本作に似ている。なので新境地というよりは、懐かしくさえ感じてしまった。イギリスのミュージシャン・バッドリー・ドローン・ボーイのサントラもばっちりハマっているし、雰囲気が良い映画だ。ラストも感動できるし、本作が好きと感じた人にはおすすめしたい。
予告でも紹介できればと思って探したのだが、日本版の予告が見つからなかったので代わりにバッドリー・ドローン・ボーイの曲を紹介しておく。この映画は誤って池の鴨を殺してしまうブラックジョークなシーンがあるのだが、この曲のビデオクリップは、映画に出てくる鴨がメインで登場するというユーモアある内容になっているところがおもしろい。映画のシーンを使ったビデオクリップなので雰囲気はこんな感じだ。
今この映画を見終わったとこ!
そして私もすぐに『アバウト・ア・ボーイ』が脳裏をよぎりました👍🏻
あの♪“やさしく歌って”丸顔少年も、今はしっかりイケメンくんに成長されて今後が楽しみです(≧∇≦)
今見終わったとこ!
私もすぐに『アバウト・ア・ボーイ』が脳裏をよぎりました。
それにしても♪“やさしく歌って”の丸顔少年も、今はしっかりイケメンくんに成長されて今後が楽しみです(≧∇≦)
僕と同じように『アバウト・ア・ボーイ』を思い出す方がいてうれしいです。ヒュー・グラントは逆にちょっと渋くなりましたね。