ベストセラー作家、宮部みゆきの現代ミステリーの最高傑作と称される小説が映画化。構想15年、執筆に9年を費やした超大作。本作は前編・事件と後編・裁判の2部に分かれている。『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は2015年4月11日公開。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年3月7日
- 上映時間:121分
Contents
- 1 予告
- 2
あらすじ
- 2.1 あなたはこの嘘に、涙する
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 異質な法廷ミステリー
- 3.2 監督:成島出
- 3.3 藤野涼子:(藤野涼子)
- 3.4 清水尋也:(大出俊次)
- 3.5 三宅樹里:(石井杏奈)
- 3.6 柏木卓也:(望月歩)
- 3.7 尾野真千子:(中原涼子)
- 3.8 佐々木蔵之助:(藤野剛)
予告
あらすじ
あなたはこの嘘に、涙する
記録的な大雪が降ったクリスマスの朝、はじまりは同級生の男子生徒の転落死だった。学校と警察は自殺と断定するが、そこに目撃者から3通の告発状が学校に送られてきた。殺人で告発された容疑者はクラスメート。加熱するマスコミ。無力な学校と親。新たな殺人計画によって増える犠牲者。大人達には任せておけない。
死体の第一発見者でクラス委員の藤野涼子が真相を暴く学校内裁判を提案する。誰かが嘘をついている。なぜ、嘘をついているのか。そしてその嘘に隠されたのは心震わす衝撃の真実。あなたはこの嘘に、涙する。
映画を見る前に知っておきたいこと
異質な法廷ミステリー
日本を代表するミステリー作家が初の法廷ミステリーに挑む。しかし、この作品は裁判所で行われる実際の裁判とは違い、生徒達の課外活動という名目で学校が法廷となっている。
1990年に神戸の高校で、遅刻しそうになって走って登校してきた女子生徒を、登校指導していた先生が門扉を閉めたことで挟まれてしまい、その生徒が亡くなるという事件があった。そして、この事件をどう受け止めるかというテーマで、校内で模擬裁判をやった学校があった。そのことがこの大胆な設定のきっかけとなっている。本作のストーリーも1990年のクリスマスからはじまる。
普通の裁判であれば警察の捜査による物的証拠などによって判決が下されるが、学校内裁判は生徒達自身による解決を目的としているため、登場人物の心情がとても重要になっている。その偽証は、誰が何の為に嘘をついているのか、登場人物の心の動き感じながら真実に辿り着いてもらいたい。
監督・キャスト
監督:成島出
2012年「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。これまで主要映画賞を30冠受賞ている。
藤野涼子:(藤野涼子)
本作のために1万人のオーディションの中から選ばれた。本格的な演技はこれがデビューとなる。実際に14歳で、役名で出演しているところからも本作の臨場感を感じる。また共演の佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子という豪華な顔ぶれの成熟した演技と、藤野涼子の真っ新な演技とのぶつかり合いによる化学反応も見所だ。
清水尋也:(大出俊次)
東京出身の15歳。近年、精力的に映画に出演している俳優。最近の話題作では『渇き。』にボク役で出演している。
三宅樹里:(石井杏奈)
東京出身の16歳。ガールズエンターテイメントプレジェクト「E-girls」のメンバーとして活躍中。主な出演映画作品は『劇場版 私立バカレア高校』『だいじょうぶ3組。』など。
柏木卓也:(望月歩)
2000年生まれ。NHK大河ドラマ「平清盛」で平清盛の幼少時代を演じた。アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』では、声の出演も勤めている。
尾野真千子:(中原涼子)
1981年生まれの33歳。昨年の年末、松本清張の作品をドラマ化したシリーズの「坂道の家」での濡れ場で話題をさらった、叩き上げの実力派女優。WOWOWのドラマに多く出演し、実力を磨いて今に至る。カンヌ国際映画祭にも出品された『そして父になる』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』では優秀助演女優賞を獲得した。
佐々木蔵之助:(藤野剛)
1968年生まれの47歳。多数の映像作品や舞台に出演する名優。日本の芸能事情に疎い人でも、かならず一度は見たことがあると思う。舞台を自身のルーツとしており、毎年必ず舞台に立つ。2005年には「観客と緊密な距離で息遣いまでも感じられる舞台を、若く新しい才能と共に創りたい」との思いから、演劇ユニット・Team申(チームさる)を立ち上げ、随時舞台公演を企画・出演している。なお、ユニット名は本人が申年生まれであることに由来している。